ハチゴロウの鳥撮り日記 第18回「『密』な関係? 鳥の2ショット写真」
第18回 「密」な関係? 鳥の2ショット写真
毎年、日本漢字能力検定協会が行う「漢字一文字」に、2020年は「密」の文字が選ばれました。京都の清水寺で、貫主の森清範氏により揮毫された「密」の文字を、TVや新聞紙上でご覧になられた方多いのではないでしょうか?
「密」が選ばれた理由は、「3密」という生活&行動様式が提唱されたこと、「密室政治」が行われたこと、芸能界やスポーツ界での男女の「密会」報道などなど、「密」の漢字の出番が多かったことだそうです。そうそう小池都知事がパネルを掲げて「密です!」と言ったことも印象的でしたね。
2020年はコロナ禍の中で過ぎてしまいました。世界規模で広がったコロナウィルスの犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、2021年は人類の英知でウィルスを封じ込め、明るい良い年になって欲しいと願っております。
今年(2021年)最初の「鳥撮り日記」は自然界では春を謳歌する鳥たちの「密」な関係をご紹介しましょう! 人間界とおなじく鳥の世界でも求愛はビッグイベントのようです。オスはメスの気をひこうと、ナイスボディを誇示したり、エサで釣ったり、マイホームを作ってあげたり・・・と努力します。撮りためておいた写真から「2ショット写真」を選んでみました。
コマドリは尾羽を広げている方がオスで、右がメスです。オスは尾羽を扇形広げて求愛ダンスを始めます。オスはメスの前で頭をさげ、尾羽を扇形に広げ、翼を細かく振るわせて、小さく鳴きながら1回転します。ナイスボディでしょう?と誇示しているようですね。
石垣島のリュウキュウアカショウビンは繁殖期に撮影しているので「つがい」と思われますが、どちらがオスかメスかは分かりません。似た者夫婦というわけでしょうか?
十二湖のアカショウビンは、手前のアカショウビンがエサを運んできたので、奥のアカショウビンがメスで、手前がオスです。オスがメスにエサを運んでくるのを求愛給餌といいます。
アカショウビンは尾羽を振るわせてなんとも神秘的な求愛の鳴き声を出します。
ギンザンマシコはオスとメスが並んでくれたのですが、チョット離れていたので、両方一遍にはピントが合いませんでした。赤い方がオスで、黄色いのがメスです。
クマゲラは大沼で撮影しました。ところでキツツキの和名を「〇〇ゲラ」と言います。キツツキが寺などの古い木材の建物に穴を作ることで、「テラツツキ」が「ケラツツキ」と訛って、ケラが濁音となり「ゲラ」となったと言われています。写真のクマゲラは、日本に分布するキツツキの中では最大種なので「クマ」と付けられたようです。全長は45~57cmくらいです。
1時間から1時間半ぐらいでオスとメスとが交代で抱卵しています。頭部の赤い面積が大きいのがオスです。写真では穴から顔を出しているのが(成鳥の)オスで、巣穴に戻って来たメスと抱卵の交代をするところです。
カワセミの求愛給餌写真を探しましたが、これと言った良い写真がありませんでした。少ない写真の中から1枚選んでみました。カワセミも似た者夫婦なので距離があると雄雌の区別が難しいですね。
ヤマセミもカワセミ同様に雌雄の区別は難しいですが、左がオスで右がメスだと思います。
仲の良いカップルを「おしどり夫婦」のようだと言いますが、実はオシドリは「おしどり夫婦」とは言えないようです。
オシドリのオスは求愛行動を始める冬にかけて秋から羽根が写真のようにカラフルで綺麗になります。それまではメスと同様に地味な感じです。オシドリの「おしどり夫婦」の期間は短く、子育てはメスだけで行います。これも厳しい野生の環境で子孫を残す知恵なのでしょうか?
そんな訳で、仲の良い夫婦への誉め言葉に「おしどり」を使うのには抵抗を覚えますね(笑)。
筆者紹介
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
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横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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