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笑う門(第4回) やっぱ「ローカリゼーション」でしょ!

by staff on 2015/4/10, 金曜日
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合資会社 笑う門代表 山田浩和

PROLOGUE 連載に寄せて

こんにちは!
合資会社 笑う門の山田浩和と申します。

1971年8月生まれ。保土ケ谷生まれの保土ケ谷育ち。
獅子座のO型。動物占いは「磨きぬかれたたぬき」。
歴史上のヒーローは前田利家と土方歳三。
好きなマンガはワンピースです。
仕事は「販売促進企画」という名称で、中小企業・小規模事業者・個人商店・商店街などのコンセプトづくりや販売促進に関する企画立案、販促物(名刺やパンフレットなど)のデザイン・制作などをしています。
また、それに関連して地元・保土ヶ谷の地域まちづくりや商店街活動、あるいは所属している中小企業団体の活動などに取り組んでいます。

ヨコハマNOWでは、2011年6月号から3年半、私が事務局を努めさせていただいている「保土ヶ谷宿名物会」のコラムを書かせていただいていました。この度、新企画として、2015年1月より、(名物会も含め)前述のような私の業務や活動に関して書かせていただくことになりました。
改めまして、よろしくお願いいたします。

 

第45回・中小企業問題全国研究集会

3月は、こちらでもチラチラと予告をさせていただいた『第45回・中小企業問題全国研究集会』(主催・中小企業家同友会全国協議会)をはじめ、中小企業・小規模事業者・個人商店が今後、どのように生きていくべきかを考える機会をたくさんいただいた一ヶ月でした。

改めてナンですが、学んだキーワードは(同じ意味かもしれませんが)「ローカリゼーション」や「地域密着」。

前述の全国大会、初日に私が参加させていただいた第一分科会では、『転機に立つ日本経済と中小企業の新たな役割を探る』と言うテーマで、駒澤大学経済学部の吉田敬一教授にご講演いただきました。
吉田教授によると、これからの日本の中小企業は従来型の産業構造に戻るべき、とのこと。
つまり、食品でも製造でも、従来は地域の伝統技法と材料を使い、地域で生産したものを地域で消費をする、というローカル循環型の産業構造でした。

 

(クリックで拡大画像)

全研パンフ

それがグローバリゼーションの世の中になり、地域性が失われ、それまで担ってきた中小企業の役割も失われつつある。
違う角度から言えば、今、ブランド力を強めている中小企業の傾向として、地域資源を活かしたビジネスモデルの企業が多い。
なので、今こそ、地域に根差した技術や素材を活かしたビジネスに立ち返るべき、とのことでした。
その後のグループ討論(1グループ6~8名のディカッション)でも、熊本・京都・愛知の方々と同席させていただき、ローカリゼーションの重要性について、各地方が抱える課題と共に熱く議論させていただきました(コレ、全国大会ならではの醍醐味なんです)。

第一分科会
第一分科会

「ローカルブランド」「名物名所」「心」

同じく、2日目の基調講演では、横浜の<顔>、100年企業・株式会社崎陽軒の野並社長にご登壇いただきました。
(こういう言い方もナンですが)今まで、同社についてそれほど関心を持ったことがありませんでしたが、「横浜の<顔>」に、そして「100年企業」になるべくしてなった、と感じさせられてしまうお話を伺いました。
同社の経営理念(のキーワード)は「ローカルブランド」「名物名所」そして「心」。
原点は地域密着、つまりローカリゼーションであって、横浜の文化を採り入れて、横浜ならではの名物を創り、横浜を愛し続ける姿勢が今日のブランドを創り上げているのでした。

崎陽軒・野並社長による基調講演
崎陽軒・野並社長による基調講演

また、全国大会とは別に、同じく同友会が毎月開催している「オリエンテーション」という、入会を検討中の方や新会員向けの説明会にも参加しました。
そこでもグループ討論が行われるのですが、討論テーマは「自社の最優先課題と解決案」。そこで出された各社の課題は、市場の細分化、業態の変化、供給過多による価格競争の激化、
情報発信、集客、大手の台頭など。参加した各社の業種は全く異なるのですが、共通する悩みも多かったようです。
で、時間としては僅か40分程度のディスカッションの中で出た解決案は「差別化」。その方法として、商圏を広げない、地域内での密度を高める、お客様と顔の見える関係を構築する、というものでした。
まさに、全国大会での吉田教授や野並社長たちのお話と繋がる結論になりました。

地域密着型ビジネス

もちろん、「ローカリゼーション」や「地域密着」のビジネススタイルを採り入れていかなければいけないのは、中小企業のみならず、小規模事業者や個人商店も同じ、というか規模が小さければ小さいほど、尚更のことです。
なのですが、それにピンと来ていない事業者が意外にも多いように感じています。
一方で、保土ヶ谷宿名物会各店のように、「歴史」という地域資源を活かしたオリジナル商品を開発したり、地元の様々なイベントに出店したりする商店主たちがいます。
あるいは、今やその波は神奈川県内に収まらず東京にまで広がりつつある「ちょい呑みフェスティバル」のような地域密着のイベントを企画・運営する人たちがいます。
それらは必ずしも「やらなければいけないこと」でも無ければ、必ず「やれば良くなる」というものでもありません。
でも、そこには何かしらの差別化のヒントやチャンス、そして何より「やりがい」「楽しさ」があるように思います。
そういう意味で、改めて、弊社がやるべきことやミッション、というようなものを改めて感じさせていただいた1ヶ月間でした!

会いたいな!かながわの商店街

面白い冊子が発行されました!
その名も『会いたいな!かながわの商店街』(発行:神奈川県)。
昨年発行し、好評だった『商店街さんぽのススメ』の続編だそうです。
前述の保土ヶ谷宿名物会をはじめ、県内の愉快で楽しい商店街やサークル、そして人を紹介しています。
また、彼らの逸品やイベントなどがたくさん取り上げられています。
「ローカリゼーション」にピンと来た人には必見です!

配布場所等、詳細はこちらをご参照ください。
【参照】(記者発表記事)商店街パンフレット第2弾「会いたいな!かながわの商店街」を作成しました!!
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/…

 

(クリックで拡大画像)

冊子『会いたいな!かながわの商店街』
冊子『会いたいな!かながわの商店街』

合資会社 笑う門 代表 山田浩和

 

合資会社 笑う門
〒240-0006 横浜市保土ヶ谷区星川3-7-22田中ビル2F
TEL.045-333-3068 FAX.045-333-3068
E-mail yamada@hesochiku.com
Websie http://www.warau-kado.com/

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