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12月 三ツ池だより 「12月はありがとうの月」

by staff on 2011/12/10, 土曜日
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 さまざまな出来事を載せて、なぜかゆっくりと大きな船がカーブを描いて進んでいく。船は残念ながら海図の前で議論がされるだけなので、氷山でも見つけて少し舵を切るぐらいのことしか出来ていない。船とは日本丸のこと。

 気仙沼で牡蠣の養殖をする畠山さんの話を聞いた。
 「先代の頃は黙っていても牡蠣が生育していた。昭和40年代から工業化が進み、開発のなかで公害が出てきた。気仙沼でも赤潮が出てきた。海にはいいプランクトンが必要なのだ。汚い海で発生したプランクトンが牡蠣の養殖場に来ると、真っ赤な果肉の牡蠣ができて、市場である築地からの電話でびっくりしたことがあった。陸は太平洋にむかっていて、太平洋銀行というくらいに恵みがあった。海と農家の関係は嫁をもらうと、米の心配、魚の心配がいらないと言われた。ロープのかわりは葡萄の蔓。蔓に捩り石をつけ艫に投げる。赤樫などで櫓をつくる。森との関係は強い。あるときに、久しぶりに田んぼに行った。源五郎、鮒、ばった、青大将、蜻蛉でにぎわっていた姿がなく、まさに沈黙の春だった。除草剤を使い虫が死んでいた。もっと上流に行った。川は削られていた。ダムをつくる話が聞こえた。川から生き物がいなくなってしまう。海が死んでしまう。栄養たっぷりな川の水が海でいいプランクトンを作り出す。ダム建設を反対しなければいけなかった。上流に木を植え、手入れをすることの必要を感じた。」

 「森は海の恋人」のスローガンは、苦心した後の土地の歌人との出会いから生まれたものだという。さて、ならば私たちは「田舎は都会の恋人」と言わなければいけない。日本という国を見たときに役割がそれぞれの土地にある。生きていくことは連鎖、生きていく空間があって、環境があって、食べ物があることである。生産したものを買ってもらう仕組みが必要だ。田舎という表現が正しいのかわからないが、農業と工業とサービスといった日本の国内のバランスをだれがコントロールしているのだろうか。国がどれだけの収入を最低必要としていて、バランスのとれた収支を考えているのだろうか。

 森は海の恋人に戻ろう。畠山さんは言葉には力があるといわれる。土地に根差した文化があって、そこに育つ歌人からのヒントで「森は海の恋人」が生まれたと話す。文化に根差した生き方、物を作り出すこと、日本が立ち返るところの必要なことである。どんなにつらい仕事でも「ありがとう」という言葉に凝縮されることで、救われるのではないか。

 日々適正な計量の確保における仕事においても、三ツ池の里で暮らすなかでも、しみじみと「ありがとう」を考える。「立ち直りますよ」と語る畠山さんに逆に励まされというのもへんだが、日本のあるべき姿の原点を見る。それはフランスの牡蠣の遺伝子が日本のDNAをもっていることに象徴される。「ルイビトンが応援してくれることになった。役員は皆牡蠣が好きなんです。鞄の芯のために森を持っているのです。今年は国際森林年なのです。ホレストヒーローに推薦されるのです。日本は森に手を入れる。そして人の心に木を植えるのです。日本は蘇ります。」

「明日がある」
森の滴といわれる海の幸
流れる絆と新鮮な命
海の幸がなくなることは
新鮮な命がなくなること

発信していくことは 
いろいろあるが大事なことは滴
命の源泉はどこにあるかと
いつも意識して行動していくこと

明日があるから生きていくのではなく
今日一日を最善に生きていく
小さな滴に気づいて
小さくても掬い上げていくこと

森の滴といわれる海の幸
知ってみるとそれらは
大きな宇宙の営みのこと
大切な水のおはなし

 60年前になるが学校から帰ると、友達と森や林に入って遊んだ。竹で小屋を作って住処にした。遊ぶものは自然しかなかった。その自然が遊びの対象ではなくなってしまった。それだけ恵まれた生活環境になっているという側面があることも間違いないことである。12月を「今あることにありがとう」、上流は下流にありがとう、下流は上流にありがとう、お互い様の関係づくりへの行動に目を向ける月なのだと思う。

 

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(文・写真:横須賀 健治)

 

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