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絵本から笑本へ(第56回) 絵本作家と、笑顔をつなぐ笑顔な女性たち。
~今泉 梨香さん~

by staff on 2021/2/10, 水曜日

絵本作家としてこれまでにご縁のあった

「笑顔をつなぐ笑顔な女性たち」をご紹介しています。
絵本作家 保科琢音の連載コラム「絵本から笑本へ」の第4期。

第4期11回目にご登場頂くのは…
視覚障害児とその家族のための活動をされている
「ひよこの会」代表の今泉梨香さん。

ひよこの会とは、神奈川県ライトセンター主催の
視覚障害乳幼児早期始動教室の活動を引き継ぎ
2013年に発足された家族会です。

このコラムでも何度かお話をしていますが、

ぼくの娘も障害児です。
重症心身障害児なので、視覚障害だけでなく
様々な医療ケアが必要です。

ひよこの会には、ぼくたち家族もお世話になっています。

障害児の育児相談や交流。
講師をお招きしての勉強会。

とくに同じ境遇のご家族との交流は、
ぼくたち家族にとって、
今でもとても貴重な時間になっています。

今泉さんの息子くんも視覚障害児。

神奈川県ライトセンターが主催していた
「ひよこ教室」という幼児教室に通っていたそうです。

そこでのサポートや育児の繋がりは、
今泉さんにとっても息子くんにとっても、
重要な拠り所になっていました。

そんな中、ひよこ教室が閉鎖されることになり、
繋がりや拠り所をなくしたくないと、
今泉さんと仲間のお母さん達が一緒になって
立ち上げたのが現在の「ひよこの会」。

「障害児を育てるお母さん達は、家庭や社会での辛さより、
まず育児を優先させて頑張っている。」

「教室のような手厚い事は出来なくても、
お母さん達のコミュニティだからこそ出来ることもある。」

「障害児でも肩身が狭い思いをせずに
参加できるイベントを一つでも提供したい。」

そんな熱い想いをもって、今泉さんは活動されています。
現在は、リアルで会ってのイベントは出来ていませんが、
オンラインを使いながらのイベントは開催されています。

ぼくも何度か「ひよこの会」で

絵本と紙芝居のイベントを
させてもらった事があります。

目が見えない子ども達に
絵本と紙芝居をたくさん披露しました。

目が見えなくても、
その場にジッとしていられなくても、
子ども達はシッカリと感じ、
笑ってくれていました。

出来ない事を数えるんじゃなく。
出来る事を増やし楽しんでいく。

ぼく自身の子育てにも通ずる所ですが、
子ども達から改めて教わりました。

今回のコラム執筆にあたり

今泉さんにコラム掲載のお願いをすると…
「私? 他のメンバーさんみたいに大したことしてないよ。
私の活動は片手間だし。」
なんて事をおっしゃっていました。

いや、今泉さんはじゅうぶん凄い事をされていますよ。
片手間と感じてるのかもしれないけど、
シッカリと活動を続けていけているのが凄い事です。
ひよこの会に救われている子ども達、
家族は本当に多いと思います。

ぼくたち家族もそのひとつです。
ありがとう。
これからも、よろしく。

今泉 梨香さん
(ひよこの会 代表)

絵本作家 保科琢音からのご質問

※毎回、登場頂くみなさんへ同じ質問をしていきます。

① 『子どもの頃はどんな子でしたか?』
「そこそこ何でも出来る子でしたが、要領の良い子ではありませんでした。
目立つことが苦手でした。物を作ることが大好きでした。」

② 『子どもの頃の夢はなんでしたか?』
「新聞記者と空間デザイナーになりたかったです。」

③ 『これからの夢はなんですか?』
「のんびりした老後かな。」

④ 『悩みはありますか?』
「子供達の将来かな。」

⑤ 『今、一番楽しい事はなんですか?』
「自分の時間がちょっと出来て、趣味に没頭できる時かな。ちなみに趣味は、
食べること。綺麗な物をみること。物を作ること。」

<ひよこの会ホームページ>

https://hiyokonokai-kanagawa.jimdofree.com/

<絵本作家 保科琢音ホームページ>

http://ehonsakka-hoshinatakuo.net/

<絵本作家 保科琢音YouTubeチャンネル>

『笑える絵本ダナ』 https://www.youtube.com/channel/…

(文・イラスト:保科琢音

筆者紹介

【保科琢音】
絵本作家・紙芝居作家
公立図書館に10年間勤務。
2013年 絵本「あっかんべー」出版
2019年 絵本「ままも」出版
2020年 絵本「ちーちゃんのおなかのあな」出版
絵本や紙芝居の創作だけでなく「読絵ん会」という名の
読み笑わせ口演を精力的に行っている。
口演場所はこれまでに600カ所以上。
2017年 ベトナムホーチミンの幼稚園、障害児施設で口演。
2019年 ベトナムにて絵本「ままも」、絵本「よぞらのおくち」の2冊同時発売。
 
また、絵書き家筆之輔(えかきやふでのすけ)の芸名で落語家としても活動。
神奈川県を中心に落語会や落語教室を開催。
様々な企業からのご依頼により創作落語をつくり口演。
保土ヶ谷区にて定例落語会「しばた。寄席」を毎月開催。
 
横浜市内の小学校では落語の授業を数多く担当。
2017年 神奈川公会堂にて「大黒寄席」開催
(※青葉区黒須田小学校、南区大岡小学校の2つのクラス総勢60名の児童が出演)
2020年 横浜にぎわい座にて「ビックブック寄席」開催
(※南区大岡小学校、中区本町小学校の2つのクラス総勢60名の児童が出演)

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
https://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

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ヨコハマNOW 動画

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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