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2013年2月 三ツ池だより 「日の丸が上がっている!」

by staff on 2013/2/10, 日曜日
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 庭園の松の大きな古木を透かして山の中腹に日の丸の旗がはためいているのを見た。背筋がなにかピリッとした。五十鈴川で手を昔は洗ったそうだ。手を洗い口を濯いだ後、人の流れを避けて林を歩いてお参りしながら、内宮の本殿へ向かった。なにもない風と何もない音を聞く。新しい年のはじまりは伊勢神宮の式年遷宮の年にあたる。なぜか動きを感じる。なにか変わろうとしているのか。人の波も予想以上に若い人が見られる。

 伊勢神宮参拝の機会は大先輩からの同行のお誘いがあったからだ。伏せんがなかったわけではない。昨年の12月初めに思いだしたことがあって、探し物をしている時に国旗が出てきた。祝日にかざそうとおもった。理屈ではなく、祝日には国旗を飾ろうと思ってまもなく、この一月の参拝のお誘いを受けたのであった。考えてみれば小学校の5年からボーイスカウトに入隊し、成人になり指導になってからも、セレモニーにはいつも国旗があった。日本ジャンボリー、世界ジャンボリーが富士の朝霧高原で行われた時には国旗の担当としてご奉仕させていただいた。東京オリンピックでの横浜の三ツ沢競技場での国旗掲揚は学生としてスタッフ奉仕をさせていただいた。国旗との縁は普通以上に濃いのだけれど、自宅での掲揚を想いついたのは何十年ぶりかの事だったのだ。

 国旗は形が決められていて日の丸の直径は縦の長さの5分の3となっている。国旗の歴史を振り返ってみると、1870年(明治3年)1月27日太政官布告「商船規則」で国旗のデザインや規格が決められた。現在は1999年8月13日に公布された「国旗国歌法」により決められている。旗の縦横の比は2:3、日の丸は旗の中心である。

 日の丸の俳句を見てみよう。

にっぽんのひのまるのぼるふゆのあさ
吉川未都

 「日本の」という言葉に一種のほこりめいた思いが感じられ、「冬の朝」という季語によって全体が引き締まって感じられるとは選者の今瀬幸一氏の評。

日の丸は白地に赤し春の川
有澤冥櫨

 私達の日常の生活から日の丸は遠くなった。私が子供の頃は社宅暮らしの我が家にさえ日の丸はあったのだと選者の小川軽舟氏の評。

しめりたる日の丸たたみお元旦
桂子

 元旦も暮れ、玄関先に掲げていた日の丸の国旗を取り入れ、畳もうとしたら湿っていたというのである。この湿りは「御降」(おさがり)だと直感している。作者はこの御降りに今年の豊穣を思い喜んでいるとは鈴木厚子氏の評。

 いくつかの句を出しておきたい。

日の丸は顔にまつわり真赤な夏
中村草田男
日の丸を小さく掲げ島の秋
阪西敦子
日の丸の旗翻す青嵐
秋山白兎

 伊勢神宮の本殿は工事の最中でした。10月までにはまだいくつも工事がありそうです。

 伊勢神宮の山々は青空につつまれていました。寒気を感じ、緊張して内宮の本殿前に進みました。拳大の玉石はとても歩きづらかったです。御付の人はここまでとのこと、本殿のかなりまえでの参拝となりました。それにしても、森の中の日章旗のはばたきは美しいものでした。群馬の先輩経営者はこの6年ほど前に伊勢神宮で神棚を購入し、皆の健康と税金を沢山払えますようにと祈っているそうです。おかげさまで順調とのお話を聞くことができました。他のために祈ることの大切さを感じました。教えられることの多い伊勢への同行でした。企業はいつ何をする習慣を持っているのか。どんな時にどんなことをするのか。栄華はつづかないと言われる。しかし栄華を味わってみたいという思いがしきりにします。

 2013年も、はや2月に入りました。新しい物語をどう作っていけるか、それぞれどのように覚悟出来るかなのだと思っています。 迷いながらも大胆に吐いては吸っていくことだと、それは人の呼吸と同じことで、姿勢を正して、新鮮な空気を取り込んでいくことなのだと思っています。伊勢神宮の息吹をたのもしく感じました。

 伊勢神宮参拝には再度見えた国旗に黙礼をして去りました。

 

Photos

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(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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