絵本から笑本へ(第16回) 絵本のある場所。~小学校~
「総合的学習の時間」というものがあります。
今、小学校なんかで取り入れられている授業の事。
文部科学省の説明には…
「知識基盤社会の時代において重要な役割を果たすもの。」
と、ナンノコッチャヨクワカラナイ事が、
いっぱい書いてあります。
要は…
「児童が自分で学びたい事を決める」
という事。
素晴らしい取り組みですね。
自分達の時代にもこういう授業があったら、
自分達ならどんな事を学びたかったかな。
と、思い出にひたってしまいます。
でも、大変なのは担任の先生です。
通常の授業に加え、
子ども達が決めた授業を、
先生も一緒に学ばないといけない。
先生だからって何でも知ってる訳じゃない。
先生だからって何でも教えれる訳じゃない。
だから、新しい事を子ども達と一緒に学んでいく。
やっぱり、とっても素晴らしい取り組みです。
ぼくはこの「総合的学習の時間」に
よく呼んで頂きます。
子ども達が考えて、
子ども達が話し合い、
子ども達が決めた、
一年間学んでいく授業。
そんなとてつもなく、
「やりがいのある授業」
の先生として呼んで頂きます。
すごくないですか?
めちゃめちゃすごくない?
いやぁすごくすごい!
世の中が決めたんじゃなく、
大人達が決めたんじゃなく、
子ども達が自分で決めた授業。
そんな授業の先生がやれる。
とても名誉な事だと感じています。
ぼくは絵本作家としても、
また落語家としても活動をしています。
だから、色いろな形での仕事の依頼がきます。
その中でも、「総合的学習の時間の先生」
という仕事は、とてつもなくやりがいのある仕事のひとつです。
以前、「保育園・幼稚園」の回のコラムでも
おしゃべりしましたが、
もっと、小学校での仕事内容も
細分化して良いと本当に感じています。
先生じゃないと駄目な仕事。
絵本作家でも大丈夫な仕事。
落語家でも大丈夫な仕事。
そんな風に、色いろな形で
色いろな人が、色いろな関わり方が出来る事が、
小学校には特に多くあると思う。
そんな素晴らしい取り組みも、
後々には無くなるかもしれないと、
そんな話を小学校で聞きました。
数年後には「総合的な学習の時間」は減らされ
その分「英語」が導入されていくとか。
ふぅーん。
まぁ世界的に見れば英語は大切なのかもね。
ふぅーん。
まぁそこについては、
ぼくも何か言える立場にはいないですが。
でも、個人的な意見として。
本当に、個人的な意見として。
最後に…
「英語なんかより絵本の方が面白いよ!」
「英語なんかより落語の方が面白いよ!」
『絵本から笑本へ』
また、次回。
(文・イラスト:保科琢音)
イベントスケジュール
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筆者紹介
絵本作家 保科琢音 |
ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
http://yokohama-now.jp/home/?p=13904
『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。
ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
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