お茶にしましょう(第2回) 日本茶、茶畑から手元に届くまで
第2回 日本茶、茶畑から手元に届くまで
日本茶インストラクターの井上香織です。夏が終わりとても過ごしやすい時季になりました。温かい飲み物がおいしく感じますね。食後や仕事の合間に飲むお茶はリセットできたり、リフレッシュしたり、と忙しい現代の私たちに欠かせないものです。
湯呑みに注いだ美しい緑色のお茶は、目に優しく落ち着きますし、香りも穏やかで和みます。
お茶はチャという植物の葉から作られます。ツバキ科なので街や公園で見かける椿の葉と良く似ています。チャの葉を蒸して、揉んで乾かしてという工程を経たものが荒茶(あらちゃ)。この段階では商品になりません。水分も多いのでこの後、各お店や茶商によってブレンドし、乾燥させ、袋に詰めます。こうして皆様のお手元に届くわけです。
チャの原産地は諸説あるのですが、一般的には中国南部、ベトナム、ミャンマー辺りとされており、温暖な地を好みます。世界の茶産地はインド、中国、スリランカ、北はロシア南部でも栽培されています。南半球は季節が日本と逆なのを利用し、オーストラリアやブラジルで茶を栽培、11月頃に新茶として日本で販売されています。
日本では静岡、鹿児島、三重が大きな産地です。特に鹿児島は九州の南に位置しているので春の訪れが早く、4月上旬には「日本一早い新茶」と売り出されます。その後南九州からお茶の前線は日本列島を北上していき、北限とされている新潟県村上市では5月の下旬に茶摘みとなります。同じ日本でも約2カ月の差があるとは南北に長い島国だからこそですね。
神奈川県もお茶が作られているのはご存知でしょうか。県西部の山北町や小田原市などが主な産地で「足柄茶」として販売されています。金太郎がキャラクターとして使われているのを見たことがあるかと思います。
産地によってお茶の味は違います。そしてもちろん価格によっても違います。
嗜好品ですから、どんなに高価なお茶もご自身にはおいしく感じられないこともあるかもしれません。
いれる時間を楽しみましょう。茶の葉を選ぶのも、いれるのもあなたの為だけの時間です。
いれかたのコツはあっても、このいれかたは間違いということはありません。
わからないことは是非私に聞いてくださいね。
次回は、お茶を選ぶコツをお話します。
筆者紹介
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