永岡鉄平の「若者にフェアなスタートを」(第6回) 児童養護施設出身者の生の声を発信する価値
ハマっ子社会起業家「永岡鉄平」の『若者にフェアなスタートを』
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株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポート 横浜生まれ、横浜育ち。株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポートの2法人の代表を務め、日々、児童養護施設の若者達を中心に18歳で親を頼れずに自立する若者達への就労支援活動に取り組む永岡鉄平が、日々の活動で感じたことを話します。
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児童養護施設出身者の生の声を発信する価値
皆様こん
にちは。
暑くなってきましたね。
梅雨明けが目前に迫ったこの時期、サラリーマンの頃は、暑いのにジャケットを着なければならない宿命(営業マンでしたので)との闘いが開幕していた頃だと思います。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回はイベントの報告です。
6月29日、横浜市開港記念会館にて、僕も所属しております神奈川県中小企業家同友会という経済団体の中にある「ダイバーシティ委員会」主催の勉強会に登壇させていただきました。
同友会イベント
テーマは「人材不足?ここには貴重な人材が沢山います!!もったいない!!児童養護施設は人材の宝庫!?」という、経営者を意識したテーマでした。
せっかく同友会に、児童養護施設出身者達が企業にとって貴重な人財となる可能性を秘めているということ発信できるご機会をいただいたので、これは僕だけが話をするだけではもったいないと考え、
・横浜市内の児童養護施設職員
・都内でITエンジニアとして活躍中の施設出身の若者
・都内で営業マンとして活躍中の施設出身の若者
この3方へ協力を仰ぎ、
永岡
→ 児童養護施設出身者がもったいないことになっている現実
施設の職員さん
→ 児童養護施設、入所児童の背景等の説明、企業に協力を仰ぎたいこと
若者2人
→ 新卒就活時を振り返って、フェアスタートのような団体が存在するメリット、もっとこんな支援があったら良い、など
上記役割分担で、企業の経営者等の方々約60人へお話をさせていただきました。
やはり、見ると聞くでは大違い。
高卒後、施設を出て新聞奨学生を3年間務めて社会に出た若者からの「新聞奨学生の3年間で、すごく自信がついた、でも、施設を出てすぐの頃は、本当に寂しくてたまらなかった」という台詞には、多くの経営者の方々が胸を打たれたようです。
このように、実際社会で現役バリバリ活躍している若者達を目の当たりにすることで、各企業の経営者の方々の多くが、自社でも施設出身者を雇用して育ててみたい、と意欲が高まっておりました。
若者達も、今回のイベントでスイッチが入ったのか、「俺達も社会でしっかりやっていけるんだということをもっと伝えたい!」とイベント終了後に、話してくれました。
当事者の生の声ほど、説得力のあるものはありません。
おかげさまで、フェアスタートは活動を継続していく中で、このような施設出身の若者達に恵まれてきています。
これから社会に巣立つ後輩達のためにも、若者達に一肌も二肌も脱いでいただこうと思いました。そして、そうした発信の機会を作ることもフェアスタートの大事な仕事だと感じました。
引き続き、活動に努めて参りたいと思います。
永岡鉄平
永岡鉄平プロフィール
株式会社フェアスタート 代表取締役
NPO法人フェアスタートサポート 代表理事
ホームページ:http://fair-start.co.jp/
経歴
2004年に明治学院大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の就職問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。幹部として、フリーペーパーの発行や求人ポータルサイトの制作といった新規事業を立ち上げながら、法人営業、登録者へのキャリアカウンセリング、広報、採用担当と幅広い業務を兼任しながら約3年間会社の発展に貢献。
約5年間のサラリーマン生活の中で、働くことから遠ざかろうとする若者の増加、若者が採用できずに苦しむ中小企業の増加を感じ、若者と雇用の世界で根深い社会課題を認識。この課題に起業という形で対峙したいと決意しサラリーマンに終止符を打つ。様々な教育事例、子育て環境、貧困問題などを勉強していくうちに、社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。親からの支援が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。起業準備期間を経て、株式会社フェアスタートを2011年8月に起業。2013年1月には、NPO法人フェアスタートサポートも設立。
受賞歴
- 2010年9月 第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業)最優秀賞受賞
- 2014年2月 キララ賞受賞(かながわ若者活き活き大賞)
その他役職員
- 横浜YMCA常議員
- 明治学院大学同窓会評議員
ヨコハマNOW 動画
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