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絵本から笑本へ(第16回) 絵本のある場所。~小学校~

by staff on 2017/8/10, 木曜日

「総合的学習の時間」というものがあります。

今、小学校なんかで取り入れられている授業の事。

文部科学省の説明には…
「知識基盤社会の時代において重要な役割を果たすもの。」
と、ナンノコッチャヨクワカラナイ事が、
いっぱい書いてあります。

要は…
「児童が自分で学びたい事を決める」
という事。

素晴らしい取り組みですね。

自分達の時代にもこういう授業があったら、
自分達ならどんな事を学びたかったかな。
と、思い出にひたってしまいます。

でも、大変なのは担任の先生です。

通常の授業に加え、
子ども達が決めた授業を、
先生も一緒に学ばないといけない。

先生だからって何でも知ってる訳じゃない。
先生だからって何でも教えれる訳じゃない。

だから、新しい事を子ども達と一緒に学んでいく。
やっぱり、とっても素晴らしい取り組みです。

ぼくはこの「総合的学習の時間」に

よく呼んで頂きます。

子ども達が考えて、
子ども達が話し合い、
子ども達が決めた、
一年間学んでいく授業。

そんなとてつもなく、
「やりがいのある授業」
の先生として呼んで頂きます。

すごくないですか?
めちゃめちゃすごくない?
いやぁすごくすごい!

世の中が決めたんじゃなく、
大人達が決めたんじゃなく、
子ども達が自分で決めた授業。

そんな授業の先生がやれる。
とても名誉な事だと感じています。

ぼくは絵本作家としても、

また落語家としても活動をしています。

だから、色いろな形での仕事の依頼がきます。

その中でも、「総合的学習の時間の先生」
という仕事は、とてつもなくやりがいのある仕事のひとつです。

以前、「保育園・幼稚園」の回のコラムでも
おしゃべりしましたが、
もっと、小学校での仕事内容も
細分化して良いと本当に感じています。

先生じゃないと駄目な仕事。
絵本作家でも大丈夫な仕事。
落語家でも大丈夫な仕事。

そんな風に、色いろな形で
色いろな人が、色いろな関わり方が出来る事が、
小学校には特に多くあると思う。

そんな素晴らしい取り組みも、

後々には無くなるかもしれないと、
そんな話を小学校で聞きました。

数年後には「総合的な学習の時間」は減らされ
その分「英語」が導入されていくとか。

ふぅーん。

まぁ世界的に見れば英語は大切なのかもね。

ふぅーん。

まぁそこについては、
ぼくも何か言える立場にはいないですが。

でも、個人的な意見として。
本当に、個人的な意見として。

最後に…

「英語なんかより絵本の方が面白いよ!」
「英語なんかより落語の方が面白いよ!」

『絵本から笑本へ』
また、次回。

(文・イラスト:保科琢音

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筆者紹介

 

絵本作家 保科琢音
1983年、神奈川県生まれ。
横浜市の小・中・高を卒業。
公立図書館に10年間勤める。
2013年、絵本「あっかんべー」出版。
絵本作家の活動として、絵本や紙芝居の製作だけでなく、「読絵ん会」という名の「読み笑わせ」口演を行っている。
神奈川区三ツ沢下町にある「笑がおが 集まる みんなの広場 おかげさま亭」プロデューサー。
 
また、落語家「絵書家 筆之輔」としても活動。
2013年、横浜市職員落語愛好会会長に就任。
漫才コンビ「ワンダフルワンダ」としても所属。
 
目のおおきな妻とほっぺのやわらかい娘と、おもしろおかしな三人暮らし。

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
http://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

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