Skip to content

書評 「だいじょうぶ~心の声が聴こえるよ」 トリニティーアーツ出版 美月ここね 著

by staff on 2014/11/10, 月曜日
 

はじめにで書かれている。「そんなに怒らなくてもいいのに。と今になってはおもいます。でも泣きたいくらいのお母さんの、今の気持ちに寄り添いたいなとも思います。」

この本を前にして、私は「一歩を踏み出すために何をこの本から聞き出したいかを考えていた。一番言いたいことはなになのかということを?」そうすると一方からこんな声が聴こえてきた。「幸せって何?何が聴こえる?幸せの共有とは、方法とは?」

ここねさんは本名ではない。ペンネームである。不思議なことがあった。その時傍に心音さんがいたのである。美月さんもペンネームである。「瑠璃でもなく、玻璃でもなく」唯川恵著の主人公の一人が美月さんというのも思い出された。

この本はところどころに質問が置かれている。「しつもんは、なげかけておくと、自分のこころはその答えを勝手に探し始めます。」という。そして「くじけることも大事です。人間は自分の弱さを確認しながら強くなるんだよ。と言ってくれた友人がいました。」「私はいつも、~がない、~ができない、~しかない、~してくれない、と、ないの数ばかりかぞえていました。~がある、~ができる、と、あるの数を数える考え方にかわることができたら、案外幸せはちかくにあるのではないか。そう思えてきたのです。」

幸せって何?の質問には生きていること、取り組んでいること、という答えだ出そうである。ここねさんは「だいすきだよ。こころからあなたの幸せを願っているし、信じている。」といい、今を素直に生き、取り組まれている。何がきこえる?の質問には心の声を聴くようにしている、そのためにここねさんはいつも笑顔を絶やさない。はじける笑顔のなかに、深い愛情を感じる。幸せの共有とは(方法)?の質問には、どんな時でも、可能性を信じ続けよう、そう思えるようになる。そう答えているように感じる。本当に覚悟できているか?方法が決まったら、別の道を断つことだとも。

「一緒に成長すればいいや、と思うと少し気が楽になりました。聴こえにくくても、大輔がしっかりと自分の道を歩んでいけるように。また家族がみんな楽しく明るく積極的な人生を送れるように・・・。そんあ力を自分たちの中に持ちたいと思いました。」「「愛情って、どうやって伝わるのかな。」

本の中ほどに「最近、うれしかったことはなんですか?」の問いがある。見つけていく、つくっていく。実は誰にも当てはまること。自分では気づかなかったことがその問いに答えられる話の中に気づかされることがある。そして「効率よくすることも必要だけど、一緒にすることで楽しさがふくらむのだな、ということを体感したできごと。回り道も、寄り道も、たのしいものですね。」

不思議な本です。「聞くはただ耳で聞くだけれど、聴くという漢字は、よく見ると、耳に、目と心を+して、成り立っています。心の声を聴くには、耳も、目も、心も、総動員ですね。」教えられることばかりですし、心掛けをすることでさまざまなことが変わってくるように感じています。

帯にマツダミヒロさんは書いておられます。
「周りにある幸せが見えてきます。」

一枚の紙が入っています。 “サポート購入のおねがい” のことです。「今、わが子のハンディがわかったばかりで暗中模索のママやパパ。一人で背負って頑張り続けているママ。そのような方たちに届けたい。そんな思いからサポート購入が生れました。あなたが協力してくださったサポート購入分の本を、全国の難聴児親の会や、大学病院などの待合室、全国の難聴特別支援学校の保護者待機室、難聴学級がある小・中学校、子育て支援センターなどに寄贈する仕組みです。」

私も寄贈のお役にたちたいと思っています。ご連絡いただければ幸いです。
みなさん今日もお元気でありますようにお祈りしています!

(文:横須賀 健治)

 

 

Comments are closed.

ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

Page Top