第8回 誰でも使えるプロジェクト・マネジメント
関 淑子、付加価値技術研究所代表、MBA
Project Management Specialist, カリフォルニア州建築総合請負業者
4 プロジェクトを実行する
実行プロセスは開発と実装の2種類の作業に分かれ、タスクは目的とする製品やサービスにより異なります。
例えば、ソフトウェア開発ならば、
ロボット開発なら、
業種およびプロジェクトの内容により、作業およびタスクが大きくことなります。実際の業務に合わせてWBSを作成して下さい。
実行プロセスで重要なことは
1) 開発および実装の進行を管理する。具体的には:
- 不必要な変更をしない
- 予想したリスクの管理に注意する
- 定期的に計画、リスク、前提条件などを見直す
- チームに情報を開示し、チーム・ワークに配慮する
- 利害関係者達との連絡を怠らない
2) 変更をコントロールする。具体的には:
- 変更する前に考えること
- 変更の影響、特に時間と資源
- 何を変更するのか?
- だれが変更を許可するのか?
- 変更による影響を受ける人たちは誰か?
3) 変更する必要がある時
第3回で説明した「リスク管理表」を見て下さい。様々なリスクの可能性および影響度、それぞれのリスクに対する対策について考えましたが、それでも問題が起こることがあります。発生した問題を管理するために「問題管理表」を作成しますが、その時に考慮することは:
- 発生した問題はリスクとして考えていたか、それとも予想していなかったか
- 予想した場合には予想と実際がどのように違ったのか
- 予定していた対策と実際の対策が異なる場合、その理由も書く
問題が発生すると通常は変更が必要となります。
4) 変更報告
必ず、発注者と重要な利害関係者には変更の発生を報告します。変更するためには以下のようなことを明確にします:
- 誰が変更を決定するのか?
- 変更が軽微で全体には影響を与えない場合は、
*プロジェクト・マネジャーが判断する - 仕様や完成品の変更により、プロジェクト全体に影響を与える場合には、
*関係者に相談してプロジェクト・マネジャーが判断する
- 変更が軽微で全体には影響を与えない場合は、
- 変更がプロジェクト全体に大きな影響を与える場合には、
*発注者の許可が必要
変更を管理するために「変更管理表」を作成しましょう。
関 淑子さん プロフィール
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