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2013年8月 三ツ池だより 「祭」

by staff on 2013/8/10, 土曜日
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 まつりといえば夜店が立つ。横浜市鶴見区獅子ケ谷の盆踊りは、おどりの輪と同じくらいに夜店に人が集まる。この盆踊りも一時は寂しいものになった時があった。露天商の方も引いてしまったきらいがあった。ボーイスカウトの指導者の仲間が町会の役員であったということもあって、地域の青少年の団体ということもあって、夜店を出してもらえないかという声が私が所属していたボーイスカウトの団にあった。かれこれ20年ほど前の事になるのだろうか。

 焼きそば、焼き鳥を中心に5種類程を提供した。面白いもので、焼きそばについての食材の集め、味付けについて詳しい方がいるものであったし、焼き鳥のタレについては特選のつくりを披露してくれる方もいて、ファンになってくれた人もいた。今に続いている。一方で遊びの要素も必要とのことで、そのゲームコーナーも開設した。金魚すくい、福引き等をした。仕入には露天商の方々の出入するところにいった。ロープゲームもやったように記憶している。このコーナーはその後子ども会等に引き継がれた。町会としてはいろんな団体の声を聞く必要があったからだ。露天商の方もその後戻ってこられ、「場所を空けてあげて、上手く協力しあって」と町会の役員の方から申し入れがあったのだった。

 夏の風物詩はやはりまつりだが、祭は豊作の祈りである。祈りは鼓舞すること。農業中心の生活の時代から共同作業としての祭である。祭の字は何を意味するのであろうか。角川の漢字字源辞典によると「手に肉と酒とももって机の上に置く意味」「神に酒肉を献ずることを祭といい、神を呼びおろしての諸行事をすべて祭というようになった。」

 祭の句に次のような句がある。

家を出て手を引かれたる祭かな
中村草田男
年々に空き地へりゆく祭かな
久保田万太郎
かんばせの汗うつくしき祭かな
日野草城
掃いて又散る葉も嬉し夏祭り
横須賀詢

 夏の句には次の句が見られる。

青すだれ白衣の美人通ふ見ゆ
小林一茶
夏河を越すうれしさよ手に草履
与謝野蕪村
天地創造西瓜に黒き種あるべし
磯貝碧蹄館
噴水に百の青空帆船行く
横須賀詢

 丁度これからの生き方四つの「いろは」を書いていて「き」にさしかかった。

き  きらめく星の一つになる。星はいくつあってもいい。
き  きっといいことあるよ! 神様は見ていて下さる。
き  来た道は戻れない。 来た道があるから今がある。
き  きれいすぎると魚がすまない。ほどほどのうつくしさを求める!

 そう考えながら坂道を登ってみる。少しだが見えてくるもの、見えてくることがある。時に違う視点、違う場所に立ってみるといいと思った。避暑に行ったり、旅行に行く機会が多い。明日の活力になる過ごし方をして見たいものだ。

 祭は明日の活力になる。大変な準備だが、集まってくる人の顔を見ると嬉しくなったものだ。どんなに疲れ大変であっても、成果が見え、人に喜ばれることが活力になる。祭や盆踊りが絶えない国日本であって欲しいと思っている。有難う日本!頑張ろう日本!

 

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(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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