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ナーエ地域で最高評価のワインを造るデーンホーフ家と世界最高の栄誉を担うケラー醸造所をご紹介します。

by staff on 2011/12/10, 土曜日

ナーエ地域で最高評価のワインを造るデーンホーフ家


写真)ナーエ川&オーバーハウゼン村

 ライン川の支流ナーエ川の流域は、中世代の地殻変動期に形成された地殻が複雑に重なる地帯のため、様々な品種のブドウが栽培され「ナーエ地域はドイツワインの試飲会場」と言われるほどです。それぞれの土壌に合わせたブドウ品種の選択によりナーエ地域では様々な性格のワインが生まれます。それだけに醸造家の栽培と醸造技術により素晴らしい高品質のワインを造りだすことができ、名門の醸造家が競い合っています。中でも近年世界的に注目されている醸造家がオーバーハウゼン(Oberhausen)のヘルマン・デーンホーフ(Hermann Dönnhoff)です。

 ヘルマン・デーンホーフ家は、1750年よりこの地でブドウ栽培を行い、高品質のワインを造りだしてきました。現当主は、ヘルムート・デーンホーフ(Helmut Dönnhoff)で、ブドウの栽培から醸造まで当主自ら畑の作業を行い、厳しい管理のもとこだわりのワイン造りを行っています。特にヘルマン・デーンホーフ醸造所は世界的に権威のあるアメリカのワイン雑誌『ワイン・スペクター(Wine Spekter)』誌で部門別で最高評価を受けています。そして、2001年産のワインの総集編では、ドイツワイン醸造所として最高評価を受けました。また、1999年には、ドイツワインのガイドブック『ゴーミヨ(Gault Millau)』で最優秀醸造所の名誉に輝いています。

 ヘルマン・デーンホーフのワインは口に含むと「明るく生き生きとした印象を受け、その瞬間芳醇な果実の風味が心地よく寄せてくる。その果実味の引き波の後には、しっかりとした酸味とミネラルが何時までも残っていく」と表現されています。

 

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左:オーナーのヘルムート・デンホフ氏

 

世界最高の栄誉を担う、ケラー醸造所


写真)ケラー9代目クラウス・ペーター・ケラーご夫妻

 南から流れ下るライン川は、東から流れ来るマイン川と合流する地点で、ちょうど北緯50度に連なるタウヌス丘陵に阻まれ西に向きを変えます。かつて氷河時代には膨大な黄土層がこの地に積み重なり、ラインヘッセン(Rheinhessen)地域は広大で緩やかな起伏の連なるドイツワイン最大の生産地となりました。黄土層に覆われた地層に栽培されるブドウはミューラ・トゥルガウ(Müller-Thurgau)に最適な生産地で、柔らかい酸味のマイルドなリープフラウミルヒ(Liebfraumilch)『聖母の乳』で有名な大衆ワインの産地となっています。

 この大衆ワインの産地の一画に位置し、ドイツ最高級ワインが誕生しているのがフレアスハイム・ダルスハイム(Flörsheim-Dalsheim)です。ここには最も多くの賞を獲得しているワイン産地としてギネスブックに認定された、ワイン造りの名門ケラー(Keller)家があります。ケラー家の先祖は、1789年よりこの地でワイン造りを初め、現当主は8代目クラウス・ケラー(Klaus Keller)氏と9代目クラウス・ペーター・ケラー(Klaus-Peter Keller)氏のケラー一族によりドイツ最高品質のワインを造りだしています。

 

ケラー単独所有畑「ダルスハイマー・フーバッカー」

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 このフレアスハイム・ダルスハイムは一般的なラインヘッセン地域の土壌と異なり、地表近くまで石灰岩の岩板か連なり、先祖はブドウ栽培には困難を窮めていました。しかしケラー一族は永年をかけて岩板を砕き、急斜面のテラス状畑を改良し、この地に適したリースリングのクローンを探し求め、栽培から醸造まできめ細やかな愛情を注いでワインを造り続けてきました。これらの努力が実り完成したケラー醸造所のワインは、数々の賞を受賞しつづけています。

 2002年にはイタリアで行われた国際部門Vinitary Veronaで最高賞を受賞しました。(2001年はフランスのChateau Margaux、1999年にはアメリカのMondaviが受賞しています。)また、毎年発行されるドイツワイン・ガイドブック『Gault-Milau』では、1994年より今日まで毎年最高評価を獲得している唯一の醸造所でもあります。

 ケラー醸造所は、家族協力の下、ブドウの一房一粒に愛情を込めたワイン造りを行っています。その様子は、岩本順子氏の著書『おいしいワインができた』で紹介されています。専門家ではない岩本氏が、ケラー醸造所で初めてワイン造りにかかわった体験が生き生きと語られています。読めばケラー一家の暖かい家庭の中で、最高品質のワインが生まれる理由を知ることができるでしょう。文庫判の小さな本ですが、一読をおすすめします。

(文・写真:ワインブティック伏見)

 

ワインブティック伏見

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