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ゆるマナー講座(第33回) 「土用の丑の日」にはうなぎ

by staff on 2018/7/10, 火曜日

マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子

今年の夏は土用の丑の日が2回巡ってきますね。
7月20日と二の丑は8月1日です。
うなぎ屋さんだけでなくスーパーやコンビニの「土用の丑の日」のチラシも目立つようになりました。
夏本番の時期に体の不調をきたさないように精の付くうなぎを食べるのが習わしになっていますが、そもそも「土用」とは何でしょうか?
土用は、季節の変わり目のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことを言います。

*陰陽五行説では、季節をそれぞれ、春(木)、夏(火)、秋(金)、冬(水)とし、(土)を各季節の終わりに当てはめています。

ですから夏のイメージが強い土用ですが、実は各季節の終わりにあるのです。最近では冬の土用にもうなぎ販促のチラシを目にします。実は天然うなぎの旬は冬眠に入る前に脂が乗っている秋から冬のようです。
昔は日付や時刻にも十二支を使って表していましたが、「丑」の日もその名残です。十二支は12日ごとに巡ってきますので、18日間の土用の間には「丑」の日が2回になる年もあるのです。

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、平賀源内が夏に売り上げが落ちて困っていたうなぎ屋に相談され、「本日、丑の日」というコピーを書いたことで売り上げが上がり広まったという説は有名です。実際に栄養価の高いうなぎは夏バテ解消として理に適っています。
元々「丑」の「う」からとって、「う」のつくものを食べる風習があったようで、食欲が減退する暑い時期に、うどんや梅干し、瓜を食べる地域もあります。土用しじみ、土用餅、土用卵を食べる風習もあるようです。


GAHAGフリーイラスト素材より転用
http://gahag.net/004104-unaju-eel/

「う」のつく食べ物からうなぎ、冬至には「ん」のつく“みかん”、“きんかん”、“れんこん”、冬至かぼちゃの“なんきん”……
言葉遊びのようですが、季節の変わり目に体を気遣って過ごすための先人の知恵ですね。
また、旬の食べ物を味わうのは四季のある日本ならではの暮らしを豊かにする一つの楽しみでもあります。
そんな先人の教えに従って今年の夏は「う」のつく食べ物をいただいて夏を乗り切りませんか?
さて、皆さまは何を召しあがるでしょうか?

 

筆者プロフィール

柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ)  

柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ)
マナーアドバイザー/フレアLLP
日本航空株式会社国際客室乗務員を経て、2009年よりマナー講師に。企業や自治体、大学、専門学校で接遇研修や マナー・プロトコール講座を行っている。NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師。

岡田 承子(おかだ しょうこ)  

岡田 承子(おかだ しょうこ)
マナーアドバイザー/フレアLLP
日本航空国際線客室乗務員を経て、国際交流協会での仕事、また社会福祉法人では障がい者国際スポーツ大会事務局の運営業務やマナー研修に携わる。現在は、自治体、企業での接遇研修や、NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師として大学で指導をしている。

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