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絵本から笑本へ(第1回) 笑顔になれる絵本

by staff on 2016/5/10, 火曜日

皆さん、はじめまして。

絵本作家の保科琢音です。

去年の12月に「ヨコハマこの人」で取り上げて頂いたご縁もあり、
今月から連載で「おしゃべり」させて頂く事になりました。
(参照)僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん

いやー、昔からこういうのやりたかったんですよー。
ありがたい!感謝です!

でも、どんな事をしゃべっていこうか・・・
正直まだチャントは決まっていません。

絵本作家として暮らす日々の中で、感じた事や体験した事なんかを織りまぜながら、
面白おかしくしゃべっていきたいなー。
読んでくれた皆さんが、笑って、笑顔になれるようなおしゃべりをしていきたいなー。
という事だけハッキリと決まっています。

ぼくは絵本作家であり。
落語家でもあり。
夫であり。
父親でもあります。

そんなぼくの日々の暮らしは、いつも「笑い」がテーマ。

自分の書いた絵本で、子ども達を笑顔にしたい。
自分の創ったお話で、聞いた人達を笑わせたい。
いつも家族と笑っていたいし。
そして自分もいつも笑顔でいたい。

ぼくの頭の中は、いつも「どうしたら笑えるか」でイッパイ!

「笑い」は難しいもの。
「笑わせる」のは大変。
でも、人を「笑顔にする」のは一番すごい事!

人を怒らせたり、泣かせたり、退屈させるのは簡単。
でも、人を「笑わせて」「笑顔」にする事は難しくて大変で、一番すごい事。

ぼくは、いつもそんな事ばかり考えています。
ようは「笑いオタク」なんですね。

何かに迷ったら「どっちだったら笑えるか」で答えを決めます。
何かに悩んだら「後で笑い話にすればいいや」で納得します。

こう言うと結構楽観的な奴だと思われる事があるけれど、それはマッタク違います。

うまくいかない事があったらめちゃめちゃヘコむし。
対処法なんか無いし。
ただただ落ち込みます。

だから、ポジティブな訳ではありません。
どちらかというと、ネガティブ。

「ネガティブな笑いオタク」
ははっ! カッコわる!
でも、我ながら的を射た表現。
そんな、ぼくです。
まぁそんなぼくがしゃべる事なので、気軽に読んで頂ければ嬉しいです。

ぼくは絵本作家として日々、色いろんな場所で、色いろんな人達とおしゃべりをします。

絵本作家の活動とし絵本を書く事も大事ですが。
それ以上に、人前で自分の絵本を読む事を大切にしているから。

『読絵ん会(どくえんかい)』という名前の口演会を開催していて、
自分の書いた絵本や紙芝居を「読み笑わせ」しています。

読絵ん会の一番のテーマ、それももちろん「笑い」。

いかに自分の絵本で笑わせられるか。
いかに自分の紙芝居で笑顔に出来るか。
ただ、読んで聞かせるだけじゃ駄目。
読んでみんなで笑いたい、だから「読み笑わせ」。

世の中の絵本作家の中で、ぼく以上に「笑い」について考えている絵本作家は、
いないと思います。

言いすぎかな・・・ いや、そんな事はない!
きっとそうです。
絶対そうです。

絵本は笑えてこそだと、ぼくは思っています。
笑いの無い絵本は、その先の思いや感動も伝えられないと考えているから。
少なくともぼくが書く絵本は、すべてそういう気持ちで書いています。

だから、ぼくの「絵本」は笑顔になれる本「笑本(えほん)」なんです。

やはり子ども達の前で絵本を読む事が圧倒的に多いのですが、

いつも思う事は子ども達の笑顔は「最強」!

素直で、無垢で、真っ白で、心強くて、とにかく最強です。

ぼくは絵本にとてつもない「自信」があります。
絵本作家として生きていく事にも「自信」があります。

それは、自分の絵本で笑ってくれる笑顔の子ども達がいつもいてくれるから。

子ども達が笑えば、お母さん達も笑う。
子どもやお母さんが笑えば、お父さん達も笑う。
そしたらいつの間にか、おじいちゃんおばあちゃんも笑ってる。
そうやって自分の絵本で「笑顔の輪」が広がっていくのを感じる時が
また嬉しい瞬間なんです。

今、自分の家の近くに『おかげさま亭』という施設の総合プロデュースをしていて、
子育て広場として解放をしています。

週に一度は絵本作家として、おかげさま亭で読絵ん会も開催しています。
今まで以上に、子ども達や子育て中のお母さん達とおしゃべりする機会が増えました。

そんな中で思うのは「子ども達の笑顔を未来へつなぐ事」それが大人の一番の役割なんだ、
という事。

世の中は、世の中を、なんだかたくさんの難しい事で良くしようとしている、
と感じる時があります。

でも結局は、街中に子ども達が笑顔でいられる場所が多くあれば
それが幸せな世の中なんじゃないかなー。

子ども達が笑えば、親達が笑う。
子どもや親が笑えば、近所の人達も笑う。
そしたらいつの間にか、街中が笑ってる。
そんな「笑顔の輪」が近所や地域や街中で、広がっていくように。
子ども達の笑顔が未来へつながっていくように。

「絵本で日本中を笑顔にしたい!」

そんな絵本作家 保科琢音が、
「ネガティブな笑いオタク」から「日本一の絵本作家」になるまで、
この連載でしゃべり続けられると良いなー。

絵本から笑本へ!

とりあえず今月はここまで。

この連載のお話を頂いたとき、九州で大きな地震がありました。

今現在、笑顔でなんていられない状況の方々がたくさんいらっしゃいます。

こんな無名な絵本作家は結局、何も出来なくて・・・
今はただの、自信過剰な絵本作家なんだな・・・と、心の底から痛感していて。

自分がこの話をする事自体が浅はかになるんじゃないか。
そんな風に考えていました。

でも、浅はかと言われようが、偽善と言われようが、何も言わない方が嘘になる。

だから言います。

絵本作家 保科琢音は今はまだ、何も出来ていません。
でも必ず、自分に出来る「何か」をします。

「絵本で日本中を笑顔にしたい!」

嘘じゃありません。

横浜から九州へ!

(文・イラスト:保科琢音

筆者紹介

 

絵本作家 保科琢音
1983年、神奈川県生まれ。
横浜市の小・中・高を卒業。
公立図書館に10年間勤める。
2013年、絵本「あっかんべー」出版。
絵本作家の活動として、絵本や紙芝居の製作だけでなく、「読絵ん会」という名の「読み笑わせ」口演を行っている。
神奈川区三ツ沢下町にある「笑がおが 集まる みんなの広場 おかげさま亭」プロデューサー。
 
また、落語家「絵書家 筆之輔」としても活動。
2013年、横浜市職員落語愛好会会長に就任。
漫才コンビ「ワンダフルワンダ」としても所属。
 
目のおおきな妻とほっぺのやわらかい娘と、おもしろおかしな三人暮らし。

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
http://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

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