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I love Japan(第4回) 皆さんこんにちは

by staff on 2015/11/10, 火曜日
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皆さんこんにちは、NPO法人フォーエヴァーグリーンの渡邊です。
少し肌寒くなってきて、もう11月です。
そろそろ年の瀬を意識し始めていることと思いますが、11という数字は実は私にとって特別な数字なのです。音楽家としての活動に最も力を入れていた時期に、自分の名前圭(KEI)に因み、アルファベットの11番目がKという理由で自分に名付けた、私のアーティストネームが11(イレブン)でした。
ヨーロッパ発祥のエレクトロニックダンスミュージックで、私の数回の渡米は11(イレブン)としてアメリカでアーティストデビューすることが最大の目的でした。
これまで文化や芸術について持論を述べてきましたが、今回はそもそも私はどの様な芸術家だったのかを紹介させていただこうと思います。

先ず、私のテーマは「究極のダンスミュージック」でした。
大層壮大だと、笑われる方もおられるでしょうが、真剣に人の心に訴える音楽を探求し、アーティストとして米国ラスベガスのラジオ局で生演奏した結果、作品は77の国に配信され、私の曲は様々なラジオ番組のDJ達に200回以上使われました。私の制作した音楽は、人種、国境の壁を越えるクオリティのユニバーサルランゲージ:世界共通語だと自信をもって紹介できます。

ロサンゼルスにポスター1000枚とCD1000枚、合計50kgの荷物を抱え、ハリウッド、サンタモニカ、リトルトーキョー等のあちこちのお店に頭を下げてポスターを貼らせてもらい、CDをかけてくれとお願いして回る、契約をもぎ取ったあの旅は大冒険でした。 16歳でギターを持って家を飛び出した日から、18年もの間、無我夢中で音楽に没頭した日々が、私のアイデンティティそのものです。

最近はコンサルタントに 「自慢話にしか聞こえないからやめろ」と叱られ(笑)、この様な自己紹介はなるべく控えているのですが、現在取り組んでいる「茶道と環境」という、一見結びつかない角度からの提案をすると必ず「何故、思いついたのですか?」とキッカケを尋ねられ、渡米の経緯を説明すると殆どの方が目を丸くして驚かれます。

しかし誰より一番驚いているのは私自身で、黄色いヘルメットをカブって土木作業員をしていた10代の頃の自分を思い返すと、可笑しくて堪りません。やらずに後悔するのとやって後悔するのでは絶対にやるべきだし、行くも地獄・返るも地獄なら? どちらに進むかと問われれば、まだ見ぬその地平線の向こうへと歩を進めるべきだと考えています。

この様なチャレンジ精神に満ちた音楽活動から学んだ、感性を媒介したコミュニケーションを一言にすると、私にとって芸術は情熱です。想いを形にするには並々ならぬ努力が伴いますが、それは何をやっていたって同じことでコンビニのアルバイトを365日1日も休まずに行くにしたって簡単ではありません。その情熱を現実化・具現化できるのが芸術家です。頭に想い描く理想の「何か」、その何かは普遍性に富み、出会う全ての人の心に美を訴えかけるのです。

愛し愛される様に、「ソレ」に触れた人の胸にメッセージを投げかけ、あらゆる人の魂を震わせるのが真の芸術だと私は考えています。バッハ、ベートーヴェン達の描いた美が、200年経っても人の胸を打つことに私は真剣に感動します。人間の本質は何年経っても変わることなどなく、その本質と向き合うことを怠らなければ、価値は永遠に変わらないと信じています。なので、賞を獲った獲らないではなく、絵画、ダンス、映画、建築etc、、、人が作ったどんな作品でも、真摯な態度でまっすぐに向き合う姿勢でいたいといつも心掛けているつもりです。もちろん評価も大切ですが、他人がどう評価したかよりも、その作品の産まれた背景を想像し、そこに宿る想いや情熱は何を表現するための手段だったのかを理解することは、私にとって実りある有意義な時間なのです。人が頑張ってると自分も頑張ろって気持ちになりますよね。(笑)
私の情熱の評価は、米国で一流と呼ばれるプロフェッショナル達と出会う機会を産み、彼等にインスパイアされ、明確に日本を意識するようになりました。

文 章:渡邊圭
NPO法人 Forever Green
Email: ngo.fg@hotmail.co.jp
URL: http://npo-forevergreen.jimdo.com/

筆者紹介

渡邊圭(わたなべ けい)

アーティストとしてアメリカで勝負しようとしていた自分が、マーケティングとして、最初にしなければならなかったことは、日本人が何を美しいと想い歴史を重ねてきたのかを知ることだったのだ!と思うと、目から鱗が落ちる気分でした。そして、学んだ「茶の湯」の世界観の精神性の高さと、何を美しいのかと定義する独自性、その茶道の在るべき姿とは、途方もなく美しかった、、、こんな芸術があったのか!と、感動を禁じ得ませんでした。その後、自国の文化に自信を持てた時、世界の誰にも負けない物を持っていると心から思えた時、それはどんな励ましの声よりも私の心を強くしました。それはそうでしょう「世界の誰にも負けない」なんて気持ちでいられたら、こんなに心強いものなんてないですよね。

この経験は、帰国後の私に大きな示唆を産みます。そんな目線で地球儀を眺めたことなんかなかったからです。「日本人として、世界に何を訴えるか。」きっと我々にしか出来ない仕事/提案があるに違いないと確信しました。私は日本文化の特性を分析していくうちに、それが世界的大きなニーズに当てはまることを発見したのです。その可能性を考えると、ワクワクします。

 

 

 

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