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楽しい文字の世界(第8回) ひらがなの曲線の美しさ

by staff on 2017/11/10, 金曜日

第8回 ひらがなの曲線の美しさ

外国人から見ると、日本語は漢字、ひらがな、かたかなの3種類もあり大変難しく思われるようです。
中国から入ってきた漢字から、ひらがなとカタカナを作り、更に漢字もすたれず使いこなしてきた日本人は素晴らしいと誇りすら感じます。

ひらがなの誕生は中国で生まれた漢字の音(おん)を日本語の音に当てはめていったところに由来します。例えば「ア」という音に、「安」を当てました。そうして、その漢字を早く書けるように線を簡素化して生まれた草書を、更に簡素化して生まれたのがひらがなです。
(下の画像1をご参照ください)

ひらがなは全て曲線でできています。そして文字それ自体が下への流れを持っているので、単体(1文字1文字離して書く)でも美しいですが、縦書きの連綿(2文字あるいは3文字続けて書く) になると、更にその美しさが際立ちます。
(下の画像2をご参照ください)

「ゐ」と「ゑ」を除くと全部で48文字。日常生活で私たちはいわゆる「漢字かな交じり文」を書きます。その時のひらがなの割合は70パーセント強です。文字をきれいに書きたいと練習するときの近道は、まずこの48文字をマスターすることとお話しています。言い換えれば48文字をマスターすれば文章の7割強マスターできる訳です。

Gooランキングで「ワンポイントで劇的にうまくなる ひらがなベスト10」を作成しています。
どうぞご参考にしてください。
https://ranking.goo.ne.jp/column/852/ranking/50747/

筆者紹介

 
書家名 粟津 紅花 KOUKA AWAZU
本 名 粟津 絵里 ERI AWAZU
略 歴 愛知県生まれ。 横浜市在住。
3歳から筆を持ち、書を学ぶ。
銀行勤務を経て紅花書道塾を主宰して25年。
現在8か所の教室で門下生を指導。
また古典書道の作品制作に加え、店舗ロゴ、商品ロゴ、ポスター等のデザイン書道を手掛ける。
書道パフォーマンス、障害をお持ちの方への書のボランティア指導、セミナー講師などにも力を入れるなど、国内外で幅広く活動中。
読売書法会会員。
謙慎書道会会員。
横浜書人会審査員。
日本デザイン書道作家協会正会員。
カルチャーセンター講師。
著 作 法華経書写書き込み練習帳―釈尊の究極の教え
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