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夜もすがら もの思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり

by staff on 2018/6/10, 日曜日

♪ 夜もすがら もの思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり ♪



絵・千絵崇石
 

読み人: 俊恵法師(しゅんえほうし)

現代語訳・・・ひと晩中 まんじりともせずにつれない貴方を思って悶々とする私に 朝はまだ来ないし 窓とカーテンの間に入り込んだ夜の暗さも本当につめたくて、めげてる。

誰でも経験があるこの状況。私の昔の大ヒット曲「愛するってこわい」の歌詞にある、 “一人ぽっちの夜がこわいの 眠れなくって なぜか怖いの”  とはまさにこの俊恵法師の歌そのものです。でもちょっと違うのは「愛するってこわい」の方は自分が恋に落ちて、でも相手の方は全く気が付いてないという状況。これから彼が私の事を好きになってくれて相思相愛になってゆくかもしれないという期待や希望が含まれています。

愛には発展段階があって出会い始めの頃に、会いたくて眠れない! という状況の段階と。一度その関係性が成就した後にその関係が終わってゆくとき、相手の愛が冷めてゆくのに自分が諦められないで眠れないという状況段階。どうやら俊恵法師の歌の方は 発展段階の最後の方なのかも。こちらの状況は希望よりも 離れてゆく心をつなぎ留めたい思いが満ちていて 一人ぽっちの夜は何倍も辛いものかもしれません。物事は常に変化していて、人間関係も同じです。特に男女の関係は感情的に難しく絡み合って。だからこそ又面白くて、歌や物語に残されてゆくのでしょう。

夜眠れなくて悶々とする原因は、現代では恋の悩みだけではなくて、経済的な事や、人間関係や、期日を迫られた仕事のノルマや、ストレス等この現代文明ではいろんな要因が考えられますが、私の場合はカフェインの取りすぎによる悶々が今のところ一番です。

コーヒーはもとより ほうじ茶も紅茶も、私は午後には摂りません。夜、布団に入ってから眠れなくて後悔することがわかっているから。先日もヨコハマの千疋屋で午後3時にミルクティを飲んで 美味しかったのですが、本当に後悔しました。翌日の午後まで眠れませんでした。

お茶の歴史は平安時代に中国から空海と最澄そして遣唐使たちが持ち来たらしたと文献にあります。お坊さんや貴族たちが主に飲んでいましたが、その頃は薬と捉えていたようです。

話が飛躍しますが、戦後日本で大ヒットした コーヒールンバ。アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた若者に飲ませるとたちまち恋に落ちる不思議な飲み物 コーヒーの歌です。

中国からもたらされたお茶を 恋の病で落ち込んでいた俊恵法師はお薬として、密かに飲んでいたかもしれません。そして相乗効果で眠れない夜を過ごしていたかも。

朝がまだ明けない辛さ。と言うのは寝ても短時間で目覚めてしまう時にも起こります。じゅん&ネネの仕事でパートナーのじゅんと話していて彼女曰く 夜中に一度目覚めて、そのあと寝付けなくて結局朝まで眠れないでいるのが一番つらいと。 この短時間睡眠で目覚めてしまう悩みは意外と多いかもしれません。寝る子は育つという格言通り、子供の頃は何時間寝ても眠たかったものです。それが年齢を重ねるにつれ睡眠時間が短くなってゆく。それでもぐっすりと深く眠れていれば良いのですが。

最近 質の良い睡眠をとれていないと思っている方がいたら、是非一度 ご自分の飲み物を吟味されてみることをお勧めします。コーヒー、 紅茶、日本茶、ウーロン茶、昨今はおしゃれにエナジードリンクと言われている栄養ドリンク等。今の日本で特に愛飲されている飲み物類ですが、すべてにカフェインが含まれています。

(早苗ネネ♪)

 

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)を立ち上げました

日本古来の大和ことばで綴られた和歌を現代の調べにのせて歌う「和歌うた」。私 早苗ネネはもう20年近くこの「和歌うた」を歌い続けています。お蔭様で、じゅん&ネネと共に「和歌うた」は私のアーティスト活動の中心軸となり、多くの方々からご支援を賜り各地で和歌うたライブを開かせて頂いております。

この度立ち上げたネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)は、「和歌うた」とHULAや太極拳などの異文化や全国に受け継がれている伝統文化とのコラボレーションをはかります。世界の民族が持つ固有の文化とその文化の根底にある言霊が「和歌うた」と融合することで生まれる新しい表現をみんなで共有する取り組みです。

「和歌うた」のライブは歌い手と聴き手という構図です。ライブ会場はみんなで一体になって盛り上がりますが、歌い手と聴き手という構図は否めないものがありました。ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)ではワークショップ形式で参加して下さったみなさんと一緒に作品を作り上げていきたいと考えております。みんなで作った作品にはみんなの愛情が込められています。出来上がった作品はみなさんの元気の源の一助になることでしょう。

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)の第一弾イベントを来る9月24日(月・振替休日)に横浜で開催致します。HULAとのコラボです。オフィシャルウェブサイトをアップしましたので詳しくはそちらをご覧下さい。

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)Official Website:
nenegoose.love

 

三十六歌仙CDアルバムによせて

 

10代の頃、じゅん&ネネのネネとして歌っていた時、多くの方から「北の政所のねね様と同じ名前ですね」と言われ、歴史上に残る方と同じ名前を頂いた事で直ぐに覚えて頂き、良い事が沢山ありました。時が経ち、50歳を過ぎた頃にやっと自分のライフワークを見つけ、「和歌うた」を歌い続けて13年程に成りますが2014年の京都高台寺音楽祭に出演させて頂いた折に、三十六歌仙が高台寺様に遺されているのを知りました。その時にぜひ三十六歌仙にメロディーを付けて同じ名前のねね様に奉納したいとの思いを抱き、2015年9月6日、ねね様のご命日に発表させて頂く事に成りました。

和歌のアルバムとしては10年ぶりでやっと二枚目アルバムです。一枚目のアルバム「花のいろは」は蟠龍寺スタジオの仲間に助けられて生まれました。そして今回のアルバムも製作費は今まで私の和歌うたを聞いて応援して下さった方々のご支援で賄われています。暗中模索と無我夢中で今までよろよろと歩いてきましたが、そんな私を支えてくれる大きな愛情に気が付いて、なんて幸せ者なのかしらと思います。有難うございます。これからも自分の道を信じて歩いてゆきます。

早苗ネネ/京都・高台寺 北の政所・ねねさまに捧げる三十六歌仙 『和歌うた』CDアルバムは、 ヨコハマNOWオンラインショップ で販売しております。

 

早苗ネネさん 和歌うたLIVE

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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