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ハチゴロウの鳥撮り日記 第14回「カンムリワシ(南ぬ島/石垣島)から」

by staff on 2020/5/10, 日曜日

第14回 カンムリワシ(南ぬ島/石垣島)から

2019年の晩夏に撮影したカンムリワシの記録です。
カンムリワシはタカ科の猛禽類です。インド・東南アジアから台湾、八重山諸島の熱帯/亜熱帯地方に生息しています。西表島・石垣島に生息しているものを日本の特別天然記念物として保護しています。石垣島が生息地の北限です(石垣島より北に位置する宮古島で記録があるそうです)。

全長55cm。翼長は37cm、体重800gで全体に褐色、胸から腹にかけては黒褐色に小さな白斑や黒班がまだらにあります。(幼鳥は灰白色で目の周りは黄色です。)
頭部の羽毛は黒色で小さな白班があり、後頭部の羽毛は興奮すると逆立ち冠のように見えるので「カンムリワシ」という名が付けられました。

今回の野鳥撮影には、オリンパスのE-M1MarkⅡと300mmf4の組み合わせに、今回(2019年)発売されたばかりの2倍テレコンバータMC-20を装着しています。焦点距離は35mm換算で1200mmになります。

8月30日、最初に出会ったのは「カンムリワシ」でした。距離は15mほどです。撮影距離が15mだと、カンムリワシを横位置で撮影すると、フレームアウトしてしまいます。縦位置で撮影しました。

午前11時50分、昼食を食べに行くため、車で林道を走っていると、大きな鳥が飛び立ちました。車を路肩に止め、カメラを取り出し、林道を進むと、木の枝にカンムリワシがとまっていました。
少しだけカンムリを立ててくれました。

約1時間、同じところにとまっていましたが、やっと飛び出しました。

別のシーンです。トカゲを捕まえたようです。 次の写真は20cmもあるムカデを捕まえたところです。カンムリワシはヘビ・トカゲ・カエル・カニ・昆虫・小鳥などをエサにします。



午後になると雨が降ってきました。『雨乞い鳥』といわれるアカショウビンを探しに、思い出の林道を歩いていると、空から緑色の物が腕に降ってきました。ビックリして振り払うと緑色のトカゲでした。あとで調べると『アオカナヘビ』ということでした。

アオカナヘビはペットとして人気があり、人に捕獲されたり、環境破壊によるエサの減少で数を減らしています。
食物連鎖の頂点となる猛禽類が生息するためには、エサとなる生物とその生物のエサも豊富に無ければなりません。鳥撮り日記ではそんな環境問題にも触れていきたいと思います。

さて、みなさんタイトルの「南ぬ島」を読めますか? 「ぱいぬしま」と読みます。
それでは、また次回も南の島から鳥撮り日記をお届けしますね。

筆者紹介

 
本 名 樋口 幸春 (ひぐち ゆきはる)
略 歴 1950年6月、母の実家の東京都中野で生まれ、横浜市南区万世町で育ちました。現在は帷子川近くの保土ヶ谷区西谷町で生活しています。
県立高校の電子科を卒業し、計算機の保守サービスの仕事を約10年間従事しました。
1970年後半になると、公共の上下水道プラントシステムが計算機により制御されるようになってきたので、それらの設備の現地試験調整する部門に転籍しました。
2003年に早期退職し、アルバイトをするようになりました。この頃、近くの公園にカワセミがいることを知りました。自由な時間が増えたので、頻繁にカワセミを撮影するようになりました。
昔から鉄道を撮影していたので、カメラは持っていました。そのうちにカワセミ以外の野鳥にも興味を持つようになりました。
今では、年に数回、北海道や沖縄で、野鳥を撮影しています。
ブログ 八五郎の思い出写真館
http://08561926.at.webry.info/

 

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