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「ものづくり」にこだわって50年。精鋭技術者集団を率いて・・・ますます元気溌剌です。株式会社オクト 代表取締役 池田彰さん

by staff on 2015/4/10, 金曜日

会社設立後5年で、次々と新製品を開発して注目されている技術集団があります。それが神奈川県綾瀬市にある「株式会社オクト」です。代表取締役の池田彰さんにものづくりへのこだわりを伺いました。

株式会社オクト 代表取締役 池田彰さん
株式会社オクト
代表取締役 池田彰さん
 
お名前 池田 彰(いけだ あきら)
お生まれ 1942年9月30日
ご出身 東京都
お住まい 東京都渋谷区
お仕事 株式会社オクト 代表取締役
http://kk-oct.com/
ご趣味 バスケットボール

大学卒業後はエリート社員だったとか・・・

中学・高校・大学とずっとバスケットの選手でした。社会人になってもバスケットを続けたくて、慶応大学卒業と同時に入社した自動車部品大手のプレス工業でクラブを創設し、1975年には藤沢市の区画整理事業でおりた補償金を使って体育館をデザインしたうえ建設に関わりました。全国大会で8位 神奈川県のチャンピオンになるまでに成長しました。営業の実力が認められて36歳で営業部販売課長に。その後営業部長にもなりました。飛ぶ鳥を落とす勢いで出世街道をまっしぐらに歩いていると自他ともに認めていました。

持ち前のバイタリティと営業力で、大口取引を実現させました。「スズキ」などの大手自動車メーカーが主な取引先でしたね。これまで半年かかっていた金型つくりを半分の納期で納めたりして、「困った時の池田頼み」と言われて仕事はますます増えていきました。無我夢中で働きました。このときの営業活動で培った人脈が今でも生きていますね。

仕事は丁寧に納期を守るのは当たり前、その中に自分たちなりの工夫を入れていかないと生き残っていけません。私はアイデアマンとしても活躍しましたよ。

微生物を使って汚物を分解し消化して処理する汚物処理ユニットを備えた汚物処理車。など数々の特許にも関わってきました。

定年まで勤め上げましたが、後半は順調な仕事人生とは言えませんでした。
不遇の扱いを受けたこともあった。そのときの「ここで負けてたまるか!」
という想いが、70歳を過ぎても企業経営に携わっている自分を作ってくれたと思っています。

定年退職後もいろいろな会社で「モノづくり」に関われてこられましたね

有難いことに、「辞めたら手伝ってくれ」と言われて・・。私が関わった会社はみな、売上が倍々ゲームで増えていくのです。しかし前職では乞われて社長になりましたが、それまでの無策のつけから抜け出せなかったためオーナーに代わって会社を清算しました。

池田彰氏は5年前、社長を務めていた会社が清算されたのを機に、残った5名で新会社を立ち上げたのです。現在は2工場で総勢16名の会社となりました。

「オクト」は、「開発現場の課題に応えるプロダクト・パートナー」として航空機、自動車産業を中心とした部品開発から各種機械の切削・加工・金型・治具、試作品などの製作、メンテナンスまで一貫体制でサポートする会社です。特に外見を実物そっくりに似せた模型である「モックアップ」は、納期・品質の面などで評判らしいです。おかげさまで、設立時10数社だった取引先が今や50社を超えるまでに成長してきました。

最終製品を持つことにこだわっていらっしゃるとか・・・

社員には「自分たちの技術力に自信をもってもらいたい」と常々考えています。そのためにはユーザーの顔が見える最終製品を持つことが必要だと思います。

物流会社の役員をしている友人から、自社のドライバーに腰痛持ちが多くて困るという相談を受けて、オクトで腰痛を防止するためのクッションを開発しよう。と社員一同で「ゆらぎ360」というクッションを開発しました。東京都立産業技術研究センターで耐久試験や摩耗試験実施していただきました。3年間の使用に耐えうると判断し2013年の8月から本格的に販売を開始しました。トラックの座席に「ゆらぎ360」をつけて運転すると、疲労が軽減され、腰が楽になるとの評価を頂いております。

一般向けも欲しいよね・・ということで、このたび腰痛の予防と改善ができる「ゆらぎラ・クッション」という製品を開発しました。長時間座っていても腰が痛くならないような創意工夫をしています。2015年2月3日から販売を開始しました。予想以上の手ごたえで日刊工業新聞にも取り上げられましたし、大手販売事業者からの引き合いもあります。いい製品を作ると自ずと販路は広がるものですね。

 

(クリックで拡大画像)

ゆらぎラ・クッション
2015年2月3日から販売を開始した
「ゆらぎラ・クッション」

池田社長に「ゆらぎラ・クッション」の開発経緯と特徴をお伺いしました

70歳を超えてますます元気でいらっしゃいますね。その秘訣はバスケットですか

自分ではよくわかりませんが・・まだプレス工業のバスケット部の部長をやっています。遠征にも一緒に行きますよ。35歳までバリバリの選手でした。最後に現役選手として試合に出たのは25年くらい前に慶応大学湘南キャンパスの体育館のこけら落としのときでしょうか。日本バスケット協会の委員や神奈川県教会の役員も拝命しております。バスケットをやってきたことで、「根性」と「人脈」は培われたと思います。辛いことや悲しいことも何度も乗り越えられました。

私の持論は、「モノづくりこそ『心を大切に』すべきである」です。会わずして人の心は伝わりません。心を伝えたかったら身を運ぶべし・・と社員には話しています。お客様に我が社の製品を使っていただくときの情景を思い浮かべながら、優秀な技術者たちと一緒に今後も皆様のお役に立つ製品をどんどん生み出していきたいです。

編集部から

池田社長は大きな体で姿勢がよく、さすが往年の名選手という風貌の方です。山あり谷ありの仕事人生を大きな声で面白おかしくお話ししてくださいました。
オクトの新製品「ゆらぎラ・クッション」は、私も使っていますが、腰痛予防だけでなく座っているときの姿勢が良くなるように感じます。
このたび、ヨコハマNOWのオンラインショップ「濱よせ」で取り扱わせていただくことになりました。

「ゆらぎラ・クッション」のご購入はこちらから

インタビュー・文:渡邊桃伯子

 

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