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書評 -「心のガラクタ」を捨てる生き方: 「自分は自分」と言い切る強さをつくる本- 三笠書房 川畑のぶこ 著

by staff on 2018/3/10, 土曜日
 
タイトル 「心のガラクタ」を捨てる生き方: 「自分は自分」と言い切る強さをつくる本
単行本 192ページ
出版社 三笠書房 (2012/6/29)
ISBN-10 4837924557
ISBN-13 978-4837924555
発売日 2012/6/29
購入 「心のガラクタ」を捨てる生き方: 「自分は自分」と言い切る強さをつくる本

誰でもすぐできる効果的な心理療法のワークで、あなたも心にたまった「ガラクタ」を一掃してみませんか、と書かれる。

「この本は、メンタルの断捨離、つまり、 “心のガラクタを捨てるヒント” をまとめたものです」に魅かれてしまった。心にたまったガラクタを取り除けば、そこは清々しい気持ちが流れ込んでくるのだ。

「心のあり方で人生が変わる」では「自分に必要なモノだけを残して、あとはひたすら捨てる」というのだ。いかりや悲しみ、不満などのマイナスの感情、将来への漠然とした不安、答えのでない悩み・・・これらは、いわば “心のガラクタ” なのだと言われる。「今の自分にとって必要、適切、快適か」という現在軸と自分軸をしっかり意識すること、これが「心のガラクタを捨てる生き方」のスタートなのだそうだ。

「使えるものはとっておくべき」という価値観は、今を快適に生きるには合わない考え方になってきているといい、ガラクタを捨て、心地いいと感じる環境づくりをすることは「誰の手も借りることなく、いつでも好きなときに始められる、とても手軽で有意義な、自分を癒す方法なのです。」と言われます。

忙しいときほど、心の充電タイムを取ることも進めておられます。心の回復法として自分だけの「リフレシュ空間」をつくって元気を充電されているようです。その場所は家の近くのコーヒーショップのようです。「本来はコーヒーを飲みに行くための場所ですが、私は本を読んだり、ただボーッとしたり気ままに過ごして、エネルギーをチャージすることを目的にしています。そう決めてからは、 “神社” にお参りに行くような気分で、コーヒー代の数百円をお布施と見立て、心を浄化させてもらっています。」そして忙しいときほど、こうした心の充電を意識すると、不安や悩みも解消されやすくなるようです。

「悩みや問題にぶつかったとき、 “誰かのせい” にしてしまう人がいます。 〇自分が出世できないのは、上司に恵まれないせい。 〇お金がないのは、親が貧乏なせい。 〇結婚できないのは、依然つきあっていた恋人がひどい人だったせい。 〇モテないのは、親が厳しい人だったせい。 カウンセリングをしていると、このようなセリフを聞くことがあります。」こうした心理の元をずっとたどっていくと、実は、 “自分を愛していない” という意外な事実に行きつくようです。「自分を自分で愛せない、だから誰かに愛してほしい、満たしてほしい===このように無意識のうちに自分以外の他者に責任を転嫁してしまうのです。」「人生は “70点主義” のほうがうまくいく」と著者はいいます。そして「完璧な人というのはいません。自分らしさを大切に、できているところに目を向けて、それをほめる。他人にはない唯一無二の個性を輝かしてみてください。」それが自分を愛する第一歩なのだと言われます。

さて、コミュニケーションをとる際に欠かせない “相手のニーズを知る” ための六タイプの性格を、臨床心理学者テービー・ケラーの提唱で紹介しています。 ①感覚人間タイプ ②思考人間タイプ ③信念人間タイプ ④反応人間タイプ ⑤行動人間タイプ ⑥内省人間タイプどこにあてはまりますか。 ここでの問題は「あなたはこうだから、こうしなさい」という命令口調や「あなたは、だからダメなのよ」という批判的な決めつけはしないことを話されています。「気持ちをわかちあうこと」が大切なのだ。「相手を傷つけることなく気持ちを伝える。そのあとは自然にまかせておく。そんな心構えを持ち、心の負担を減らしていく。」ことだと。

人間関係も「快・不快」で分けていいという。心地よい人とは一緒にいる時間を増やしたり、逆に居心地が悪い人とは距離をとるなど、自ら工夫することで、毎日の生活に快適な時間を増やしていくことだともいわれます。「一緒にいると安心できる、無理に話そうとしなくても場が持つ人、電話を切ったあとに元気になるような人は、エネルギーを与えてくれる心地いい人です。」だから「モノでも人間関係でも、大切なのは自分で選び取る “自分軸” です。賢く “自分本位” になることは、心に余計なガラクタをため込まないコツなのです。」

「ワクワクする想像は何よりの心のビタミン」ですと言われます。「心のガラクタを捨てる目的は、幸福を得るため。捨てることが目的なのではなく、 “心を喜びで満たすこと” が目的です。」「つまり、希望や生きがいを意識して生活すると、それだけで生きる力がぐんと高まるのです。」

いつもうまくいく人はシンプルに生きていると言われますし、それは―迷わない、こだわりすぎない、無理しないです。そして次のように結ばれます。「心のガラクタがなくなり、そのままの自分を信頼できるようになれたとき、人生は安心で包まれ、自分のことも周りの人間関係もガラリと替わって見えるでしょう。」

(文:横須賀 健治)

 

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