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職人の手づくりという希少価値

by staff on 2013/7/10, 水曜日

 

第1回「ごうどいち」を開催しました!

 6月2日(日)、保土ヶ谷区帷子町の北川製粉・中庭で第1回目の「ごうどいち」が開催されました。このイベントは、保土ヶ谷区内の市民活動団体や商店主・企業で構成される「ほどがや 人・まち 文化振興会」というまちづくり団体が主催する朝市イベントで、保土ヶ谷産の野菜や名品が数多く出品されました。もちろん、保土ヶ谷宿名物会も、歴史を活かした宿場名物として出店させていただきました。

 「ごうどいち」とは、かつて保土ヶ谷で年末に行われていた「市」の名称です。遡ること江戸時代、始まりは正月の品物を揃え

 

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ごうどいち
ごうどいち

るための物々交換だったという話も聞きましたが、やがて規模が大きくなり、毎年暮れの28日には現在の神戸(ごうど)町から帷子町までの旧東海道沿いで賑やかに行われていたそうです。それは戦後まで続いていたそうで、実際に今回のごうどいちの来場者の中に、当時を語る方もいらっしゃいました。

 イベント当日は主催者・出店者の想いが届いたかのように、前日までの雨の予報を裏切り曇り。しかも、時間と共に雲が減り、一時は照りつけるような快晴にまでなりました。お蔭さまで来場者のたくさんの笑顔に出会え、保土ヶ谷宿名物会のブースも賑わい、とても気持ちの良い、幸先の良いスタートとなりました。

 尚、次回のごうどいちは7月7日(日)(残念ながら、この記事が掲載になる前ですね)。その後、8月はお休みさせていただき、9月からは毎月第1日曜日の開催を予定しています。是非、皆さまのご来場をお待ちしております。

 

季節の風物詩「鮎の塩焼き」

 名物会の栗山さんは、保土ヶ谷宿の名所旧跡を和菓子で表現する名人なのはご存知の通りですが、季節ごとの上生菓子もまた、たくさんのお客様に長く支持され続ける銘品揃いです。

 この季節の栗山さんの上生菓子と言えば「鮎の塩焼き」。その名の通り、鮎の塩焼きを模した和菓子ですが、これが中々、見事なまでに「リアル」。

 先日、お客様がこれを買い、自宅で皿に移して仏壇にあげておいたところ、和菓子とは知らないご主人が「鮎が腐る」と思い

 

鮎の塩焼き
鮎の塩焼き

冷蔵庫にしまってしまったほど、だとか。そもそもは、栗山さんが手間暇を考えずに面白がって作り始めたものの、評判が良く、結果的に「風物詩の一つ」として何年も作り続けることになったそうです。

 ただし、一度作るのに何日も費やすため、それほど数多くは作れないので「割に合わない」と栗山さんは笑顔で話しますが、このように、時には採算度外視でお客様を喜ばせる遊び心と裏切らない品質が、今の「栗山ブランド」を作っているのでしょう。

 

職人の手づくりという希少価値

 数多く作れない、というのは栗山さんだけでなく、名物会各店の悩みでもあります。もちろん、名物会だけでなく、個人あるいは小規模の商店にとってはどこも悩ましいところでしょう。でも、裏を返せば、実はそれは「強み」でもあるのではないでしょうか? シッカリしていて余計なものが一切含まれていない、優しく懐かしい味付けでファンの多いごん太鮓さんも、「ほか弁」ができた当時はお客が減り続け、随分と悩んだそうです。それでも、自店の味を大切に、丁寧に商品を一つ一つ作り上げる姿勢を何十年も続け、今もなお、その姿勢を貫いています。

 

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ごん太鮓
ごん太鮓

 イベントに出店する朝も、いつもの通り、一つ一つを丁寧に作り上げ、イベント会場に向かいます。時には集合時間に間に合わないこともあります。数だって決して多くは作れません。でも、それがお客様にとっては堪らなく「希少価値」になっています。ごん太鮓さんが登場するまでの「まだですか?」の声が多い事。ごん太鮓さんの登場から完売までの早いこと。実はイベント時のごん太鮓さんのお弁当は、私たち名物会にとっても楽しみの一つなのですが、お蔭でありつけないこともしばしばあります。

 もちろん、栗山さんとごん太鮓さんばかりでなく、桑名屋さん・鉾立さん・保土ヶ谷せんべいさん、名物会の皆さまは、本当に職人・商人の「あるべき姿」であり、保土ヶ谷宿の「匠」たちと言えるでしょう。

 

【予告】保土ヶ谷宿ボーイズ誕生!?

 最後にチラッと予告です。
最近、改めて気づいたのですが、そんな保土ヶ谷宿の「匠」たちなのですが、意外と「前面」に立っていないのでは? そんなワケで、只今、「保土ヶ谷宿ボーイズ(仮)」PR大作戦が浮上中です。(笑) 何が起こるか、乞うご期待!

 

レポーター プロフィール

山田浩和(やまだひろかず/Yamada,Hirokazu)

合資会社 笑う門 代表社員
保土ケ谷宿名物会事務局

1971年8月生まれ。獅子座のO型。保土ケ谷生まれの保土ケ谷育ち。
2003年、合資会社「笑う門」を設立。<オンリーワンの価値創り>のお手伝い。
会社設立時に制作したミニコミ誌がきっかけとなり、保土ケ谷のまちづくりにドハマリ。
現在、歴史や地産地消など、地域資源を活かしたまちづくりに幅広く取り組んでいる。

合資会社 笑う門 http://www.warau-kado.com

各社・各店・各個人が持つ十人十色・百人百色の目に見えない財産(経験・体験・知識・技術・ノウハウ・アイデア等)を活かした販売促進企画・商店街活性・まちづくりを推進しています。

業務内容 :
 ●シンボル制作
  ネーミング / シンボルマーク / ロゴマーク / キャラクター企画・制作
 ●広報(コミュニケーション)媒体制作
  ・簡易版会社案内(A4版三つ折り)制作
  ・ニュースレター(A4版)制作
 その他、フライヤー / ポスター / 小冊子 / 名刺 / のぼり旗 / エコバッグ / ユニフォーム、など

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