Skip to content

2016年10月 三ツ池だより 「特許をとれたぞ!」

by staff on 2016/10/10, 月曜日
Navigation: HOME»コラム»横須賀詢

荒い天気続きのなかで10月が来た。本当に荒れたこの夏でした。
荒れたという意味では、画期的なことが起きたのでした。どんな特許だとおもうことでしょう。電力を取り出すために水力や火力が使われています。水力や火力は羽根を回転させて、電力を発生させています。羽根の形状がとても微妙なのです。出来上がった羽根の重心測定の精度向上が求められていました。その課題がメジャーテックツルミに問いかけられました。
モーメントを導き出すために、羽根の重心の位置を導き出す必要がありました。重心の位置をだすのに「はかり」が使われます。重さ×位置でモーメントの大きさが解ります。重さは測定できます。重心位置を計算できることでモーメントが推定できるのでした。

「はかる」ことに私が最初に興味を持ったのは地図とのことでした。地図は不思議なものでした。これから行こうとする所はどんなところであるのか?山に向かうのか、谷に向かうのか?ハイキングが好きなので地図を見ていることが多かったのです。ボーイスカウトの時代のことになります。
1/25000の地図でいろんなことを想像できたし、その地を歩いていろんなことを知ることができました。それが仕事として、同じ計量の質量を扱うことになったのも、御縁です。50数年という年月を質量と共に歩いてきています。質量をどのように測定し、数字を決めていくかということです。また正しくはかられていることを検証していくことが私の仕事になっています。「はかる」ことが距離から重さに変わっていました。

メジャーテックツルミに関わってからの仕事は、商品取引においての重さが中心でした。一個いくらでなく、何グラムいくらの取引が日常で使われていました。そこに車はエンジンの軸の上下運動を回転運動にするにあったって、コンロッドという部品が使われてきていました。6気筒だと6本の重心位置が同じものが使われているのです。重心位置は重さに関係してきます。

今電気は水力や風力を使って羽根を回転させ、その回転数を電気にしています。その羽根をバランスよく回転させて電気を発生させています。より効率よく、安全に回転させていくことが必要です。その回転する羽根をより正しく重心の位置を求め、モーメント値がバランスよく配置されるかの測定器が、今度の特許なのでした。

黒揚羽風に戻され舞いあがる
横須賀詢

天気がそれほどいい日ではなかった。久しぶりの黒揚羽がいた。目に写してすぐ風が吹き、黒揚羽が舞い上がって飛んで行ったのだった。

公園の奥よりホルンと蝉の声
横須賀詢

蝉の声が公園の奥から聞こえていた。しばらくしてホルンの音。ホルンの音と蝉の声の競演を聴いたような感じでした。

今回特許を申請した製品は川崎市ものづくりブランドに提出した物件です。重心測 定の分野を川崎市内の企業が中心となって、新しい取組が出来たらと考えているのです。その一部が特許になったということは嬉しいことです。川崎市内のメジャーテックツルミが中心になって重心測定の新しい可能性が広がることを夢見ています。

私の会社の(株)メジャーテックツルミの鶴見は日本の近代産業が、鶴見の埋め立てからはじまっていることからきています。鶴見を社名から残すことにしたのはそのこだわりからでした。今新しい重心測定器に特許がついたのはとても嬉しいことです。いままでと比べて格段に分解能を上げることが出来ました。センサ技術の進歩のおかげです。

凛と立ち風とたわむる藤袴
横須賀詢

凛と立っている自分がいる。凛と立っているつもりの自分がいる。立たせておいてくれよ!いつまでとはいわない。いや立たせてくれているのに違いない。立っていることにだれに文句をいわれているわけではない。凛と立っているつもりこそが大事なのだ。

ふるさとの村への旅路蜻蛉舞う
横須賀詢

ふるさとの村がなんだか変わっている。手入れの行き届いた田圃とそのままの田圃を見る。畦が手入れされてないところがある。山を越える道が立ち入り禁止になっている所がある。この何年もきてないのだろうか。そんなはずはない。蜻蛉だって舞っている。

モーメント測定器がほんの少しでも安全と熱効率の向上に寄与出来るとしたら、どんなに嬉しいことになるのだろうか。10月に入って気合が改まり、高まる。これを生かし、それをいかし、あれを改善していく。そうなんだ、具体的に手が打てている状態にしていく。管理状態の中に入っているようにしていく。なにもかにもでなく、利にあった改善をしていく。それによって「特許申請」につながったのであった。

 

Photos

(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

     
     

(文・写真:横須賀 健治)

 

Comments are closed.

ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

Page Top