都田舎の津久井便り　21日目　水を巡る

水を巡る

こんにちは、長雨の夏も後半になりやっと晴れてきました。しかし気温は低く、畑がとても心配です。もうすでに高めで推移していますが、秋は野菜が高騰するかな？　夏休み前は水不足が心配されましたが、今はどの湖もたっぷりで、これからの台風シーズンに備え、あえて貯水量を少なめにしています。　先日のゲリラ豪雨のおかげで相模湖はこのように泥水と化しています。

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関東平野を見ると群馬県、埼玉県、東京都、そして神奈川県の西側に山並みが続き、そこから始まる川によって首都圏の水が賄わられていることがわかります。水系で見ると利根川、荒川、多摩川、相模川に頼っていることがわかりますね。

神奈川県は小田原に注ぐ酒匂川水系と平塚に流れる相模川水系の2系統でほぼ全県の水を賄っています。　酒匂川は富士山東部と丹沢の南側の水を集め御殿場線沿いを南下して小田原で相模湾に注いでいます。　一方、相模川は富士山北部の山中湖から当初は桂川と呼び流れ始め、大月で甲州街道に沿って下り、藤野で相模湖に堰き止められ相模川と名称を変えて津久井湖に繋がり、上流部に架かる道志橋で山中湖東の山伏峠を源流とする丹沢山塊北側の水を集めた道志川と合流して、城山ダムを経て平塚に向かいます。　そして下流では馬入川と呼ばれています。

グーグルマップの航空写真を見ると分水嶺と川と道路と集落が見事に一致しているのがわかります。　これら水系を津久井を起点に北上すると 【道志川、秋山川、相模川（桂川）】、 【秋川、多摩川】、 【名栗川、高麗川、荒川】 と群馬に続いていきます。

ドライブが好きな髭爺は休みが取れると、ぶらっと愛車の軽トラで出かけますが、今年は水を巡ろうと考えていました。そこで７月、8月と多摩川水系と荒川水系に挑んでみました。　まずはお隣、多摩川水系。　国道20号線を上野原まで走り、そこから北上する山梨県道33号線、県道18号線そして国道139号線で小菅村に入ります。この辺りの景色はほとんど津久井と変わらず山の2／３は戦後に植林された杉・檜に覆われています。昔話に出てきそうな山のお寺。

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山はやはり手入れは悪く蔦類がはびこっています。そしてこちらも鳥獣被害がかなりのようで、補助金が出るのか、頑丈なフェンスが畑や屋敷周辺を囲んでいました。

小菅には素晴らしい「道の駅こすげ」がありました。ここにはＲＶ車のためのオートキャンプ場が併設されていて、快適な車中泊が楽しめます。　さらに森林パークが作られており大自然を満喫できます。

そして極めつけが「小菅の湯」ですね。まあ日本はどこでも穴を掘ればお湯が出てくる国ですが、町おこしの定番ですね。　アルカリ温泉だそうです。　そこから再び県道18号線でひと山越えて丹波山村（たばやまむら）に到着。　京都の丹波（たんば）とは違います。　ここにも「道の駅たばやま」と「のめこい温泉」があります。この温泉の特徴は丹波川に架かる、人専用の吊り橋を渡って対岸の温泉に行くのです。

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小さな吊り橋を渡ることで、差別化を狙っていますね。暑い日だったので、自然風にたよる軽トラで汗びっしょりになっていたのでここらで一汗流したいので入ります。露天に浸かっていたら、ポツリポツリと落ちてきて、あっという間に本降り！　雪見風呂も良いけど雨見風呂もおつですよ。ちょっと顔が痛かったけどね。　雨上がりの川面には霧が。

一息ついて、ここから国道411号線（青梅街道　大菩薩ライン）を下り、東京都の水がめ奥多摩湖に向かいます。５５～６年前に小学校の遠足で来たことがあるだけ。懐かしい！

都民の水瓶として親しまれていますね。　ここから羽村、村山取水堰で都民の口に入るわけですね。

夕暮れの雨に煙る湖を見て帰路につきます。どこを通って帰ろうか？

横浜方面の方々は圏央道に乗るのが良いでしょう。僕は一般道でもさほど変わらないので福生を目指して降りて行きます。童人夢農場週末ライブの第一週を担当しているヴォーカル吉村樹里ちゃん推薦のジェシージェイムスって言うステーキ屋さんがあるので夕食を取りました。ここはライブも行っており、エアフォースの横田基地があるだけに、アメリカンな店でハンバーグを食したが、肉がミンチでなく包丁で叩いて挽いたもので肉感がしっかりしていて実に美味しかった！！　米兵に愛されるわけだ。

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さて荒川水系の旅の顛末は次回と言うことで。　　ＣＩＡＯ

（文・写真：髭親爺）

筆者紹介

梅澤　勉 津久井の本格薪窯ピッツェリア（ピザレストラン）「童人夢農場（ドリームファーム）」オーナーシェフ HP： http://dreamfarm-pizza.jp/   1949年生まれ。大学で食品工学を学ぶ。 パン会社に就職して菓子パン部門で勤務後、ピッツェリア（ピザ専門店）を始める。 イタリアのピザ職人学校　”ApesPizzaSchool”（アペス・ピザスクール）に入学し、本場のピザ作りを習得する。現在も定期的にイタリア（ミラノ・ローマ・ベネチア・フィレンツエ　など）に行きピッツァ（ピザ）の研究を続けている。

相模湖・津久井の本格薪窯ピッツェリア | ピザレストラン「童人夢農場 | ドリームファーム」オーナーオーナーシェフ 梅澤勉さんのインタビュー動画。
緑あふれる津久井の魅力、童人夢農場（ドリームファーム）のこだわり、デザートピザへの想い
についてオーナーシェフの梅澤勉さんが語ります。ご覧ください。