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横浜スケッチ(第20回) 三渓園

by staff on 2016/12/10, 土曜日

ペンネーム 成見 淳

もう12月号になりました。

365日と思うと長いようですが、一年を12か月と区切り、毎月一回の横浜スケッチの原稿書きとスケッチの仕上げをこなして行くお陰で、あっという間に過ぎて行くような気がします。

しかし、無為に時が過ぎ去って行くのとは違って、好きな事を追及して行くのは(適度のもどかしさを感じながらも)心地良いものです。

でも、読んでいる人にはどう思われているのだろうかな、と考え始めるととても不安になります。所詮何かの役に立つことを想定している訳ではなく、たまたまどこかの風景に出会って、それを記憶だけでなく何とか自分の手で残したいという衝動のままに描きとどめ、その時その時感じたことをただ文字に綴っているだけなので、まさに主観的、一人称的、独りよがり的なもの故どうぞご容赦下さい。

今月は三渓園を取り上げました。

三渓園そのものや原三渓(富太郎)氏、その義祖父原善三郎氏については本文では触れません。参考資料にリンクを付しましたのでご参照ください。

三渓園を描いた絵は三重塔、池、舟を入れたこの辺りからの構図が多いのですが、今回は避けました。
2016年10月19日撮影

臨春閣 2016年11月

三渓園へは小学校の時、養父母に連れられてよく行きました。

園内を散策することも勿論ありましたが、一番多かったのは潮干狩り。海へは段差があるため幅5メートルくらいの長い板を渡してあって降りて行きました。

海水浴にも連れていかれたのですが、当時は水着などなく普段のパンツのまま入ったのと、当時ツベルクリンの陽性反応がどうたらこうたらで学校の授業で泳ぐことが出来ず、生来臆病者だったせいもあって海水浴は嫌いでした。

当時横浜市内には市電という路面電車が走っていて最盛期は18路線あったようです。生麦車庫から2番の路線(なぜか赤い数字でした。)に乗って行ったのですが、この路線は山元町止まりとその先の本牧一丁目が終点の路線で、三渓園はその二つ先でしたので別の路線に乗り換えなければなりませんでした。でも乗り換えた記憶は全くありません。多分本牧一丁目から歩いたのだと思います。

この2番の路線はよく有隣堂に行く時などに利用しました。当時ツタンカーメン展とかいろいろな企画展をやっていて、小学校で割引券をもらって行きました。

今年9月にアムスエルダム、エディンバラ、コッツウオルズ、チューリッヒと旅をしましたが、路面電車がなかったのはコッツウオルズだけでした。もっともここはバス便さえも少ない超田舎ですから当然ですが、エディンバラに路面電車(トラム)が出来たのは現地に行って見て初めて知りました。空港から市内までですが残念ながら乗り損ねました。

エディンバラには1956年までトラムが走っていたそうで58年振りの復活。横浜も早く路面電車が復活して欲しいですね。路面電車のある都市は街自体に温かみ、人間味、触れ合いを感じます。

中学生になって英語部に入り、何とか生の英語に触れてみたいと思っていた所、顧問の赤井先生に連れられて本牧のアメリカ人住宅を散策する機会があり、以来三渓園で外国人を探して “What time is it now?” とか話しかけたりしました。

その後はあまり訪れた記憶はないのですが、1985年ころ社内報を担当することになり、表紙の写真を撮るために三渓園に行き、プロっぽい人が臨春閣を撮影していた後で同じ構図で撮ったことがあります。32年前です。

1991年絵を描き始めた頃に南門を描きましたが、整理が悪く探し出せませんでした。その頃にしては良く描けた絵だっただけに残念です。

今でもお寺の山門を描くことが多いのは、この時のイメージが頭のどこかにあるためなのかどうかわかりませんがなぜか惹かれます。

今年の10月にスケッチ会で臨春閣を描き、さらにその後2枚描きました。

今月はその2枚をUPしました。

鶴翔閣には今年の4月号に登場していただいた建功寺の桝野俊明ご住職が設計されたお庭があるのですが、結婚式があって貸し切りで入れませんでした。

機会を改めてお庭をスケッチさせていただきたいものです。

聴秋閣 2016年11月
描いた時点では紅葉していませんでしたが、葉の形から想像して描きました。
色は想像によるもので創作です。

実際はどうなったか気になって11月27日に行って見たのですが、
想像していたよりも紅葉は遅かったようです。
おまけに左の木の幹が途中から無くなっていました。多分影になっていたためでしょうが、
絵でも幹の途中から色が変わっているのは不思議です。
描いている時点で異変でも起こっていたのでしょうか?

でも、こんなに紅葉している所もありました。
同じ園内でもずいぶん違いますね。

1年間お付き合いいただきありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
ちょっと早いですが、良いお年をお迎えください。

<参考資料>

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 - 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に60年以上在住。いわゆる浜ッ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い) 。忘れやすい。(最近特に)
趣味 絵画(スケッチ、油彩、水彩)ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
フォルクローレ(アンデス音楽、ケーナ、サンポーニャ演奏・・・だったが、今はたまに聴くだけ。
年1回(と決めているわけではないが)の海外放浪の旅。
(心の洗濯:すぐ心が汚れやすいので。)
ゴルフ(1979年にホールインワンをしたことも。神奈川県津久井湖ゴルフコース、最近は月2~3回、ハンディキャップは全盛期13だったが、この頃は何とか10代後半。)
退職後は散歩や庭を眺めたり芝生の雑草を取ったり。
2015年作曲を始める。

 

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