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2014年1月 三ツ池だより 「日本人の誇り」

by staff on 2014/1/10, 金曜日
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 新しい年の日の出に両の手を合わせた。平和を祈った。平安を祈った。何よりも家族が健やかに生活していられること、会社がまずまずの実績を上げていることに感謝した。元旦の日の出は雲一つない快晴であった。まぶしいほどの光を放って太陽が昇ってきた。三日目は少し雲が出ていた。雲が陽に照らされて輝くのである。さまざまな形を見せる雲を露払いにするように太陽が昇るのであった。日の出は雲が少しあると映えるのを実感したお正月であった。

 日の出を確認してから例年より早く近くのコンビニにでかけ、新聞各紙を手元に置くことが出来た。それぞれを特徴づける一面が日本の置かれている位置を表現していた。①日本を守るというメッセージの紙面、②日本は中国の脅威にさらされていると感じさせる紙面、③現状の教育に踏み込まずに、グローバル化の中の教育を語る紙面、④未来に向けて常識を超えていこうと呼びかける紙面、⑤市の文化体育館の整備、それぞれであった。

 さてさて、現状の日本の課題は何なのだろう。①日本は他国に守られている。②世界経済の変動が激しさを増している。③戦後教育とは何だったのだろうか。その中で日本人の誇りはどのようになってきているのか。④技術力で成長してきた日本がどこに活路を見出そうとしていくのか。⑤地方格差をどう考えていくのか。

 紙面から感じたのはどの紙面もその通りというものであった。お正月らしいといえばその通りである。一寸先は闇といわれる時代に何日も先に作っておくとなればこのような編集になるのかもしれない。しかしながら一年の計は元旦にありとすれば、各社が一面的な取り上げ方しか、していないというのは如何がなものなのだろう。別冊でいろんな分野にかかわって夢を語っているという声を発するかもしれない。そうなっているだろうか。

    「大切にしたいもの」
今という時は 今しかなく
年の初日は この時しかない
陽が丘に登る ポッと顔をだす
おめでとうございます いく筋もの光が射してくる
新しい年がはじまっている 人が集い人が笑い
行ったり来たりの人生の 来る朝陽のめぐみをうける
あらゆるものを リセットできるわけではないが
できることはできる スイッチをいれるのだ
今という時を 楽しみたい
今という時を 共有したい

 今もとめられているのは働く場ではないだろうか。「日本人へ」の著者塩野七生さんは「多くの人が自分で満足する仕事につける社会、とまで高望みしない。誰にも迷惑はかけないで暮らせるだけのカネを稼げる職を与えてやることが、自分自身の存在理由、自信をつけることになる」と語る。

 50年前に私は研究職を求めて大手の会社を受験した。見事採用してもらえなかった。丁度定年後創業した親父の数人の会社に入社を決めた。自分の限界も見えていたし、入社試験がどうも気が重かった。「できたら手伝ってくれ」という声に「やりたいことをやらしてくれ」という交換条件だった。実際はそんな時間はとれなかったから、自分と家族の時間を削ってしまった。みんなに迷惑をかけてここまで来てしまった。しかし先日入社試験に落ちた会社の若い所長さんと話す機会があって「入社しなくてよかったのではないですか。入社していたら今の環境はないとおもいますよ!」とコメントされた。

 50年前だからそれができたのだろうか。やりたいことをやる、人のお役に立ちたいという思いがあって、外国語ができれば、今の方がずっと生きやすいと思う。起業できる支援と教育が大切なのは言うまでもない。私はヨコハマに育って、関西に修行に行ったことが転機になっている。それまでは「かっこ悪い」ことはできないという頭があった。それが誰も知らない地にいくことによって、全く鎧がいらなくなったのだった。

 全く無垢のままでの初日の出に、両の手を合わせるうれしさもさることながら、雲を露払いにしての日の出のめでたさに感動したように、いろんな可能性を秘めて日本はある。誇りと勇気をもって歩む年が2014年である。開かれた日本は自分の意思で判断できる社会でありたいし、おすそわけできる社会でありたい。それはまさに誰がやるのでもなく、日本人一人ひとりがいつでもどこでもやっている時代の到来が求められている。

 さー!今一度「一年の計」を見定めて、日本人としての誇りをもって生きていきたい。

 

Photos

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(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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