YOKOHAMAの魅力はなんですか?(1)
小山 海風
みなさん、初めまして。小山 海風(こやま みか)と申します。「うみかぜ」の真ん中を取って、「みか」と読みます。株式会社ともクリーションズ代表で一般社団法人ヨコハマNOWの渡邊様にお声がけいただき、コラムを書かせて頂くことになりました。感謝でいっぱいです。よろしく願い致します。
私は生まれも育ちも神奈川県です。地元は田舎のため子どもの頃横浜というと「大人の街」という印象がありました。成人になった今でも横浜市内へ行く時は少し緊張してしまいます(笑)。このコラムでは、私の憧れの街横浜の魅力について書いていきたいと考えています。拙い文章ですが宜しくお願い致します。
「横浜の魅力」を横浜市民或いは神奈川県民から発信することはもちろん大切なことです。しかしながら身内感覚で発する言葉では新しい横浜の魅力を紡ぎ出せないのではと感じ、今回から計3回の連載で、外から感じる横浜の魅力に迫っていきたいと考えています。第1回は、海外の方と観光地の多いみなとみらいでお話を聞いてみました。なぜ、観光地に横浜を選んだのか、横浜に来てどうかという問いで、「外から見た横浜」をお伝えいたします。
みなとみらいを歩く海外の人に聞いてみた
朝の目覚めは鳥…ではなく蝉があちらこちらで鳴く声になってきました。外のむんっとした暑さと、中のエアコンの凍るような寒さに体調を崩してしまう方も多いのではないでしょうか。どうして丁度良くならないのかと、私も困っていす。
取材をした7月18日は、カンカン照りの猛暑日。「MARK IS みなとみらい」の前では、子どもたちが噴水で水遊びをしていました。そのなかで元気にジャンプする2歳のジャクソン君とお母さんのマーシーさんに出会いました。マーシーさんの夫は、今年の4月から横須賀海軍に所属しています。「買い物や、ディナーによく来るわ。子どもを中で遊ばせられるところたくさんもあって、暑い日には嬉しい」と彼女は言います。ジャクソン君は遊び盛り。「危ないから歩いて!」というお母さんの言う事を聞かず、全力疾走を始めます。「楽しい?」と聞くと、大きくうなずいて「水が下からぶしゃーって出てくるの!」と笑顔で言いました。
はしゃぐ子どもたちで賑わう、MARK IS みなとみらい前の噴水
マーシーさん親子と別れ、桜木町駅に向かって歩いていると仲の良さそうな親子に出会いました。51歳のリサさんと26歳のダンさん親子です。ポケモンセンターに行ってきた帰りだと言うダンさんは、大のポケモン好き。ポケモンGOを家族に勧め、今ではみんなでやっていると話します。4年前に一月ほど横浜に来たことがあったと言うダンさんは、「もう一度来たいと思って、今度は母を誘ったの」と言いました。誘われたお母さんのリサさんもすっかり横浜を気に入った様子。「好きな場所は?」と尋ねると「みなとみらい!」と二人とも声を合わせます。「東京よりも人が少なくて、落ち着いている雰囲気が好き」とリサさんは理由を話してくれました。「横浜は、なんでもできる感じがする」とダンさんは言います。「夜景も撮らなくちゃ」と首から提げているカメラを指すリサさんとダンさん親子はとても楽しそうでした。
仲良しなリサさん(右)ダンさん(左)親子
カンカン照りの昼間とは一変して、午後3時を過ぎると突然雨が降ってきました。シャッターの閉まっている店の軒下雨宿りをしていると、アメリカから日本に旅行できたという女性が駆け込んできました。すっかりビショビショになっています。話を聞くと、関内駅までの道がわからず、迷子になっているときに雨に降られたようでした。私の傘を一緒にさしながら、関内駅まで向かうことにしました。彼女の名前はサリーさん。今年22歳になる彼女は、昨年二ケ月ほど日本に来ていました。そのときお世話になった千葉県の友人の家に、これから行くところです。「横浜といえば、中華街とみなとみらいかなと聞いて1人で遊びにきてみたの」と彼女は言います。中華街は別の国のようだった、と目を輝かせていました。「横浜は面白い街だと思う。一つの場所にいろんなものが詰め込まれている感じ」と笑いながら魅力を話してくれました。
買い物する場所も、遊ぶ場所もあり、かといってうるさ過ぎず、どこか落ち着いている。横浜は多くの顔を持っています。今回はみなとみらいで海外のから来た人に話を聞いたので、「横浜=みなとみらい」の印象が強いように感じました。もちろん横浜の魅力はみなとみらい周辺だけには留まりませんが、やはり有名な場所から興味を持ち、実際に行ってみて好感を抱く人が多いのかもしれません。日本といえば、東京や京都といったイメージがあるなかで、それでも横浜を選んで来ているのは、多面性に魅かれているのも一因と感じました。
(第1回了)
筆者紹介
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ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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