フランケン銘醸、ユリウス慈善協会のワイン
フランケン銘醸、ユリウス慈善協会のワイン
写真) ユリウス慈善協会醸造所
バイエルン州の北部を流れるマイン川の流域では、ライン川流域のワインとは味香の異なる力強い辛口のワインが産出されます。特にマイン川の中央に位置するヴュルツブルク(Würzburg)市街を見下ろす小高い丘の上にはマリエン城がそびえ、選帝侯の華麗な宮殿の地下にはドイツ最大のワインセラーがあります。 フランケンワインは独特のボックスボイテル(Bocksbeutel)と呼ばれる袋状の扁平瓶に詰められています。これは『山羊の睾丸』と言う意味で、高級ワインはすべてこの瓶に詰められています。このユーモアあふれる呼び名は国際的にもフランケンワイン限定瓶となっています。 ヴュルツブルクにはフランケンワインを代表する三大銘醸造所があります。ユリウス慈善協会(Juliusspital:ユリウスシュピタール)、ビュルガー慈善協会(Bürgerspital:ビュルガーシュピタール)、宮廷醸造所(Hofkeller:ホフケラー)で、現在はいずれもバイエルン州とヴュルツグルク市の公的事業として、フランケンの銘園を所有し慈善事業の運営に貢献しています。 ユリウスシュピタールの歴史は、1576年、時のヴュルツブルクの司教、ユリウス・エヒター・フォン・メスペルブルン候により創立され、司教により次のような設立の趣旨が掲げられました。「貧しき者、病める者、医者の手を要する者、みなしご、など加護を要する者へ施療が行われるべし」。そして司教は、田畑森林ならびにブドウ畑を含む広大な領地を施療院に寄贈されました。 特にブドウ園はヴュルツブルクを見下ろす南向き丘陵に並ぶシュタイン(Stein)『石』の銘園を初め、フランケン各地の銘園を所有しており、ワインの収益は慈善事業の大切な資源となっています。 またユリウスシュピタールには、病院と付属の医科大学が併設されていて、世界各地より留学生も迎えています。このユリウス・マキシミリアン大学では1895年有名なレントゲン博士(Röntgen)がX線を発見して現代医学会に大きな貢献をした由緒ある大学でもあります。 |
フランケン地域独特のワインボトル
ユリウス慈善協会醸造所
シュタインの銘園 |
(文・写真:ワインブティック伏見)
ワインブティック伏見
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