ハチゴロウの鳥撮り日記 第15回「サシバの森/沖縄やんばる」
第15回 サシバの森/沖縄やんばる
前回に引き続き「南の島」からの鳥撮り日記です。例年ですと5月から6月にかけて、宮古島、石垣島、沖縄と星空と野鳥を撮りに出掛けているのですが、今年(2020年)はステイホームと自粛ムードの中、家で写真やブログを整理することにしました。
さて、今回の『サシバの森/沖縄やんばる』ですが、2019年の10月25日から31日までの7日間(実際は移動や観光を除いた5日間)の鳥撮りの思い出です。
沖縄県の北部は森が広がっているため「山原」とかいて「やんばる」と呼ばれています。野生動物の宝庫で、見たことはなくても「ヤンバルクイナ」の名前は絶滅危惧種の代表としてご存じの方も多いと思います。
鳥撮りの本命が「ノグチゲラ」、対抗が「アカヒゲ」、押さえに「サシバ」でしたが、ここでは押さえの「サシバ」をご紹介いたします。
サシバは寒露(2019年は10月8日)の時に渡ってきて、しばらく滞在した後、南へ渡っていくようです。渡りをするタカの仲間としては有名です。
10月30日は時期的には遅く、あまり期待できませんでした。一昨年サシバと出会った森では、鳴き声が聞こえていました。しかし、空にサシバが舞う姿を見ることはありませんでした。
午前8時30分、遠くの木の枝にサシバが止まっているのを見つけました。
しばらくして飛び出しました。さすがタカの仲間です。尾羽を広げたところは綺麗ですね。オスは全長が約47cm、メスの方が少し大きくて約51cm。翼を開いた時は約115cm。タカの仲間の中では中型です。
たまに空を舞っているようですが、数が少ないようで、寒露の時期に比べ、ほとんど見かけません。それでも、青空であれば、撮影する意欲がわくのですが、雲が出てきたので、空へカメラを向けることはせず、飛び出しを狙うことにしました。
午後0時10分、枯れた木の上で、サシバが「ピックイー」と鳴いています。そして、飛び出してくれたのですが、残念ながら後ろ向きでした。
翌31日、民宿をチェックアウトして再びサシバを撮りに行きました。
サシバが棲息している森です。サシバが飛来する最盛期の寒露の頃は、数十羽の群れで山の上を旋回していました。時々、カラスの鳴き声の合間に、サシバの鳴き声も聞こえてきます。手前に川が流れています。
昨日とまっていた木にこの日もとまって飛び出して行きました。カメラの位置の関係で、直ぐに木の陰に隠れてしまいました。よ~く見ると、とまっていた木の周りには、細かい木片が飛んでいます。タカの爪の鋭さが分かりますね。
カメラの位置を変えて再挑戦です。サシバがすぐに戻って来たので助かりました。
次の7コマはわずか0.7秒の間の出来事です。
2019年秋の『やんばる』での鳥撮りは、満足できるものではありませんでした。数年前まで、比較的簡単に観察できた、アカヒゲやノグチゲラがほとんど出てきてくれません。その他、メジロやカラ類も見ることは出来ず、ハブを退治する目的で連れて来られたマングースが増えており、ヘビを捕獲せず、希少な地域特有の小動物を絶滅危惧種に追いやるといったような、有害鳥獣の影響かとも思われます。
筆者紹介
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