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佐々木彬文の「四季・色・贅・食」 1話「レトロカフェ」

by staff on 2012/1/10, 火曜日

レトロカフェの絵(佐々木彬文 作 (2012年))

 石川町駅、昭和の香り漂う古い元町側の改札を出て、外交官の家に続く道に出ると、直ぐに郵便局が・・・郵便局の裏手にその昭和が薫る店が有ります。その店の名は「RETRO CAFÉ」。私にとっての昭和の色は「鉄皮色」だったり、「焦茶」だったり・・・その様なお店です。

 店にはきさくなマスターと中々の腕前のシェフ、ああ、忘れてはいけないのがこの店で働きながらジャズを勉強している素敵なお嬢さん、3人でやりくりしています。

 店に入ったらカウンター席がお勧めです。カウンターの一枚板に気づきましたか? 大工さんが丁寧な仕事をしていて縁も段差もないのです。カウンターの上の小さな黒板に「今日のSpecialite」と定番料理が書かれています。食材は三浦の野菜だったり、産地がわかる魚を使っていて、お料理に対する3人の心意気が伝わってきます。

 お酒? お酒は、清酒・焼酎・ウィスキー・ブランデー・ラム・ウォッカ、そしてワイン・・・120本入るワインクーラーに入ったワインコレクション・・・思い出深いワインは1997年のバローロ、これだけ年取ったワインは頂く前の儀式が大切! 急に目覚ましてはワインが乱れます。静かに・・・それで居ながら、呼吸させてやらねば、香りが周りを包んでくれます。お味? 味は、丸く、深い味わい「大変、結構であります」と満足満足。

 店の雰囲気は、英国風のBARのようです。お料理も中々美味です。女性一人でも安心です。独りの時はカウンター越しにマスターと会話を楽しみましょう。

 そこで、マスターを困らせる「遊び」を一つ伝授いたしましょう! カクテルをその日のイメージで注文してしまいましょう! 「えっ、どういうこと?」って思われるでしょう。例えば「ハワイで寛いでいる白クマをイメージしたカクテルをお願い」なんていうのは如何でしょう? むしゃくしゃしていてスッキリしたい気分なら、お勧めのカクテルですよ(笑)

 人寂しくて温かく包まれたい時などは「暖炉で燃えている薪の炎を作って」なんて如何でしょう? カクテルって本来はバーテンダーの創作で作られてきた一種の芸術品なのです。日本人だけですよ、堅苦しく考えて、あれこれ知っているって難しいことを言っているのは(微笑) 「ブラック・ベルベットを知っている」では無く、マスターとのコミュニケーションとマスターの芸術を楽しませていただく、そんな大人の洒落たお遊びを是非!

頓首

RETRO CAFÉ 詳細 http://r.gnavi.co.jp/e384900/

  (画像をクリックして拡大写真をご覧ください)





文・絵:佐々木彬文(日本画家・裏千家茶道講師)
写真:高野慈子

 

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