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書評「どん底はツキの始まり 逆境をチャンスに変える成功脳メソッド」 角川書店 西田 文郎(著)

by staff on 2018/11/10, 土曜日
 
タイトル どん底はツキの始まり 逆境をチャンスに変える成功脳メソッド
単行本 214ページ
出版社 角川書店(2010/9/11)
ISBN-10 4048850768
ISBN-13 978-4048850766
発売日 2010/9/11
購入 どん底はツキの始まり 逆境をチャンスに変える成功脳メソッド

「泣いている暇があったら本を読もう」という処があります。いわゆる自己啓発書などというものは、どれも「プラス思考が重要」といった内容がメインテーマで、何冊読んでも似たり寄ったりなので一冊読めば十分事足りますと著者は語られます。「しかし、それでも元気が出るというのなら、何冊でも読むべきです。元気が出ると出力する、つまり行動しようという気になれるからです。」

「読書好きになるコツ」という処があります。「不思議なことに、いつもスケジュールがいっぱいで、読書をする時間などとんでもないという人ほど、たくさんの本を読んでいるのです。」これはどういうことなのでしょうか。

著者は同時に3冊の本を読む習慣があるそうです。これもどういうことなのでしょうか。「専門書など左脳を使う堅い内容の本を、これをまず集中して読みます。だんだん疲れて集中力がなくなってくると、次の二冊目に移ります。これは右脳を使うソフトな内容の本で、たとえば漫画もそうです。」「次の3冊目は、固くもなく、柔らかくもない “好い加減” な本に移ります。」 「活字嫌いな人も読書の楽しさが自然とわかってくることでしょう。」と言われます。ためしてみたいですね。

*気付きの扉*で「今日何か3つのことをしてみよう!」と提案されます。
<散歩・読書・ドライブ・映画鑑賞・旅行>
「さあ、あなたは何をやりますか?ワクワクしながら書き出してみましょう。
  月  日  今日やりたいこと
1.    2.    3.    」

*最初は3日でも次に7日間でも続けてみるのですね。
 とても興味を持ったのは「フリーズ中の脳内ソフトをメンテナンスしよう」でした。
逆境で苦しんでいる人というのは、成功ソフトのどれかがフリーズしているだけなのですと話されます。どこに問題があるかをみつけるのに、7つのソフトを意識してみることが大切と言われます。

成功するための7つのソフトとは

  1. 成功イメージを持ち続ける {成功のソフト}
  2. わくわくチャレンジする  {歓びのソフト}
  3. 悔しい気持ちを忘れない  {意地のソフト}
  4. 自分を信じることのできる {自信のソフト}
  5. ひとりでなく心の支えを持つ{応援のソフト}
  6. 素直な自分でいるための  {叱りのソフト}
  7. ストレスに負けないための {癒しのソフト}

ショックがあったときは心の支えが必要です。著者は「毎朝六方拝をかかしません。」と言われます。」これも出力だから癒しになるそうです。

「無限の幸福を生む “天運” 」という章があります。 “天運” は努力ではどうすることもできない力ですが、「全ての人が持って生まれてきています。それに気づいた人と気付かずに生きている人がいるだけの違いです。」と言われます。天運を上げるために何をすればいいのでしょうか。そこに気づくことができたことが大事で、「日本で大成功者と呼ばれるような人はみなさん。“私は運があった”とおっしゃいます。 “私はツイていました” という人はいません。真の成功者とは、こうして天運のある人達、とてつもない苦しみを克服してきた人達なのです。つまり、チャンスをつかんだものがツキならば、ピンチを克服したものが運なのです。」

天運につながればすべての苦しみは「快」になると言われます。「天才とは、天運を活かした人達のことです。ですから、生まれてきたときは皆が天才です。ほとんどの人間が凡人で終わるのは、自分が天才だということに気付かないために、それを磨かないままで一生過ごしてしまうからです。」そうなのだ、この世に生まれたことが正に幸運なのだ。苦しいことが沢山ある、それをのりこえて生きていくのが人生なのだ。「天運に気付けばすべての問題は解決してしまいます。そして、苦しいときは天運に気付く、またとないチャンスなのです。」

そして次のように語られます。「昔の人達は、 “お天道様のおかげで作物は実る” という事実、つまり、自分の力ではない天運の存在に気付いていました。その証拠に、国全体が貧乏でも、“お父さんのおかげでご飯が食べられる”“おかあちゃんに産んでもらってありがたい”と、いたずら小僧でも、ヤクザになった子でも、親はありがたいものだと思っていました。」「貧しい時代の日本の子どもたちは早く大人になりたいと思っていました。豊かでなくても、もくもくと働く格好いい大人を皆がやっていたからです。その後ろ姿に感謝して、 “お父ちゃん、お母ちゃんを早く幸せにしたい” と子供ながらに思っていたのです。」

「会社でもどこでも、普段はさぼってばかりいるにもかかわらず、オーナーや偉い人が来たとたん、がんばっているふりをするこざかしい人間がいます。状況はいろいろあると思いますが、“私は一生懸命努力しています”と周囲にアピールする人というのは、残念ながら天運をどんどん下げてしまっています。」「努力というのは、“天だけが見ていてくれればいい”と思ってやらなければならないものなのです。“陰徳を積む”というのはそういうことです。」そして語られます。「苦しみが大きければ大きいほど、“振り子の原則”で、それを乗り越えたときには、大きな幸せと、大きな天運を感じられることでしょう。もし今、あなたが逆境の真っただ中にいたとしたらそれは試練ではなく、天運を一気に高め、さらに、いっそう磨きをかけるための、またとないビッグチャンスです。」今、チャンスをいただいているときなのかもしれません。

(文:横須賀 健治)

 

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