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第8回 初夏の過ごし方

by staff on 2016/5/10, 火曜日

 五月です。この記事が掲載されるのは、ちょうど連休明けですね。皆様はどのように過ごされたでしょうか。
 先月は熊本で地震がありました。私はこのコラムでは思想的・政治的なことには極力触れないと決めているので、お見舞いの気持ちを表明するにとどめておきます。白崎文子です。

 五月の字を含む、天候を表す言葉があります。「五月雨(さみだれ)」と「五月(さつき)晴れ」です。後者は「ごがつばれ」と読まれることもありますが、こう読むと「さつきばれ」と言う時とは意味が異なってきます。
 陰暦で言う五月、皐月は現在の六月に当たります。夏至を含む月が皐月になるのです。「五月雨」とは梅雨の長雨のこと、「五月晴れ」とは梅雨の合間の晴れのことなのですね。
 今、つまり新暦の五月ですが、これは上記からも分かるように陰暦の卯月、四月に当たります。四月の異称には「夏初月(なつはづき)」というものがあるのですが、現代でも五月を初夏として扱いますから、これには納得ですね。ちなみに、五月の「皐月」は田植えの月と言う意味だそうです。
 また、現代の学校などで行われる衣替えは六月一日であることが大半ですが、平安貴族の衣替えは陰暦の四月一日、現代で言う五月の初旬、ちょうど今ごろに行われたそうです。一説には平安時代の平均気温は現代よりも三度ほど高かったと言いますから、この風習も興味深く思えます。

 さて、連休も含めそんな明るいイメージのある五月ですが、反して「五月病」という言葉も有名です。新生活を頑張り、連休で緊張が解けることで疲れが出てくるといった解釈は昔から言われていますが、近年ではその実態について、適応障害などの正式な病名も知られるようになりました。また、冬から春へと移り変わる時期は気温や日照時間の変化に身体がついて行けずに不調を起こす可能性があるという解説も聞こえます。いずれにせよ、不調が生じるならばそれは早めに治したいですね。
 連休は過ぎてしまいましたが、まだ暫くは気候の良い時季です。行楽シーズンを楽しむためにも、この先に夏バテをしないためにも、快適に過ごせる服装を心掛けるなど、季節に合わせた生活を心がけたいものです。
 白崎文子でした。

(文:白崎文子/)

 

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