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ガレージから夢を実現できる人を育てたい。株式会社Builders 代表取締役社長 西本尚五さん

by staff on 2017/6/10, 土曜日

ガレージから夢を実現できる人を育てたい。ご自身が小学生の時に夢中になったプログラミングの楽しさと、そこから生まれる無限の可能性を、子供たちと共にBuildするスクール『BULDER KIDS GARAGE』を3年前に立ち上げた株式会社Builders代表取締役社長西本尚五さんに起業に至るまでのお話を伺いました。

株式会社Builders代表取締役社長西本尚五さん
株式会社Builders
代表取締役社長
西本 尚五さん
 
お名前 西本 尚五(にしもと しょうご)
お生まれ 昭和47年12月2日
お住まい 横浜市
趣味 クルマ, DIY
お仕事 有限会社444GARAGE 取締役社長
株式会社Builders 代表取締役社長
HP 横浜の子供向けプログラミングスクール
BULDER KIDS GARAGE
builder-kids-garage.com
Facebook 横浜の子供向けプログラミングスクール
BULDER KIDS GARAGE
www.facebook.com/builderkidsgarage

 

漫画『ゲームセンターあらし』や『こんにちはマイコン』に影響を受け、プログラミングでのゲーム作りに夢中だった小学生時代

昭和47年12月2日に母の実家がある大阪で生まれました。幼少時代は平塚で暮らしたこともありました。それから大和市つきみ野で大人になるまで、現在は横浜市内に住んでおります。

小学生時代はテーブルゲームの創成期にあたります。インベーダーゲームが爆発的に流行し、それに関連した漫画『ゲームセンターあらし』が始まった頃です。
小学校3年生の頃に訪れた『マイコンブーム』に私も両親に頼み込んで『マイコン』を買ってもらいました。子供の玩具として考えると高額なものでしたが、両親は『初期投資』だと思ったのでしょうか?(笑)

『ゲームセンターあらし』の作者が書いた『こんにちはマイコン』というマンガに夢中になり、I/OやBASICマガジンなどマイコン雑誌に載っていたプログラムをそのまま入力してゲームを楽しんでいました。小学4年生の頃です。当時バックアップはカセットテープでした。
テープにセーブせず作業を続けていて、途中でバグってしまいフリーズしてオジャンになることもありました。こんな小さな失敗が『次はセーブしておこう』になり、カセットテープをひなたに置いてテープが伸びてしまった失敗は『テープは日陰で管理しよう』に繋がりました。
夢中になって徹夜したこともありました。(笑) 小学6年生の時に自分が作ったゲームを『プログラムポシェット』というマイコン雑誌に応募し、その雑誌に載ったことが小学生時代のよい思い出になっています。
体験から学ぶ楽しさ、完成したときの達成感など小学生時代に得られたことが今の仕事に活かされていると思います。

雑誌『プログラムポシェット』にプログラムといっしょに掲載されたコメントです

コロラド州の大学へ

小・中・高と公立校でした。中学では学級委員に選ばれ、中2から中3にかけて生徒会長を務めました。部活動は友人に誘われて中学校ではバトミントン部に入部しました。高校は1学年先輩の美人マネージャーがいたハンドボール部に入部しました。(笑) 部員は試合に出られる最低数の6~7人しかいませんでしたが、県ベスト8入りしたこともありました。

映画『アウトサイダー』の風景に憧れてアメリカの大学に進学を希望、進学するのなら英語を勉強しようと頑張りました。コロラド州にある大学のESL(English as a Second Language)で半年間英語を学んだ後に『コンピューター インフォメーション システム』を4年間学びました。理由は『物理』が必須科目でなかったこと・・・英語で物理はキツイと思いましたから(笑)

大学ではプログラムの実習でサーバーシステムを停止してしまう大きな失敗をしでかしました。結果、復旧作業に3日間を要し、その間授業は休講になりました。他の学生からは休講になったことに「感謝」されましたが・・・大失敗でした。(苦笑)

当時、円高で1ドルが70円台でしたから 1ヶ月8万円から9万円で生活できました。留学生がアルバイトをするのは禁止されていたので、生活費を稼ぐためにアメリカで「古着」を購入して日本に送り、弟に売ってもらったお金を仕送りしてもらって「小遣い」にしていました。

 左:大学では寮で暮らしていました
 右:当時800ドルで買ったフォード サンダーバードが足でした

ネットワークエンジニアとして

卒業後は日本に戻り、ネットワークエンジニアとしてSo-net(ソネット)に入社しました。通勤に便利な大井町の外人向けのシェアハウスが住まいでした。各社がプロバイダ顧客獲得合戦に凌ぎを削っていた時代です。トラブルがあると夜中でも呼び出されました。4年間に20人だった社員が300人に増えました。ソネットはソニー系のファッショナブルな会社です。ソニー本社から出向してきた女性と出会い、彼女が今の奥さんです。

2001年9月11日、残業で会社に遅くまでいました。アメリカ同時多発テロ事件「9.11」に「明日から戦争が起こる」と本当に思いました。「ならば、やりたいことをやる」と思いソネットを退社。MOONEYES(ムーンアイズ)に転職しました。
MOONEYESは車のアクセサリー(部品)やカリフォルニアのライフスタイルをサポートする会社で「これからWEBをやるんだ」と専門スタッフを探していて、趣味の「クルマ」と得意な「プログラミング」が活かせる職場でした。MOONEYESではWEBサイト、メールマガジン、ショッピングサイトの改修、立ち上げ、運営などを通常業務としながら、海外出張に行かせていただいたり、カーショーにゲストで来日した有名ミュージシャンのサポート担当にしていただいたり非常に濃い経験をさせていただきました。

MOONEYESではとても濃い経験をさせていただきました

起業

MOONEYESではとても充実した毎日を送っていましたが、ふと自分の力でどれだけのことができるのか試したくなりました。お世話になったMOONEYESにワガママを言って退職させていただき、近い将来できるであろう、子供と一緒にいることのできる環境を作るため『有料自習室』(レンタルスペース)を始めることにしました。それが『ノリノリ勉強室』です。
この自習室は、資格の取得を考えている社会人の方から大学受験をひかえている学生まで、幅広くご利用いただいています。家にはTVやマンガ、生活雑音など気持ちの集中を妨げるものがあるので、集中する場所を求めている人には好評いただいています。小説家の方にもご利用いただいていたと後で他のお客様から聞いて知ったこともありました。
テーブルやその仕切り椅子など、思ったよりも設備に経費が掛かりましたので、始めた最初のの2ヶ月間は集客できるか不安で夜も眠れなかったですね(笑)。

Scratch(スクラッチ)との出合い

ある時、海外のニュースサイトで見かけた子供向けプログラミングツール『Scratchスクラッチ』に関心を持ち調べたところ、東京でワークショップを見つけたので見学に行ってみました。子供に教えやすいツールだったので自分の子供たちに教えてみたところ興味を持ってくれました。子供の友達が集まってきて「教えた」ことが2014年に『BUILDER KIDS GARAGE』を起業するきっかけになりました。

『小さな失敗をたくさんすること』は、「ちょっとやり直せばいいんだ」を重ねることになり、人や物事への寛容さを養うことになります。『小さな成功をたくさんすること』は自信や達成感となって次のステップアップに繋がります。出来上がったものが動かないと、何に原因があるかいろいろと考えます。この過程を大切にしたいと思っています。やり方や考え方に違いはあってもライトが点いたり、音が出たり、画像が思っているように動くと『完成』した喜びに子供たちははしゃぎ回ります。そんな様子を見ると私も嬉しくなります。

スクールの様子

スクールは少人数制で1回に6名まで、コースは4つ用意してあります。初心者の「エレメンタリー(入門)コース」。スクラッチを使ってゲーム作りをする「スクラッチコース」、ラズベリーパイ(小型PC)を使って電子工作などを行う「ラズベリーパイコース」、本格的なプログラミングを学びたいお子様向けの「ユニティコース」があり、小・中学生が対象です。

真剣な表情でプログラミングを楽しんでいます

ガレージから夢を実現できる人を育てたい

アメリカの若者はガレージに集まってはいろいろな活動をします。家具を作ったり、クルマをいじったり、バンドを組んだり、服を作ったり、時にはパーティをしたり。。。なんでもできる若者文化の発信地が「ガレージ」です。Appleのスティーブジョブズや Amazon のジェフベゾスなどの大起業家たちがアイディアを出し合って億万長者を夢見たのもガレージです。私が自社に「ガレージ」をいう名を付けたのも、ガレージは自分の好きなことを何でも形にできる魔法の場所というイメージがあるからです。 私が作ったガレージから自分の夢を形にして大きく羽ばたく子供たちが育ってくれたら嬉しいですね。子供たちには大きな夢を持って、どんどん実現していってもらいたいと思っています。

不定期で大き目のイベントも企画・運営しています

あなたにとっての横浜は?

『横浜』をベースとして活動することにプライドがあります。私の中ではアメリカに近い場所であり、どんな都会の街よりももカッコいい街だと思っています。一言でいうと『憧れ』かもしれません。
横浜は「永遠の憧れ」です!

横浜は「永遠の憧れ」です!

Webサイト builder-kids-garage.com
Facebookページ www.facebook.com/builderkidsgarage

(文:高野慈子  写真提供:西本 尚五)

 

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