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楽しい文字の世界(第17回) 新元号「令和」について

by staff on 2019/5/10, 金曜日

第17回 新元号「令和」について

新元号「令和」が発表になる4月1日。私は横浜スカイビルで待機、発表後1時間以内に音楽に合わせて書道パフォーマンスにて披露することになっていました。発表後直ぐに、文字をどのように書くか半紙に書いて確認、予め用意してあった8分半の音楽に合わせてピッタリ書けるように音合わせ。MCさんとトークの打ち合わせ。あっという間に
「本番5分前です。」
一般のお客様に加え、テレビ・新聞のメディアの方も多く集まり、舞台裏だけでなく、会場も緊張感が漂っていました。

4/1 発表時に横浜スカイビルにて

その後直ぐに移動して、夜のテレビニュース番組出演用「令和」の揮毫。

4/1 テレビ東京WBS (ワールドビジネスサテライト)

4/2 テレビ東京ゆうがたサテライト

4/2 横浜タカシマヤ写真館にて、お客様が「改元ウェディングフォト」撮影用に揮毫

4/30 横浜ベイクォーター

5/1 新宿小田急百貨店前にて VRアーティストとのコラボ

5/1 東京タワー「令和」の花絵づくりの文字

5/1 タウンニュース

同じ「令和」でも、色々書き替えています。楷書できちんと。少し続けて行書体で。デザインの要素を取り入れてデザイン書道で。。
さて、発表後直ぐに横浜スカイビルで揮毫した時、4/1「令」の書き方でどちらにしようかと思いましたが、政府が発表した文字に準ずることにしました。
少しそれについて触れてみます。

光村図書の中学書写に掲載されているものです。

私たちは、手書き文字を習ってきましたが、最近では活字に触れる機会が圧倒的に増え、もしかしたら中段、下段の活字の方が見慣れているかもしれません。「令」の3画目が点なのか横画なのか、最終画が点なのか縦画なのか。それらは手書き文字か活字かの違いです。漢字には許容範囲があり、どちらでもよいとされている範囲があります。「令」も今回、文化庁が発表した「字の形の違いは習慣によるもので、本来は問題にする必要がない。」ということ。お好きな方でどうぞということですね。あなたはどちらで書きますか。

筆者紹介

 
書家名 粟津 紅花 KOUKA AWAZU
本 名 粟津 絵里 ERI AWAZU
略 歴 愛知県生まれ。 横浜市在住。
3歳から筆を持ち、書を学ぶ。
銀行勤務を経て紅花書道塾を主宰して25年。
現在10か所の教室で門下生を指導。
また古典書道の作品制作に加え、店舗ロゴ、商品ロゴ、ポスター等のデザイン書道を手掛ける。
書道パフォーマンス、障害をお持ちの方への書のボランティア指導、セミナー講師などにも力を入れるなど、国内外で幅広く活動中。
読売書法会会員。
謙慎書道会会員。
横浜書人会審査員。
日本デザイン書道作家協会正会員。
カルチャーセンター講師。
著 作 法華経書写書き込み練習帳―釈尊の究極の教え
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