ゆるマナー講座(第13回) ぬくもりが伝わるマナー ~Hand in Hand ,Face to Face~
マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子
手に手を取って
先日ほほえましい光景に出会いました。
駅のエレベーターでご高齢のご夫婦らしき人と一緒になりました。奥様は足元がおぼつかない様子です。降りる時に私が開ボタンを押すと、ご主人がしっかりと奥様の手を取って降りて行かれました。奥様は「ありがとう」と、にっこり微笑みながら・・・・・・。「仲良きことは美しきかな」、こんな言葉がふとよぎり、このご夫婦にとっては当たり前の習慣なのでしょうが、相手を思いやる仕草は美しいものだな~とこちらまで温かい気持ちになりました。
(フリーイラストより転用)
http://www.irasutoya.com/
別の日には、駅の階段でご高齢の男性が歩行車を抱えながら降りているのを見かけました。すぐ後ろを歩いていた女性が「手伝いましょうか? これを持ったらいいですか?」とその男性に声を掛け階段の下まで歩行車を持って降りて行きました。ごく自然に、当たり前のように!
「おせっかいかな~」と、私が手伝うのを迷った瞬間の出来事でした。
顔を合わせて
集合住宅ではあまり見かけませんが、皆様の地域には、回覧板はまだありますか?若い時はめんどうに思っていましたが、実はこの回覧板、地域の高齢者の見守りにもなっているのです。家族が離れて住んでいる場合は特に、ご近所の方に見守られているのは、安心感があり有り難いなと思います。顔と顔を合わせれば、お互いの様子がわかりますし、ちょっとしたおしゃべりは、一人暮らしのお年寄りには楽しみの一つです。顔なじみの人なら、いつもと違う様子にも早く気付いてくれるようです。
すぐに携帯で一斉に情報を流せる時代ですが、顔を見なければ、わからないことも多いですから。
昔ながらの地域のネットワーク、顔と顔を合わせることのできる回覧板は、日本人の知恵なのかなと思います。
(フリーイラストより転用)
http://www.irasutoya.com/
今だから
超高齢化社会が抱える問題は周知のことで、問題山積みですが、自分にできる小さなおせっかいをためらわずにやってみる勇気を持ちましょうか。
身近な人やお手伝いが必要な人への思いやり。こんな気持ちがあれば少しでも心地よく暮らせるのではないかしらと思うのです。少しだけでも安心な暮らしができるように・・・。
身近な家族が高齢になり、自分自身のこの先を考えると、思いやりのある社会で暮らしたいと思うのはみんな同じですよね。
筆者プロフィール
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柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ) |
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岡田 承子(おかだ しょうこ) |
本の紹介です |
「ゆるマナー 始めましょ」 |
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
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