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秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ

by staff on 2012/9/10, 月曜日

♪秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ♪


絵・千絵崇石
 

 読み人:左京大夫顕輔 (さきょうのだいぶあきすけ)

 現代語訳・・・さわやかな夜風が吹きわたり 雲が動いて その隙間から月が涼しげな光を放っています。

 ロマンチストなら、誰でも秋のお月様には格別の思い入れがあるのではないでしょうか?私はお月さまが大好き。八丈島にいたころは大きな声で「お月さ~ま~!!」と、まあるいお月さまに向かって叫んでおりました。やはり

親愛をこめて叫ぶには満月の時が一番。そしてマウイ島にいたころは、悩みも多くて、途方に暮れると、助けを求めるようにため息とともに月を見上げていました。そんなお月さまとの思い出がこの歌を歌うと蘇ります。そして自分の肩に月の光が下りてくるような、人生で悩んでいる人たちの肩をそっと抱きしめてくれるような、そんな情景が浮かんできます。

 作者の左京大夫顕輔は歌の名門、六条家のサラブレッド御曹司です。彼のお父さんも立派な歌人でした。彼は父の遺志をついで六条家歌学を興しました。藤原俊成、藤原定家の時代よりもちょっと前の歌の大御所として宮廷歌人たちの尊敬を集めていた様です。この歌は私の和歌うたCDアルバム「花のいろは」の中で「月は宵まち」という月だけをテーマにした歌の中に収められていますが、実は歌い初めの頃、冒頭の
 ♪秋風にたなびく雲の・・・
という言葉が出てこなくてよく歌いながらパニックに陥りました。そんな時は口の中で、♪もごもごっと誤魔化して(汗)・・・雲の♪と言う下りで合わせます。

 ある時、もう絶対に間違わない!!と固く決心をしてステージに臨みました。それ以後は間違っていません。今ではかえってすらすらっと何も考えなくても言葉が出てきます。そしていつの間にかこの歌の良さがわかるようになりました。軽快で爽やかな気分。まるで夕方の行水を終えて涼んでいる様なクリアで平和な心地を感じさせてくれる歌なんです。

 最近 横浜港北区を拠点に日本全国に沢山のファンを持つ正藤勘扇さん率いる「正藤舞踏団」の皆様とご縁をいただきました。そしてこの月にちなんだ和歌うた「月は宵まち」に舞踏団の皆様が振りを付けて踊って下さいました。ヨコハマナウの読者の方にも、春の港北区民会館でご覧になった方もいるかもしれませんね。今度、11月14日の「和歌うた10周年記念コンサート」には正藤舞踏団に特別ゲストで出演して頂き、この「月は宵まち」と悲劇の大津皇子とその姉大伯皇女のラブストーリー 「姉・おとうと」の新曲を踊って頂く事になりました。あ~!とっても楽しみ!!今からワクワクしている私です。

(早苗ネネ♪)

新宿シャンパーニュ ライヴ 9月14日(金)、10月12日(金)、11月9日(金)
6時30分~ 3回ステージ ¥5500ワンドリンク付き 入れ替えはありません。
出演:早苗ネネ パリ祭出演の歌手の方々2~3名。
新宿シャンパーニュ 電話 03-3354-8540(昼) 03-3354-2002(夜)
新宿一丁目。元新宿厚生年金前。http://www.champagne-live.com/
<早苗ネネ NEWS>
1.スターピープルVOL41から「女性性のパラダイムシフト」というタイトルで連載寄稿しています。

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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