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2017年7月 三ツ池だより 「俳句から “いろは” へ」

by staff on 2017/7/10, 月曜日
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大堂の経漏れ来る夏木立
公純
日蓮の首の太さや額の花
幹夫
日蓮の草履を蟻の昇りをり
ひろし

俳句をする人たちは、時に吟行に出かける。吟行とはある場所に行って、同じ場面を共有しながら、自分の思いを俳句に呼び込むことなのだ。上記俳句は、池上本門寺の吟行でのひとこまである。

何を詠み込むのかは、その方の感性なのである。夏木立に目が行く人、日蓮の首の太さに目を止める人、草履と蟻のコラボにふと気が行った人、と様々に表現される面白さを感じる。

俳句に出逢って30年になろうとしているがなかなか上達しない。時々おのれの感性の脆弱さに唖然とすることがある。そう思いながらも挑戦する自分がいる。「いくつになるまで挑戦するのか?」と言われているように思うときもあるが、それはそれ。己の路は己が決めていきたい、と思うので俳句を詠む。

万緑の朝に彩る鳥の声

6月の朝に数種類の鳥の声が居間に飛び込んできた。マンションの3階で、三ッ池公園の森の隣であるのが幸いなのである。

「いろは」は「生き方の巾を広げる」に取り組んでいる。
73歳にもなってと思われるかもしれない。この年だから、その年でこその取組をしたいと思っている。




いつものなかに感謝する
いっぱいの夢を持つ
いいことばかりではない
いろいろありがとう

探しものをしているわけではないが、いっぱい感謝することがある。そこに気づける吾でありたい。「生き方の巾を広げる “いろは” 」がはじまっている。生きている、生活している自分に、ひとつの言葉を当ててみている。それも日本の文化である「いろは」の言葉でいぶして見ている。いぶし方をふり返ってみると次のようなものが出てきている。

「幸せになる四つの “いろは” 」

「悲しみをのりこえる四つの “いろは” 」

「夢を実現する四つの “いろは” 」

「夢あるものは目標がある四つの “いろは” 」

「希望あるものは計画がある四つの “いろは” 」

「計画あるものは行動がある四つの “いろは” 」

「行動あるものは実績がある四つの “いろは” 」

「実績あるものは反省がある四つの “いろは” 」

「反省あるものは進歩がある四つの “いろは” 」

「進歩あるものは夢がある四つの “いろは” 」から「す」を取り出してみる。




すべての道はローマにつづく
すぐやる はいの返事
すっかり冬になった 冬は冬
素敵な明日はもうそこ

“す” で思い出すことがある。
「絆を感じる四つの “いろは” 」の中でこう書いている。
「放射能測定器の設置の件で仙台にうちあわせにいった。すごい人たちが集まっていた。本当に今を心配している人たち。計測することで安心できることを、確認してほしいと考えている。」




すがすがしい空を眺める 雲が麹を発酵させたように浮かぶ
素晴らしい明日に向かう あなたと私が取り組むのだから
すみません ごめんなさい 責任のとれる社会になりたい
すこしでも歩み始めたい 行動することが解決につながる

「できることから一生懸命お手伝いしたい。日本が大好きだから、未来は私の孫たちの時代だから!」

放射能測定は全くの撤退をすることになった。夢幻のようなことになってしまっている。課題が大きすぎるのだった。

さて、俳句が四つの様々な「いろは」につながってきていた。「いろは」の言葉を通してたとえば「進歩あるものは夢がる」が展開できているのである。
ありがとうございます。「いろは」をご縁にまだまだつなげていきます。

 

Photos

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(文・写真:横須賀 健治)

 

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