ゆるマナー講座(第5回) 外国からのお客様へのおもてなし
マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子
東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、多くの都市や街の観光地などで、外国のお客様にどのようなおもてなし(・・・・・)をすれば喜んでいただけるのか、様々なプロジェクトが急速に進んでいます。
これを機会に私たちができる身近なおもてなしについても考えてみませんか?
期待一杯のフランスプチ留学
これまでに仕事で多くの街を訪れる機会がありましたが、思い出に残っているのは、美しい景色や名所旧跡、美術館などはもちろんですが、その土地の人々の普段の生活に触れて、その人々に気負いなく自然体で受け入れてもらえたことです。
以前休暇を取って、南フランスの田舎に滞在していたことがあります。学生の頃からフランスに憧れていつかホームステイをしながらフランス語の学校に通うのが夢でした。フランス人はやはり朝はクロワッサンを食べるのかしら? 家庭ではどんなフランス料理を食べているの? 雑誌で見るようなおしゃれな生活をしているのかしら?・・・ インターネットがまだ一般的ではなく、ましてや個人がSNSで写真を投稿することは殆どない頃でしたから、ガイドブックや雑誌、映画の情報だけで、あれこれ想像を膨らませていたのです。
何気ない日常生活にたくさんの発見が・・・
実際にフランスの家族と生活してみると、毎朝、ご主人が新聞とバゲットを雑貨屋に買いに走るのが日課であること、夕食は毎日夜7時に家族揃っていただくのがルール、夕食後は、それぞれがマイチーズを冷蔵庫から取り出して食べること、家の掃除はご主人の役割、夕食の支度は夫婦で早く帰った方がする・・・ もちろんこれらは私がお世話になった家族の習慣です。ありのままのフランス人家庭でのこんな些細な発見が楽しかったのを覚えています。
ホームステイのように一緒に暮らさなくても、市場やスーパーマーケットで初めて見る野菜や果物、店員さんから教わった地元ならではのレシピなどから、日本人と違う暮らしぶりがわかるのも外国での体験の醍醐味です。
気負いのない自然体のお付き合いもおもてなし
外国からのお客様も、同じように日本人の気負いのないありのままの姿や日常に触れるのを楽しみにしているのではないでしょうか。特別扱いされないことが不思議と心地よく、その方が却って親しくなれる場合も多いのです。文化や習慣の違いを楽しんでいただくことも一つのおもてなしです。
そのためには、相手に自然体で接することから始めてみましょ。
筆者プロフィール
![]() |
柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ) |
![]() |
岡田 承子(おかだ しょうこ) |
本の紹介です |
「ゆるマナー 始めましょ」 |
ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
![]() |
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
![]() |
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
Comments are closed.