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第11回 どあっぷ「学生団体『キッカケ』をご紹介します」

by staff on 2012/12/10, 月曜日

シティズンシップ教育を目指すNPO法人ど・あっぷ(DOUP!)です。
皆さんいかが、お過ごしですか?

今回は、メディアにも多数登場し注目される、学生団体「キッカケ」をご紹介します。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

「ど・あっぱーず★見つけ隊」 vol.4
「成長・感動・絆をプロデュース! “キッカケBEAT”」

このコーナーは、市民度の高い人や団体を、”ど・あっぷ”が勝手に紹介するコーナーです。

NPO法人ど・あっぷ の活動をしていると、学生達と会う機会がよくあるのですが、その度に、最近の若者はしっかりしているなぁ、とよく思います。今回も、そんな学生達の集まりです。

“キッカケ”とは、プロデューサー兼講師の生田知久氏をはじめとした、「教育ベンチャーの経営者」たちと「学生」で組織されているプロジェクトです。イベントの企画運営を行う「キッカケBEAT」と、フリーペーパー発行などの情報配信を行う「キッカケROLMO」からなり、大学生が活躍しています。

http://www.kikkake.jp/

今回ご紹介するのは、「キッカケBEAT」。“キッカケBEAT”は大学生が「自分らしくイキイキと輝くきっかけを届けること」をコンセプトに、様々なイベントをプロデュースしています。

キッカケBEATスタッフの臼井弘介氏(大学2年生)にお話を伺いました。

“キッカケ”が大切にしているのは、自分がイキイキと輝いてはじめて、社会に貢献できる人材になれるという基本概念。特に今の学生には、仲間と切磋琢磨し合い、深い絆を築き、猛烈に感動する体験がとても重要なのだと言います。

“ガチ”の付き合いの中ではじめて気づく本当の自分。

学生達は、メールやfacebookなどでこまめに連絡を取り合ってはいるものの、顔を付き合わせて、意見を交わすような経験は少なく、意外と希薄な人間関係の中にあるのだそうです。だからこそ、友達同士の“ガチ”の付き合いが重要で、ここから本当の自分を知る事ができるのだと臼井氏は言います。「弱いところ、カッコ悪いところ、イヤなところを全てさらけだして、相手に自分を受け入れてもらう。そうしてはじめて本当の自分に気づくんです。」と臼井氏。

こういう言葉は、大人でもなかなか言えるものではありません。彼自身、実感しているからこそ、出てきた言葉なのだと思いました。

“自分史上最高の感動”合宿研修プロジェクト

そんな“ガチ”体験をプロデュースし、提供していくのが“キッカケBEAT”です。特に臼井氏が「自分史上最高の感動」とPRするのが、約1週間の「合宿研修プロジェクト」です。

春・夏と年2回企画され、今年の夏合宿では、全国から500人の学生が沖縄に集結しました。今回は、全員で、ブラシを使ったパフォーマンスを完成させるプロジェクトだったそうです。

一週間の合宿で学生達は、寝起きを共にし、食事をつくり、体力の限界まで練習をし、成功させるためにたくさんの意見を交わし、ぶつかり合い、励ましあい、そして最終日には、500人全員が団結し、感動のパフォーマンスを成功させたそうです。

学生にとって、決して安くはない費用を負担しての沖縄合宿ですが、毎年多くの学生が自分史上最高の感動を求めて、深い絆を求めて、そして本当の自分を求めて全国から集まります。

  (クリックで画像拡大)

夏合宿募集案内より抜粋

参加した学生達の多くが、「参加後の生活が変わった」、「充実感が違う」と感想を綴っており、次に記した動画を観ると、汗と涙で顔をぐちゃぐちゃにさせながら、「ありがとう!」と最後に皆で互いに抱き合う経験が、確実に彼らを成長させ、次の一歩を踏み出す大きな「きっかけ」となっていることがわかります。

「僕もこの合宿が19年の人生の中で、自分が大きく変わる一番のきっかけになっています」と臼井氏。

人生を変えるほどの、濃厚な1週間。少し羨ましくなりました。

今年の夏合宿の様子がわかる動画はこちら。是非ご覧ください。

キッカケプロジェクトBEAT2012夏合宿動画
【キッカケプロジェクト】夏合宿2012@沖縄
【キッカケプロジェクトBEAT】夏合宿2012エンディング

 

“感動”が人をつくる

一見、今の日本の学生達の環境は、昔に比べれば、大変幸せのように思えます。他国のように戦争など生命の危険もなく、衛生面や物質面でも恵まれ、人権も保証され、やろうと思えば、なんでも出来るようにも思えます。

しかし、いくら環境が整っていても、毎日が平穏に過ぎていても、心が震えるような感動がなければ、心は冷えたままで、喪失感や欠乏感がぬぐい去れないのかもしれません。

私の学生時代、まだ携帯もない時代でした。人とコミュニケーションを取るには、対面して話すか、せいぜい固定電話。約束の時間に遅れそうでも、連絡のしようのない時代。日本中や世界中の人と気軽にコンタクトを取るなんて不可能でした。しかし、その分、限られた人ではあっても、一人ひとりとは深い付き合いだったのかもしれません。夜通し誰かの下宿で疲れるまで議論するなんてことは、そんなに珍しくはありませんでしたし、部活だったり、祭だったり、いたずらだったり・・・。バカなことに異常に盛り上がった経験もありました。

一方、今の学生を取り巻く環境は、もっとクールなのかもしれません。
学校を含め社会では、人と同じであると安心し、空気を乱さないことが評価されます。その中では、言い合いや、自己主張は嫌われがちです。

加えて現在では、対面しない簡単なコミュニケーションツールが日常となり、わずか数行の短い文章を何度もやりとりするのが通常です。顔を見ながら長時間会話をする時間が極端に短い環境であることも現実なのです。

こんな状況では、“キッカケ”が求めるような、仲間同士の“ガチ”なぶつかり合いは、日常では大変困難な出来事なのだと、今回、改めて気づきました。学生達が深いコミュニケーションを避けているのではなく、そういう環境がそもそも極めて少ないのです。

しかし、仲間同士のガチなぶつかり合いを経て、問題を仲間と乗り越えた時に、「ウォォ!」と天に向かって叫びたくなるような“感動”が生まれるのだとういう事を、今回改めて気づかされました。

私にも少なからず「ウォォ!」と天に向かって叫びたくなるような“感動”をした経験はあります。それは、確かに、仲間と共に、同じ目標に向かい、困難を乗り越えた時でした。そしてその経験は、今でも自分の宝物ですし、その後の人生の大きな自信につながったように思います。

今回の”キッカケ”の取材を通じ、“仲間と共有する感動が人を創るキッカケ”なのだと、改めてその重要性を勉強できました。今後の学校教育プログラムを検討する上でも、主軸となるべき視点なのかもしれません。

感動創造プロデューサー集団”キッカケ”の皆さん。
これからもたくさんの感動プロデュース、頑張ってください!

取材後記

スタッフの臼井弘介君は明治大学の2年生。以下に添付の取材ビデオでもわかる通り、とても爽やかなイケメン男子です。

彼がキッカケに入るきっかけは、3.11の震災だったそうです。震災の影響で、入学式が1ヶ月遅れる事態となり、その間、多くの震災関連の報道を目にしながら、何とも言えない空虚感にさいなまれたと話してくれました。ポッカリ空いた大きな穴を埋めるように、1ヶ月後の入学式前に、キッカケスタッフになったそうです。

今回の取材は、新宿Chelsea Cafeのテラス席だったため、ブルブル震えながらの撮影となりましたが、臼井君の笑顔に、皆救われました。

ご協力ありがとうございました。

  新宿ミロードのChelsea Cafe


撮影風景


http://www.youtube.com/user/douptv

(写真・イラスト:NPO法人ど・あっぷ!(DO UP!) / 文:ツッキー(築山 美樹)

 

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