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I love Japan(第9回) 阿佐ヶ谷でお茶会

by staff on 2016/4/10, 日曜日
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皆さんこんにちは、NPO法人フォーエヴァーグリーンの渡邊です。待ちに待った春です! お花見は如何でしたでしょうか。我らのお祭り番長今瀬副理事長は3月半ばあたりからもうずっとその話題です(笑)毎年春になると新しい始まりを祝い、儚く散る桜の花びらに人生を重ねお酒を酌み交わす日本の風習って、改めて考えてみても季節の移り変わりと寄り添う文化なのだなと思う次第です。
さて、この春で私達3代目メンバーになって1年と10ヶ月が経ち【環境茶道:温故知新】茶会の開催回数は遂に24回目を数えました。殆どが様々なイベントや催し事にご招待頂きデモンストレーションを披露させて頂いており、受講者の中よりこの春からまた新しい社会起業家が産まれようとしています。今回もその最新の活動をレポートさせていただきたいと思います。

3月24日(木)は杉並区JR阿佐ヶ谷駅からほど近い、すぎなみ協働プラザにて開催された「すぎなみ地域作り勉強会」にお招きいただきました。お声掛けくださった前杉並区議会議員の横田さんには心より感謝御礼申し上げます。また運営の島津さん味香さん、嶋野さん大変お世話になりました。今回は横田さんのコーディネートのお陰で、私達もご参加くださった杉並の方々と色々と意見交換できてとても有意義な勉強会になりました。私も常に色々なアプローチを模索しているので、質疑応答では「今の話はどのくらい理解できましたか?」

 

とストレートに意見を求めてみました。最初のプレゼンで理解できたのは2割弱、それから更に突っ込んだご質問をいただき「伝統文化の中でも何故茶道なのか?」等の点に回答させて頂いたところ、理解度は8割を超えました。

正直に言うと、日本の伝統文化であるはずの茶道に対して、知識を持ち合わせていないこと「良く分からない世界」というアレルギーがあるように感じました。これはもちろん人によるので、一概にどうと言えるコトでもないのですが、茶道を理解できないことで先に踏み込めない人にどの位茶道についての解説を深掘りできるかがポイントで、今回は参加者から「何故SOURIN先生は日本文化に傾倒したのか」という質問があった際、「茶道の奥深さに魅了された。日舞や華道等も経験する中で、日本文化の根底にある内面の美を感じ、そこを追求したいと思った。」と彼女が返事した時は、会場からは拍手が沸きました。外国人から自国の文化を褒めてもらうのってこんなに嬉しいんだ!って(笑)会場の素直な反応は大変参考になりました。

 

また、茶道を体験すれば良いのではなく、そこから「何を学ぶのか」が重要だというメッセージもしっかり伝わったように思います。次世代を思いやらないことを現代社会で咎める人はいませんが茶道の世界では「思いやりを持たないことは悪いこと」もしくは「次を思いやることは美しいこと」であり、この芸術において、それはお菓子を取る・お茶を飲む等の随所でその価値観に触れることができます。それは、これから次の世代の為に何かを考えなければならない私達に取って、非常に重要な倫理観と言えるのではないでしょうか。だから、物を大切に扱い、次世代の為に何か行動を起こす基礎的な価値観になると言えるし、その価値観を備えた人は、我々NPOのサポートで次々に社会起業家としての行動を開始しています。私達が目指すのは、新しい社会に適合した経済成長の方向を誤らないバランス感覚を持った人を排出することです。

今回タイミングが良いことに、勉強会の前日に、昨年我々のプログラムに取組んだ大学生の企画した商品が、某コンビニエンスストアでの取り扱いが決まったところだったので、この勉強会のゴールが環境を破壊しないビジネスの創出にある点を強くアピールすることもできました。「20世紀のビジネスを塗り替える」そんな新しい社会の青写真を描くために、先ず茶道を体験しよう!これが私達の環境学習プログラムです。かなりユニークだと思われるでしょうが、山に行って、大自然の中で楽しい思いをした子供が、大人になって自然を大切に感じても何も行動を起こさない現実を、我々環境活動家は重く受け止めるべきだと思うのです。また、私自身が元々環境破壊や自然に想いを寄せる人間ではなかったので、興味・関心を持てない一般市民の気持ちがとても良くわかります。要するに私達の日常に直接的に関係しているように思えないのです。当然このままで良いとは思わないし、何かした方が良いとは思います。しかし、家で一人小まめに電気を消すのも楽しくありません。具体的に何か行動を起こすとなると、それは容易なことではありません。それを十分に理解しているので、人の心を動かす「芸術」や、人が何かする際の最も強い動機となる「ビジネス」を取り入れたモデルを作ってきました。

今回、コーディネーターの横田さんにお声掛けいただけたのは「想いを持って活動している人を紹介したい」というコンセプトだったとのことで、以前、横田さんのお力添えで杉並区立天沼小学校で小学校6年生向けに英語で開催した【環境茶道:温故知新】で、理解度97%を獲得した成功実績がベースにあります。当時はプログラム体験者によるソーシャルビジネスの成功までのイメージは描けていませんでしたが、活動を続けることで沢山の方より、アドヴァイスやご支援、応援をいただけ、私自身もプロデューサーとして成長しているのを実感しております。もう直ぐ、私達の教え子の企画したエシカル商品が市場に流通するかと思うと胸が高鳴ります。正に初めて舞台に立つ時のような感覚です。そして、これはゴールではなく、春の到来と同じく新しい冒険の始まりです。

私達の発信しているメッセージが、少しづつですが色んな人のハートに届き始めた最大の理由は「環境なんかどうでもいいや」と思っていた人(私本人)が、胸が高鳴る様な思いで楽しんでいる☆この私達三代目フォーエヴァーグリーンみんなのワクワク感だと思います。こんな風に楽しければ、放っておいても環境問題に取り組む人は勝手に増えて行くだろうと信じて、プログラムのコンテンツ化を進めて参りました。本年度は改めて、これまで環境問題に取り組んでこられた先輩の皆様を始め、教育関係の皆様との協業やプログラムの共同開発等のお願いさせて頂けたらと考えております。既に、この春より横浜では某有名女子大学教授とプロジェクトの協議に入っており、杉並でも新たな仲間とコラボレーションを始める予定です。

実績が伴うことで新たなステージに立たせて頂けることに感謝の気持ちと責任感を持ち、より一層仕事に邁進したいとメンバー一同感じている次第でございます。今回初参加の大学生ナツちゃんも楽しんでいたようですし、新年度も益々頑張って行きたいと思います!m(_ _)m

文 章: 渡邊圭
写真左から: NATSU/徳友庵SOURIN/AKARI
NPO法人フォーエヴァーグリーン Email: info@forever-green.jp
URL: http://www.forever-green.jp/

筆者紹介

渡邊圭(わたなべ けい)

アーティストとしてアメリカで勝負しようとしていた自分が、マーケティングとして、最初にしなければならなかったことは、日本人が何を美しいと想い歴史を重ねてきたのかを知ることだったのだ!と思うと、目から鱗が落ちる気分でした。そして、学んだ「茶の湯」の世界観の精神性の高さと、何を美しいのかと定義する独自性、その茶道の在るべき姿とは、途方もなく美しかった、、、こんな芸術があったのか!と、感動を禁じ得ませんでした。その後、自国の文化に自信を持てた時、世界の誰にも負けない物を持っていると心から思えた時、それはどんな励ましの声よりも私の心を強くしました。それはそうでしょう「世界の誰にも負けない」なんて気持ちでいられたら、こんなに心強いものなんてないですよね。

この経験は、帰国後の私に大きな示唆を産みます。そんな目線で地球儀を眺めたことなんかなかったからです。「日本人として、世界に何を訴えるか。」きっと我々にしか出来ない仕事/提案があるに違いないと確信しました。私は日本文化の特性を分析していくうちに、それが世界的大きなニーズに当てはまることを発見したのです。その可能性を考えると、ワクワクします。

 

 

 

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