保土ヶ谷 旧東海道以外の名所旧跡
金沢道の難所・イワナ坂
前回ご紹介させていただいた保土ヶ谷宿の脇道「金沢道」。旧東海道を金沢横丁で曲がって金沢道に入り、JRの踏切を渡って国道1号を横断すると岩名坂(いわなざか)という坂が現れます。「岩難坂」と書かれたという説もあり、その字の雰囲気の通り、かなりの急坂です。 |
(クリックで写真拡大) 保土ヶ谷 岩名坂(いわなざか) |
岩名坂の名所・旧跡
この岩名坂を登り始めると間もなく左手に福聚寺(ふくじゅじ)に上る階段があります。福聚寺には「東海道中膝栗毛」で知られている十返舎一九の弟子・五返舎半九の墓があります。 福聚寺の階段を過ぎると右手に「御所台の井戸」があります。「政子の井戸」「尼将軍化粧の井戸」とも呼ばれ、征夷大将軍源頼朝の妻政子が金沢 |
(クリックで写真拡大) 保土ヶ谷 御所台の井戸 |
往来の際に、この井戸の水を化粧の水に用いたと言われる鎌倉時代の旧跡です。
また、明治天皇東幸の折り、軽部本陣でお休みされた際には御膳水に用いられたとも言われています。
「政子の井戸」は、現在は水は出ておらず、モニュメントとして残されています。
江戸を向くお地蔵様
岩名坂を登りきると清風高校に出ます。そこの交差点には「北向地蔵」があります。高座に鎮座していることが特徴的なこのお地蔵様が建立されたのは享保2(1717)年だそうです。 旅の僧侶が道に迷い、途方に暮れていると突然、近くの寺の住職が現れ、僧侶を寺に泊めてくれたそうです。なぜ自分が迷っていることに気付いた |
(クリックで写真拡大) 保土ヶ谷 北向地蔵 |
のかを訊ねると、夢の中に地蔵が現れ「道に迷っている僧侶を助けなさい」とのお告げがあったとのこと。
旅の僧侶がお地蔵様への感謝と旅の安全を願い、北(=江戸)を向いた地蔵を建立したそうですが、不思議なことにこのお地蔵様、その後、修繕の際に地蔵の向きを変えても、いつの間にか北を向く、ということで「北向地蔵」と呼ばれるようになったそうです。
保土ヶ谷にはこの通り、旧東海道以外にも多くの名所旧跡や興味深い言い伝えがたくさん残っています。
保土ヶ谷宿名物会
金沢道を散策の際には、保土ヶ谷宿名物会各店にも是非、お立ち寄りください。
(クリックで写真拡大) 保土ケ谷宿名代 ごん太鮓 国道1号沿い。岩名坂と国道1号の交差点から保土ヶ谷駅方向に徒歩1分。 保土ケ谷区岩井町124 Tel.045-741-7500 |
(クリックで写真拡大) 炭火手焼き 保土ケ谷せんべい 北向地蔵から、金沢道を金沢方向に進み最初の曲がり角を曲がって徒歩2分。 保土ケ谷区岩井町243 Tel.045-713-1029 |
レポーター プロフィール
山田浩和(やまだひろかず/Yamada,Hirokazu)
合資会社 笑う門 代表社員
保土ケ谷宿名物会事務局
1971年8月生まれ。獅子座のO型。保土ケ谷生まれの保土ケ谷育ち。
2003年、合資会社「笑う門」を設立。<オンリーワンの価値創り>のお手伝い。
会社設立時に制作したミニコミ誌がきっかけとなり、保土ケ谷のまちづくりにドハマリ。
現在、歴史や地産地消など、地域資源を活かしたまちづくりに幅広く取り組んでいる。
合資会社 笑う門 http://www.warau-kado.com
各社・各店・各個人が持つ十人十色・百人百色の目に見えない財産(経験・体験・知識・技術・ノウハウ・アイデア等)を活かした販売促進企画・商店街活性・まちづくりを推進しています。
業務内容 :
●シンボル制作
ネーミング / シンボルマーク / ロゴマーク / キャラクター企画・制作
●広報(コミュニケーション)媒体制作
・簡易版会社案内(A4版三つ折り)制作
・ニュースレター(A4版)制作
その他、フライヤー / ポスター / 小冊子 / 名刺 / のぼり旗 / エコバッグ / ユニフォーム、など
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