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天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

by staff on 2012/7/10, 火曜日

♪天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも♪


絵・千絵崇石
 

 読み人:安部仲麿(あべの なかまろ)

 現代語訳・・・大空をはるかに見渡せば美しい月が昇っていた あの月は 遠い昔故郷の春日で三笠山の上に昇った月と 同じ月なのだなあ。

 阿倍仲麿は日本に生まれて16年間しかいませんでした。彼が16歳の時、遣唐使の留学生に選ばれて唐に渡ったからです。唐に渡った時彼は17歳。その後30年以上唐に住んで、メキメキと頭角を現し、名前も朝衡と改めて時の中国皇帝に仕えたと言われています。きっともう中国が自分の故郷の様に感じられていたと思います。そんな中、新たな遣唐使船が唐に無事について、今回の船に乗って帰らないと、もう二度と日本の土を踏める機会は来ないだろう、と言う事で、36年ぶりに帰る決心をしました。

 唐で仲良くしていた友人達が彼のために送別会を開いてくれ、その送別会の夜、海岸に美しく昇った月を見てこの歌を詠んだと言われています。友人たちの中にはあの有名な唐の詩人、李白がいたかもしれません。30年以上も住んでいれば唐の女性と恋もしたでしょう、でもその時彼には、好きな女性がいなかった。もし愛する人がいたならきっと帰る決心はつかなかったと私は思います。そして彼は第2の故郷となった唐に別れを告げて帰路につきます。ところが、運命は皮肉です。彼の乗った船が、沖で嵐に遭遇して安南に漂着してしまいました。結局又唐に戻って、その後、二度と日本の土を踏むことなく73歳まで生きて唐で没しました。唐朝は ”路州大都督” の官位を贈って彼の唐朝に対する長年の労に報いたといわれます。

 私自身、この歌をうたうときは大陸的な広がりを感じます。大海原に昇る大きな満月、その神秘と美しさが感じられて大好きな歌の一つです。自分が20代の時に住んだ英国のLONDONや40代後半からのマウイ島や、そのほかの小旅行で訪れた外国の土地で見上げた夜空に浮かぶお月さまの様々な美しさを思い出し、その時々の自分の心模様がこの歌と共にフラッシュバックして、そこはかとない共感を感じる歌でもあります。

(早苗ネネ♪)

新宿シャンパーニュ ライヴ 7月13日(金) 8月10日(金)
6時30分~ 3回ステージ ¥5500ワンドリンク付き 入れ替えはありません。
出演:早苗ネネ パリ祭出演の歌手の方々2~3名。
新宿シャンパーニュ 電話 03-3354-8540(昼) 03-3354-2002(夜)
新宿一丁目。元新宿厚生年金前。http://www.champagne-live.com/
<早苗ネネ NEWS>
1.スターピープルVOL41から「女性性のパラダイムシフト」というタイトルで連載寄稿しています。

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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