横浜スケッチ(第25回) アムステルダムから
ペンネーム 成見 淳
今月は年度初めのためかいろいろな行事が多く、さらに6月の個展の事もあり、まとまったテーマにならず、こんなタイトルになってしまいました。「徒然なるままに」と言うと「することがなく暇なので」と言う意味なので異なりますが、心に思い浮かんだことを締め切り直前の2017年4月28日に書き上げ、アムステルダムのホテルから原稿をお送りします。
先月号で「春をバトンタッチ」というタイトルで春のお花の絵を紹介しましたが、その中で駅伝リレーに例えました。しかし駅伝はバトンタッチでなくタスキ・リレーでしたね。
「白間津のお花畑」 2017年3月
締め切りに間に合わなかった千葉県千倉市白間津の絵です。道の駅の前に広がっています。
3月中旬に行った時には真っ盛りでしたが、4月中旬に家内が親戚の女性と一緒に行った時にはもう咲いていなかったそうです。鴨川の仁右衛門島にも行き、二人で海を眺めながら時間を忘れて話し込んでいたら、島のお土産物屋の方が心配して見に来てくれたそうです。身投げでもしたかと思ったのでしょうか。11月に鈴木真砂女の話をしてくれた女性です。
1日相前後して私は高校のクラスメート5人で忍野村に一泊。昨年亡くなったO君を偲びながら、早朝から目の前に広がる富士山や、新倉山の五重塔越しの富士山を眺めたりしていました。
部屋からの富士山 2017年4月13日撮影
3時半頃は真っ暗だったのが徐々に見え始め、満月とのコラボレーションの後月は見えなくなり、やがて頂上からピンクン染まり、真っ白な姿に変わって行きました。途中から皆を起こし椅子に座ってずっと眺めていました。
新倉山からの富士山 2017年4月13日撮影
ここまで来るのに急な階段か坂道を上ります。結構足に来ます。おかげで帰宅後夜中に一度も目を覚ますことなく8時間熟睡しました。
次の絵2枚は個展会場の横浜山手234番館です。ここは建物自体が地味で、なおかつ北西側から見るため逆光となり絵になりにくい所なので、中に入ったことはありませんでしたし、絵にするのもずっと敬遠していました。でも個展会場探しに西洋館全部をチェックして回って、中のお部屋の洒落た雰囲気、展示しやすさ、ちょうど良い広さ、間取りなどからこちらを第一候補としました。
そんな中で目に止まったのが建物の正面でなく横に映る木々の葉の影。
「山手234番館」横浜市中区山手本通り 2017年3月
ちょっとこれだけではさびしいなと思っていたおり、小雨の中、個展案内を届けに234番館に出かけ元町公園の満開の桜に出合いました。この辺りは学校の多い所で、いつか傘をさした女子高生のグループを入れてみたいと思っています。人物は苦手なのでこれから練習しなければなりません。
「雨の山手234番館」横浜市中区山手本通り 2017年4月
最後に、オランダのアムステルダムは昨年9月に1日だけ滞在し、2回に分けて「横浜スケッチに」書きましたが、その時UP出来なかった絵を紹介します。
「歩き疲れた旅の初日」アムステルダム 2016年9月
15日間の一人旅の初日、長いフライトの後宿に荷物を預けスケッチポイントを探して歩き回り、疲れ果てて帰ろうと歩いていた時に出合った夕暮れの景色に足を止め、数メートル歩きだしてから思い直して引き返し、走り書きでスケッチ。帰国後あらためて絵にしました。疲労感とこれから始まる旅の不安感の中で出会った景色です。実際はもっと暗かったのですがそこまでの技術はありませんでした。
今回は一人旅でなく、25年ぶりのツアー参加(でも連れはいません。)の旅です。日程の自由度は少ないものの宿の手配や移動手段のわずらわしさからは解放されます。旅の目的はデンマーク、オランダのお花畑と風車。でも横浜市内は緑化フェアのお陰でどこも花盛り。わざわざ行かなくてもとちょっぴり後悔。旅の成果はまた後日に。
お知らせ(詳細は私のホームページ http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/ )
- 6月8日~13日まで、山手234番館にて初個展。次兄の能面(私の自画面)瀬戸靖彦さんの写真を含めて38点。ヨコハマNOW後援。
10時半頃から毎日会場にいます。会場で見かけたら気軽にお声を掛けて下さい。
筆者紹介
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ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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