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考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(第2回)
介護は突然始まるかも!

by staff on 2019/7/10, 水曜日

第2回 介護は突然始まるかも!

前回(第1号)で、「介護」は病気・事故・高齢によるものなど様々で、突然起こることが多いと書きましたが、実際、我が家の場合も突然でした。

当時私は起業し、昼間は事務所で母にも手伝ってもらいながら仕事、父は杖を使っての歩行でしたが、身のまわりのことは自分でできていました。そんな2007年12月、父の米寿を祝った12日後、ウイルス性腸炎を患いました。血液検査では特に異常がみあたらなかったので2日~3日すれば治るとドクターに言われたのですが、容態は悪化し、年明け早々救急搬送され緊急手術となりました。

命の危機は乗り越えられたものの、父は寝たきりの状態となってしまいました。それでも1ヶ月過ぎると病院からは退院をすすめられました。皆さんも、そうそう!  入院してもすぐに退院させられちゃうのよね! と同じような経験をされた方がいるのではないでしょうか? こういったことって、結構多いような気がします。

仕事をしながら寝たきり状態の父を自宅でケアできるだろうか? 病院のケースワーカーから紹介された施設は、費用が高すぎるし・・・悩みました。幸い私は、両親が70代のころから、訪問看護に詳しい方々とつながっていました。介護家族の経験談を聞き、看護師さんのお世話で療養型の病院に8ヶ月間入院できた結果、父は車椅子に座っていられるほど快復し、私も仕事をしながら家庭介護ができました。介護のネットワークのおかげで、どんなに助けられたことか感謝しています。

「突然介護! ってことがあるかも! 」を心に留めて、予測のつくことや今できることを先送りにせず、準備をはじめることをお勧めします。例えば、高齢になり足腰が弱くなったから転倒防止を考えるとか、物忘れが多くなってきたようなので専門の病院を探しておくとか、などなどです。

現在は、母の世話をしていますが、父の経験から介護への対応力は鍛えられてきたと思います。しかし、だからといって父も母も、それぞれ性格も違えば死生観も違うので、同じようなケアではうまくいかないということも学習しました。介護される人それぞれの生き方や考え方、またケアの状態も違うから、その人に合わせた介護対応力が必要になるということをつくづく感じています。

《知っていたほうが良いこと》

  1. 介護保険について理解しておくこと。
    介護保険は40歳からすべての人が加入します。40歳~64(第2号被保険者)と65歳以上は(第1号被保険者)で、介護給付を受けることができる内容が違います。また39歳までは介護保険対象者ではないので、介護給付はうけられません。
  2. 公の機関で相談できるところとしては、介護対象となる人の住んでいる区役所の福祉や介護を扱っている部署。(他には地域に地域包括支援センターというところもあります)
    相談する場合、的確な回答を得られるためには、どんな不安があるとか、分からないこと、介護される人も介護する家族もどのようにしたいと思っているのかなどを前もって具体的に整理してから相談をされると良いと思います。

筆者紹介

 
本 名 竹沢 佐知子 (たけざわ さわこ)
自己紹介 短大幼児教育科を卒業後、幼稚園教諭となり、その後2度の転職も経験。「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい!」と、1991年ベビーシッター会社
(有限会社チャイルドサービス遊)を設立。
 
2007年から父の介護がはじまり、2016年には、会社と介護の両立より、両親との残された時間を大切にする決断をして、25年間続けたベビーシッター会社を廃業。
 
その後父は他界、現在は、母の世話を一番に生活しています。たいしたことはできない私ですが、生涯社会と関わりあっていたいと願っています。保育や家庭介護経験など、私で役に立つことがあれば気軽に声をかけてください。
Eメール childyou@tky2.3web.ne.jp

 

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