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落語の良さを多くの方々に知ってもらいたい。
株式会社コスモ・ステージ代表、江口節子さん

by staff on 2013/11/10, 日曜日

「横濱落語を愛する会」を運営し、「馬生ハマ寄席」の席亭が素敵な女性だとご存知ですか? 一癖も二癖もある落語家さん達のお世話をし、にぎわい座の楽屋と事務所を行ったり来たり・・・まさに細腕奮闘記! 「落語の良さを多くの方々に知ってもらいたい」「横浜に落語文化が根付いて欲しい」と頑張っている江口節子さんにお話しを伺いました。

株式会社コスモ・ステージ代表 江口節子さん株式会社コスモ・ステージ
代表 江口節子さん
 
お名前 江口 節子(えぐち せつこ)さん
ご年齢 50代
お住まい 中区本牧
ご家族 夫 子供(女・男・男)
お仕事 株式会社コスモ・ステージ 代表
HP 株式会社コスモ・ステージ
http://www.ad-pla.net/cosmostage/
横濱落語を愛する会
FB yokohama.rakugo
ご趣味 歌うこと ゴルフ 麻雀

笑ったり泣いたりしながら、自分の中で「人間像」を作り出していくことが面白いです

 落語を知りませんでした。 独身の頃は、テレビで『笑点』を見たり、友人と寄席に行くことはありましたが・・・落語がこんなにも深いものだとは知りませんでした。

 落語は一人で何役もこなします。 その演じ分けを楽しむのも面白いのですが、同じ長屋のおかみさんが、演者(噺家)さんによって全然違ったおかみさん像になります。 ある人は30代に、ある人は50代に、色っぽかったり、男まさりだったり・・・と、演者(噺家)さんによる「違い」があって面白いのです。

 落語は笑いだけでなく、人情噺のように涙が出る話がいっぱいあります。 長屋住いで貧乏なのだけれど、温かくて人情があります。 貧乏だけれど、生活の豊かさを感じてしまいます。 ノックをしないで他人の領分に入っていく、お節介なくらいの親切心・・・今の日本人が無くしてしまった「何か」が落語の世界にはいっぱい残っています。

『馬生ハマ寄席』の席亭です

 毎年、2月・5月・8月・11月の4回、馬生師匠と一門が、横浜にぎわい座で「馬生ハマ寄席」を開いております。


馬生師匠との打合せ(横浜にぎわい座楽屋にて)

 2月は特別に「鹿芝居(しかしばい)」を行っています。 鹿芝居は噺家が出演する「お芝居」です。 国立演芸場では20年以上も続いています。 現在、継続的に鹿芝居をしているのは、5人のお師匠さんたち(※注1)だけとなりました。 それは、皆さんがチームを組んで「鹿芝居」を後世に伝えていこうと努力されているからです。 「鹿芝居」では、それぞれのお弟子さんたちも加わって場を盛り上げています。

※注1:金原亭馬生/林家正雀/蝶花楼馬楽/古今亭菊春/金原亭世之介(順不同・敬称略)


大道具・小道具・照明・かつら・衣装・・・それぞれに忙しい中での芝居の稽古も大変です。
(写真提供:コスモ・ステージ)


長屋の花見の名場面(この年シドモア桜100周年記念の桜の里帰りをシドロモドロ桜ももじって笑わせた)
(写真提供:コスモ・ステージ)

 「鹿芝居」は落語の人情噺のお芝居ですが、歌舞伎の演目をパロディにしたり、アドリブが入ったり、時には時事問題へと話が飛躍したり、笑いと涙あり、観終わった後にちょっと心が温かくなる・・・言葉では説明しきれない良さを、是非、横浜にぎわい座の馬生ハマ寄席2月興行「鹿芝居」で体験していただきたいです。

 横浜での「鹿芝居」は来年で4回目になります。 横浜で鹿芝居が行われるようになったきっかけは、国立演芸場(東京)がリフォームすることになり、どこか他の場所を探さなくてはならなくなって、横浜が候補地になったのです。

 鹿芝居は大道具・小道具・照明といった舞台装置。かつら屋、衣装、メイクの手配、舞台監督、スタッフと人数が増えます。 その分、集客をどうするのかが大きな課題となります。 国立演芸場がリフォームした年は、「鹿芝居」の大勢のファンが東京から横浜に来てくれました。 横浜で始めて「鹿芝居を観た」と新しいファンもできました。 しかし、まだまだ努力が足らないと思っています。 席亭の責任を重く受け止めています。

第二十三回『馬生ハマ寄席』のお知らせ

開催概要

日  時 11月30日(土) 13:00~ (開場 12:30)
会  場 横浜にぎわい座 芸能ホール http://nigiwaiza.yafjp.org/
出  演 金原亭馬生 金原亭馬治 金原亭馬吉 金原亭駒ん奈(荻野アンナ) 金原亭駒松
ゲスト 古今亭菊春 翁家和助(江戸太神楽)
木戸銭 3,000円 (全席指定)
申込み/問合せ 横濱落語を愛する会 TEL:045-261-4618

    PDF(300K)をダウンロードする

 来年2月の『鹿芝居』の前に是非とも見て頂きたいのが、馬生一門の落語会です。 馬生師匠の得意とする日本人のあたたかい人情話に笑って泣いてください。 若手の馬治さんや馬吉さんの成長ぶりも楽しみです。 荻野アンナさんが駒ん奈(コマンナ)で出演します、こちらもお楽しみです。

 友情出演は『鹿芝居』のチームのお一人である古今亭菊春師匠が来られます。 ゲストも翁家和助さんが江戸太神楽といって傘の上で毬を回わす芸を披露してくれます。 11月に噺家の話芸(落語)にふれてから、2月の『鹿芝居』を見れば、芝居を2倍も3倍も楽しむことができます。

 また、にぎわい座での落語の良さはホール内で飲食ができることです。 ロビーでは横浜ビールや美濃屋あられ、泉平のいなりずしが販売されています。寄席を見ながら横浜の味を楽しむことができるのも「寄席」だからこそです。 アルコールが入ると忘れがちな観賞のマナーは、落語をじっくりと聞きたいファンの方のご迷惑にならないように心掛けたいものです。

落語との出会い

 小・中学は磯子に住んでおりました。 性格はおとなしい方だと思います。 運動が好きで中学生の頃はテニス部にいました。高校時代はコーラス部でひたすら部活動に励んでいました。 宝塚歌劇団に憧れたこともありました。 門限が厳しかったのですが、部活だと言えば許されたせいもあり、放課後はひたすら部活部活の毎日でした(笑)。

 高校生の時にCM制作会社でアルバイトをしたことがきっかけで、TV関係の会社に就職することになり、夫と出会いました。 結婚して会社を辞め、家庭に入りました。 専業主婦になりました。 そして3人の子供を育てました。

 東急東横線の桜木町の駅が無くなることになり、桜木町駅を中心に広がった繁華街『野毛』の町おこしのために『横浜にぎわい座』ができました。

 ある「寄席」のお手伝いを経て、その時の経緯や反省を踏まえて席亭をやることになりました。 その名を馬生一門会の横浜興行として『馬生ハマ寄席』と名付けました。

 かつて、横浜には寄席や芝居が見られる小屋がたくさんあったと聞いています。 横浜に落語文化が育ち、根付いて欲しいと思っています。

横浜を語るとつい熱くなってしまいます

 日本大通りを歩いていると銀杏がたくさん落ちています。 拾っている人を見かけますが、拾いきれないほど落ちています。 「いちょう」は横浜の市民の木です。落ちている銀杏がもったいないと思います。 「銀杏で横浜銘菓が作れないかしら?」なんて考えてしまいます。 横浜のことになると、つい熱くなってしまいます(笑)

 横浜の文化や歴史を語るのに『落語』はどうでしょうか? 東京の歴史は江戸町文化として『落語』に生きています。 横浜で江戸(東京)文化もいいですが、港の風情や異国情緒を活かし、 横浜を題材にした新作落語が出来たら面白いと思います。

 町の活性化? どこでも落語会が開けますよ・・・職場や学校、レストラン、旅館、同窓会、研修会・・・「噺家」を講師にした「話し方教室」もOKです。 是非、ご連絡ください。 「落語で横浜を笑顔でいっぱいにしたいですね。」


「落語で横浜を笑顔でいっぱいに!」と江口さんは熱く語ります

(インタビュー:ヨコハマNOW代表 渡邊桃伯子/文・写真:髙野慈子

 

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