ゆるマナー講座(第37回) 小さな言葉の大きなチカラ
マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子
なにげない一言でうれしくなったり、励まされたり、傷ついたり、、、言葉には発した人が思っている以上にチカラがありますね。最近ちょっといいなと思った言葉を書いてみようと思います。言った本人は忘れているような、ましてや私の心に留めようなんて意識もしていない小さな言葉。
ちょっとうれしい一言
先日タクシーを待っているときに通りかかった車が「迎車」のサイン。がっかりしていたら、運転手さんが「迎車なんですよ。すみませ~ん」と手を挙げて会釈してくれました。一緒に待っていた人達と「今の運転手さん、すごいね!」、「親切ね~!」と、顔を見合わせて笑顔になりました。もちろん住宅街の道路で他に車が走っていなかったからでしょうが、がっかりした気持ちから一転温かな気持ちに。不意を衝かれたうれしい一言でした。
また、電車でご高齢の女性に席を譲ったら、「あら、お疲れではありませんか?」と優しい一言が返ってきました。私が先に電車を降りるときに、微笑んで「ありがとうございました」の言葉に、私も笑顔で会釈を返していました。その女性の上品な物腰しに影響されてか、なんだかその日は私も柔らかな話し方をしていました。(笑)
通りすがりの人に掛けられたちょっとした言葉であっても、心に残り影響力があるのですね。ふいに出た言葉ほどその人の習慣や人柄が表れるのでしょう。
ありがとうの一言
母の口癖、「私が元気なのはご先祖さまや家族、みんなのお陰。今日も元気で過ごせましたと、ご先祖さまに“ありがとうございました”と言って寝るのよ」の言葉を聞く度に、私自身は、今日感謝の気持ちを周りの人に伝えられたかなと、自分自身を振り返るきっかけになっています。
電話を切る時は、「さようなら」ではなく「ありがとう」。お互いに安心して眠りにつくことができる一言です。
身内のことで恥ずかしいのですが、一日を感謝の言葉で終える習慣は、いつもいいなと思っています。
© Frear LLP
言い方を変えてみる
「そんなの無理~」、「できな~い」、「絶対いや!」…難しいことに直面すると先ず口に出てしまいます。いつも否定形で表現しているのです。これは思考の癖のような気がします。癖なら意識すれば直せるはずと癖直しに取り組もうと決めました!
「なんだかやりがいあるわ~」「こんなことができると思ってもらえて、成長したわ~」(笑)根拠はないのですが、プラスの言葉に変えてみるだけで何故かワクワクしてきます。なんだか難しい事柄や仕事も乗り越えられるような気になるのは不思議です。否定語で話しているときの顔は、少ししかめっ面になっているかもしれません。でもプラスの言葉に変えるだけで笑顔に近づいているはずです。
言葉にはチカラがあります。言葉をほんの少し変えると、思考の習慣が変わり、自分自身が気持ちよくいられると思うのです。
なりたい自分を想像しながら言葉を選ぶ…ちょっと楽しくなるような気がします。
筆者プロフィール
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柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ) |
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岡田 承子(おかだ しょうこ) |
本の紹介です |
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
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