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考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(第7回)
物事の善悪を考える力

by staff on 2019/12/10, 火曜日

第7回 物事の善悪を考える力

子どもは、物事の良いこと、悪いことを自分で考え行動できるようになることが、一人の人間として成長する上で大切なことです。
でも、幼い子どもに、初めからなんでも自分で考えるなんてことは、できませんよね。
家庭や保育園・幼稚園・学校、また生活している地域の中で、いろいろな人々から刺激を受けたり学ぶことができ、考えるという力が養われるのだと思うのです。

しかし、子どもたちに学びや刺激をあたえるべき人々の中にも、やって良いこと、悪いことがわからない人間がいますよね。

10月ごろ、テレビのワイドショーでとり上げられたので、記憶にある方も多いことでしょうが、神戸市の30代~40代の小学校教諭が同じ学校に勤務する若い教師へのいじめのシーン(嫌がる教師を後ろから羽交い絞めにして顔にカレー‥‥etc.)

私は、あの映像をみて、嫌がる若い教師に対して、信じられないほど楽しそうにいじめている30代~40代の教師の行為に、教師の前に人としてやってはいけないこと!
それに、いじめを受けた教師がオープンにしなければ、学校内ではとり上げられず、そのことに蓋をされたままでいたのかと思うと、より一層、憤りを感じてなりませんでした。

加害教師が、悪いのは当然ですが、でも、ただ単に、教師失格とか、人としてダメ!と言って、社会から抹消してしまうような考えも、良いこととは思えません。
加害教師が、自分の行為の愚かさや過ちを思い返して反省し、心の底から、改めるにはどうしたらよいかを考え行動できる機会をつくり、周囲も見捨てるのではなく見つめて行くことが大切だと思うのです。

そして、こういった出来事は、他人事として聞き流すのではなくは、家庭や地域の中でも、子どもたちと一緒に物事の善悪を考える良い機会になることでしょう。
また、話しあう時は、あの人は悪い人、あの人は良い人で終わせるのでなく、いろいろな面から考えてみることです。

例えば‥‥
あの行為のどこが悪いと感じたか?
それはなぜ?
自分がいじめを受けた先生だったら?
自分が、いじめられているシーンを知っていたら?
いじめた先生たちは、これからどうしたらよいのか?

などなど、いろいろな面から、子どもも大人も自由に考えを出し、話しあうと大人の意見に子どもが気づきをえたり、反対に子どもの意見に、大人が学べることもあることでしょう。

子どもも大人も、物事の善悪を考えることで、人として成長できることを願って!

筆者紹介

 
本 名 竹沢 佐知子 (たけざわ さわこ)
自己紹介 短大幼児教育科を卒業後、幼稚園教諭となり、その後2度の転職も経験。「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい!」と、1991年ベビーシッター会社
(有限会社チャイルドサービス遊)を設立。
 
2007年から父の介護がはじまり、2016年には、会社と介護の両立より、両親との残された時間を大切にする決断をして、25年間続けたベビーシッター会社を廃業。
 
その後父は他界、現在は、母の世話を一番に生活しています。たいしたことはできない私ですが、生涯社会と関わりあっていたいと願っています。保育や家庭介護経験など、私で役に立つことがあれば気軽に声をかけてください。
Eメール childyou@tky2.3web.ne.jp

 

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