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永岡鉄平の「若者にフェアなスタートを」(第26回) 全国社会福祉協議会主催 全国セミナーに登壇しました

by staff on 2018/3/10, 土曜日

ハマっ子社会起業家「永岡鉄平」の『若者にフェアなスタートを』


 
 

 

株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポート
代表 永岡 鉄平

横浜生まれ、横浜育ち。株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポートの2法人の代表を務め、日々、児童養護施設の若者達を中心に18歳で親を頼れずに自立する若者達への就労支援活動に取り組む永岡鉄平が、日々の活動で感じたことを話します。
想いは「かわいそう」ではなく「もったいない」

 

全国社会福祉協議会主催 全国セミナーに登壇しました

皆様こんにちは。
やっと、長い冬から抜けた感じで、少しずつ暖かい日が増えてまいりました。
ようやく春を意識できるようになった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今月は、3月1日に東京で開催された全国社会福祉協議会主催 全国セミナーに登壇させていただいたご報告です。

実は当団体は今年度、全国社会福祉協議会様より、ある事業を委託されておりました。

そのある事業とは、当団体が就職を支援した若者で、就職後何らかの不適応が起きてしまった事例を検討し、何が課題だったのか、施設にいる間にその不適応を未然に防ぐべく出来ることは無かったのか、同様に、企業としてのフォロー、地域の生活支援など、何かもっと出来ることは無かったのかを議論する検討会の実施でした。

そして、当団体が就職を応援した若者で、残念ながら就職後に、生活の乱れ、人間関係の問題などで離職等に発展してしまった若者の事例3ケース、逆に施設としてはこんなに仕事が続くと思わなかったけれど実際は5年以上も仕事が継続した若者の事例1ケースをもとに、検討会を実施しました。

若者が過去に生活していた児童養護施設職員や里親さん、本人を雇用していた(る)企業、学識者、医師、民生委員OBの方々を中心に様々なご意見を出し合い、若者達本人にも当時を振り返ってもらい話も聞きました。

結果、まとめとして出たことは「若者達が施設や里親家庭にいる間に、もっとトライ&エラーの機会があると良いよね」ということです。

高校卒業後、多くが自立を迫られる現状で、こうしたトライ&エラーの機会に恵まれないまま、ぶっつけ本番で自立する本人達。十分な経験がない中で、こんなはずじゃなかった、こうなるなんてわからなかった、ということが起きてしまっても無理はありません。

もっと私達は本人達へどんなトライ&エラーの機会を提供できるか考えましょう、という趣旨のお話をセミナーにて事業の報告とともにさせていただきました。





フェアスタートとしては、引き続き、地域の企業に協力を得ながら、会社見学やインターンシップなどの機会提供を通じて、本人達が実社会で大人とともにトライ&エラーを経験できる機会提供に引き続き努めようと改めて強く感じました。

また、このセミナーには、日本全国から約200人の児童福祉施設職員さん達が集まっていて、全国各地の施設職員さんとご意見交換もさせていただいたのですが、まだまだ地域の企業とのつながりが十分に持てず、会社見学や就労体験などの機会提供を十分に行なえていない施設が沢山ある事にも気付きました。

引き続き、日本全国の各都道府県で公平に、施設と企業とが顔の見える関係になり、相談もしあえる関係性作りが広がっていくよう、努めてまいりたいと思います。
神奈川、東京の感覚ではいかんと思いました。

なお、最後に告知ですが、3月21日に、フェアスタート年1回の恒例行事である「卒業パーティー」を桜木町で開催します。

今年もフェアスタートが就労支援し、4月から新社会人となる若者達が沢山います。
この若者達の新しい一歩をお祝いするパーティーです。
是非、ご都合の合う方はお越しくださいませ。



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永岡鉄平

永岡鉄平プロフィール

株式会社フェアスタート 代表取締役
NPO法人フェアスタートサポート 代表理事
ホームページ:http://fair-start.co.jp/

経歴

2004年に明治学院大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の就職問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。幹部として、フリーペーパーの発行や求人ポータルサイトの制作といった新規事業を立ち上げながら、法人営業、登録者へのキャリアカウンセリング、広報、採用担当と幅広い業務を兼任しながら約3年間会社の発展に貢献。
約5年間のサラリーマン生活の中で、働くことから遠ざかろうとする若者の増加、若者が採用できずに苦しむ中小企業の増加を感じ、若者と雇用の世界で根深い社会課題を認識。この課題に起業という形で対峙したいと決意しサラリーマンに終止符を打つ。様々な教育事例、子育て環境、貧困問題などを勉強していくうちに、社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。親からの支援が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。起業準備期間を経て、株式会社フェアスタートを2011年8月に起業。2013年1月には、NPO法人フェアスタートサポートも設立。

受賞歴

  • 2010年9月 第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業)最優秀賞受賞
  • 2014年2月 キララ賞受賞(かながわ若者活き活き大賞)
  • 2017年7月 第31回人間力大賞 会頭特別賞

その他役職員

  • 横浜YMCA常議員
  • 明治学院大学同窓会評議員

 

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