第3回 やりたいことに向き合いたい!
すっかり寒くなりました。皆様は体調のほどいかがでしょうか。かくいう私は先日までたちの悪い風邪をひいておりました。白崎文子です。
さて、今年もいよいよ終わりが近づいてきました。何かと忙しい時期です。お正月休みまでもうひと頑張りというところでしょう。
十二月の慌ただしさを、和暦の「師走」になぞらえることは多くあります。お坊さんも走り回るほど忙しい、という意味ですね。しかし、これも「神無月」と同じく、後から民衆が考えた俗的な語源だそうです。興味のある方は、調べてみて下さいね。
しかし、「お坊さんも走り回るほど……」という例えにある通り、お坊さんというのは、いつもならば落ち着いているイメージです。ゆったりと構えた和尚さんのイメージは、多くの人が持っているのではないでしょうか。
また、お寺の修行の厳しさ、生活の大変さや丁寧さ、凛とした雰囲気についても、ぼんやりと想像することが出来るでしょう。厳しい修行を積み、私たちから見ればとても大変そうな生活、日々のお勤めを粛々とこなし、そうして心穏やかに堂々と構えている――お坊さんに限らず修道士さんなどもそうですが、そうした方々の行いと雰囲気の差というのは、なんだか不思議な気もします。
彼らの秘密はなんでしょう。私は、「心から求めることを、本当に一生懸命にすることができる」という状態にあるのではないかと思っています。
今年を振り返り、来年は何をしようかと考えていると、私の一番の望みは「やりたいと思ったことを、きちんとできるようになりたい」というものであるらしいことが分かってきました。
なんだか面倒くさい気がするから、もう少し寝ていたいから、寒いから、ちょっとだるいから、疲れている気がするから……なんとなく。そんな理由で、私たちはつい物事を先延ばしにしてしまいます。SNSをぼーっと眺めていたり、なんとなくテレビを見ていたり、いつまでも布団から起き上がらなかったり、或いは特にそうしたいわけでもないのに、何度も手に取った小説や漫画やゲームや雑誌にもう一度手を伸ばしてしまうことがあります。
本当にそうしたいと思っている筈なのに、早起きであれ、ジョギングであれ、資格取得の勉強であれ、ダイエットであれ、お肌のお手入れであれ、きちんとした食事を作る事であれ、それに一生懸命になれるかというと、必ずしもそうではありません。
思うに、お坊さんや修道士さんなどがしている修行や生活というのは、こうした日常のことや心の望むことを誤魔化さず丁寧に一生懸命に行う為のものではないでしょうか。
世の中に溢れる「丁寧な暮らし」「スローライフ」「自分を大事にすること」といった言葉……慌ただしくストレスも多い現代で心穏やかに暮らす為の秘訣とは、そういうところにあるのかもしれません。
残念ながら私は仏教の勉強をしたことはないのですが、「日々是修行」という言葉も、もしかしたらそんな事を意味しているのでしょうか。
来年はせめて、一ヶ月に一つくらいは本当にやりたいことをこなして行きたいものです。
白崎文子でした。
(文:白崎文子/)
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