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2015年9月 三ツ池だより 「一本の電話からの新しいはじまり」

by staff on 2015/9/10, 木曜日
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「日曜日空いていませんか!」と一本の電話が入った。日曜日は仕事を入れない事にしているが、なんとなく予感するものがあった。先方が、どうしても計量士の立会が必要だと依頼してきたこともあり、承諾した。

「ところで、どこでどういう内容なの?」と聞くと、予感していた物件の立会であった。前々からの当社のお客様で、基礎改修を含んだ少し難しい仕事だったので、ゼネコンの方へ引き合いが出された。追い切れないままに日にちが立ってしまって、当社には来なかった仕事だ。その物件の立会と成績書の発行の為に、計量士としての私に打診が来たのだ。それも二日前になって。

当日は休日の仕事だったこともあって、検査の終わりごろにお客様の上司が現場に顔を出され、久しぶりにお会いした。お元気でおられた。そして、「丁度良かった。今後も維持管理でいろいろお世話になるので!」と仰る。
予感するものがあったというのは、「維持管理はどのようにするつもりなのか、状況はどうなのか」と気になっていた事だ。それが、こうして巡ってきた。

気が付くと、ついつい当たり前のように仕事をしている。たのまれるのも当たり前に感じている。ところがお客様にはお客様の都合があり、関係は必ずしも当たり前ではないのである。そのことを皆が感じてほしいと思っている。「誰でもできる仕事」を「誰でもが出来ないくらいの仕事にしていくこと」とはどのようなことだろう。この「どのようなことだろう」「どうしたらいいのだろう」という姿勢こそが大切だとおもう。

葉祥明さんに次のような言葉がある。
「これから先、人生があと何十年もある人も、そうでない人も、
今日一日にできることは やはり一日分。

大切なのは、残りの年数よりも、
今日、この一日を 有意義に、ひたむきに いきることなんだ!」

今できることを考えてみる、やってみることが大事だ。不思議なのは、この機に及んで突然に立会の依頼が舞い込んだことだった。お客様は私を指名していなかったという。その日検査に立会った関係者で私を知っている人は一人もいなかったという事実がある。「神はここにきて見捨てなかった!」――それは何を意味するのだろう。

今を生きる  横須賀詢
「新しいはじまりは  課題解決の一歩の歩み始め
新しいはじまりは  新しい気づきのはじまり
新しいはじまりは  今までの実りの収穫のはじまり
新しいはじまりは  自分らしさをだすはじまり
新しいはじまりは  新しい出会いのはじまり」

昨日よかったから、今までがどうだったからというのでなく、新しい関係をつくっていくことの面白さと、これからの可能性にワクワクする。誰でも作れる関係から、誰も作れないような関係づくりは何なのかに発想してみること。ひとりでなく、みんなと探し求めていくことがこれからの仕事の仕方だと改めて感じている。

さて、9月の俳句を見てみる。

蓋あけたような天で九月かな
風天
だーれもいない虫籠のなかの胡瓜
風天

風天の俳号は渥美清さん。豪放磊落そうでさびしがり屋の繊細を持ち合わせていた。

秋の蠅追えばまた来る叩けば死ぬ
正岡子規
つくつくぼーしつくつくぼーしばかりなり
正岡子規

子規は明治三十四年9月は自分の命と向かい合っている時期であった。

鰯雲はなやぐ月のあたりかな
高野素十
蛇を見てかつ怖ろしや曼珠沙華
松根東洋城

今は昨日の続きであるが、昨日も、今も、明日も、新しい時だ。暑い暑い夏が終わってほっとする間もなく9月が来た。今に焦点をあてながら、しっかりとした足取りで生活していきたい。そして今に感謝しよう。今が明日を創っていくのだから。

 

Photos

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(文・写真:横須賀 健治)

 

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