Skip to content

都田舎の津久井便り 十日目 津久井五湖 その1 『相模湖』

by staff on 2016/4/10, 日曜日
Navigation: HOME»津久井便り

津久井五湖 その1 『相模湖』

日本広しといえども五つ以上もの湖をもった市町村ってあるのだろうか?
関東甲信越に限ってみても日光市六湖で一番多く、次いで水上町、河口湖町の五湖で藤岡市四湖と続いています。
そして我が神奈川県になると相模原市の五湖となりますが、当然ながらその所在地は山間部の旧津久井郡一帯となります。
現在は相模原市緑区になりますが、全て相模川を渡った市の西部に集中しています。
これは前回お話した相模川水系と密接な関係があります。

五湖すべてが人造湖で、築造年代順に言うと、まず第二次世界大戦末期から築造を始め、戦後の1947年に完成した相模湖です。
そして1955年に奥相模湖を作り、十年後の1965年に津久井湖と城山湖ができ、2000年に宮ケ瀬湖が完成しました。
これらの湖は導水管により有機的に結ばれており渇水対策や発電、環境保全、水質保全の為、相互に導水をしています。

そしてまずは「相模湖」のご案内です。

相模湖は第二次世界大戦末期に、築造を始め戦後に完成した人造湖で、ちなみに人造湖に○○湖と命名した最初の湖になります。
JR中央本線相模湖駅から徒歩5分の立地の為、1980年代頃までは都心の学校の遠足地としてまたレジャー・観光地として大いに賑わいました。
とくに東京オリンピックのボート競技会場となったことで知名度が上がり、日本初のスワン型遊覧船の登場や足漕ぎボート導入等、芦ノ湖に並ぶ行楽地として大いに人気を博しました。

中央高速道が北側を走っており、東京方面からは、小仏トンネルを抜けて直ぐの相模湖東ICで降り5分程度です。
山梨方面からは相模湖ICを降りると目の前に広がっています。
一般道の国道20号線(甲州街道)が並行して走っています。

古より関東と甲州、信州方面への道として利用されていたようで、言い伝えでは日本武尊がこの地を通り、東征の旅を行ったそうです。
IC近くの藤野地区では特産である柚子を使ったワインやジャムを作っていますが、その東征伝説にちなみ、「ゆずの尊(みこと)」と言うユニークな名前のドレッシングはお勧めです。

江戸時代、五街道の一つであった甲州街道は参勤交代の道でもあり、八王子の手前の宿として、相模湖駅から徒歩で20分程度の小原に本陣がありました。
 県下には26の本陣があったそうですが、現存する唯一の建物で豪壮な作りは、県重要文化財に指定されています。月曜定休で無料で見学できます。毎年11月3日に小原本陣祭が行われます。

現在の相模湖はボート競技のメッカとして高校・大学・社会人のチームの練習場として利用されています。
また釣り人に人気でバス釣り、ワカサギ釣りのメッカとして有名です。
大きなイベントとして毎年8月1日に湖上祭と言う花火大会が行われ、夜空と湖面に写る花火は素晴らしく、山間に響く爆発音は迫力があり、長大なナイアガラは壮観です。
湖畔にある相模湖交流センターホールは内壁が木製で音の響きに定評があり、その音響特性を生かした録音の場として有名ミュージシャンの人気スポットとなっています。
毎月企画される内外のアーティストを招聘してのコンサートは素晴らしく、遠方から来場される方も多いと聞いています。昨年、圏央道が開通したことにより横浜からのアクセスが格段に良くなったのでぜひご来場ください。
さらに、ここの2Fの食堂で食べられる「ダムカレー」が、今、人気急上昇中です。

相模湖から車で5分の所に「相模湖プレジャーフォレスト」があります。
山間の地形を利用したアウトドアのレジャー施設ですが、シンボルの山頂の大観覧車、アスレチック、オートキャンプ、温泉と老若男女丸一日あるいは一泊で楽しめる施設です。
ここの11月から4月初めまで行われるイルミネーションは有名で「さがみ湖イルミリオン」と呼ばれ、今季は550万球にプロジェクションマッピングを加えた光の祭典は、相模の山肌を光輝かせるもので関東一の規模を誇っています。

 

(クリックで拡大画像)

相模湖
相模湖

相模湖ダム
相模湖ダム

小原本陣
小原本陣

小原本陣
小原本陣

勝瀬橋
勝瀬橋

緑のラブレター
緑のラブレター

カタクリの花
カタクリの花

相模湖に掛けられた橋でお奨めなのが、まず相模湖IC傍の勝瀬橋。
そして上流の日連大橋、秋川橋、吊り橋の弁天橋そしてダムサイト隣の相模湖大橋です。一本吊り、吊り橋、アーチ橋と楽しめます。

上流部の名倉地区にある「芸術の道」周辺には野外彫刻が展示されており自然と融合した芸術作品には感動します。 特に中央高速藤野SA近辺から見える「緑のラブレター」はご存じの方も多いはず! 約30作品以上あるので新緑の季節、ハイキングに最適です。

そして温泉施設のハシゴはいかがですか?

日帰り温泉施設
相模湖プレジャーフォレスト 「うるり」 042-685-2641
藤野やまなみ温泉 042-686-8073
緑の休暇村 「いやしの湯」 042-787-2288
ふじの温泉 「東尾垂(ひがしおたる)の湯」 042-689-2360
旅館 (日帰り入浴 可)
弁天島温泉 天下茶屋 042-684-2650
陣屋温泉 042-687-2363
陣渓園 (じんけいえん) 042-687-2537
姫谷旅館 042-687-2736

さて食べ処は? 当然ながら童人夢農場(ドリームファーム)は外せませんが(笑い)、相模湖周辺では?

カフェ レストラン SHU(シュウ)
何と言っても「カレー」 時々ライブも有ります。
042-687-2333
喜庵(きあん) 手打ち蕎麦
ひじょうに判り難い立地 っが旨い!
042-687-0187
かき小屋 大晴丸 042-685-1196

神奈川県北西部の相模湖。 自然、芸術、温泉、グルメ、、、
ぜひお越しください。

 

(文・写真:髭親爺)

筆者紹介

 

梅澤 勉
津久井の本格薪窯ピッツェリア(ピザレストラン)「童人夢農場(ドリームファーム)」オーナーシェフ
HP: http://dreamfarm-pizza.jp/
 
1949年生まれ。大学で食品工学を学ぶ。
パン会社に就職して菓子パン部門で勤務後、ピッツェリア(ピザ専門店)を始める。
イタリアのピザ職人学校 ”ApesPizzaSchool”(アペス・ピザスクール)に入学し、本場のピザ作りを習得する。現在も定期的にイタリア(ミラノ・ローマ・ベネチア・フィレンツエ など)に行きピッツァ(ピザ)の研究を続けている。

相模湖・津久井の本格薪窯ピッツェリア | ピザレストラン「童人夢農場 | ドリームファーム」オーナーオーナーシェフ 梅澤勉さんのインタビュー動画。
緑あふれる津久井の魅力、童人夢農場(ドリームファーム)のこだわり、デザートピザへの想い
についてオーナーシェフの梅澤勉さんが語ります。ご覧ください。

 

From → 津久井便り

Comments are closed.

ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

Page Top